トリノの名物はチョコレート。
これはビチェリンというカフェで出てくる人気商品、
その名も「ビチェリン」
エスプレッソとチョコレートを混ぜ、たっぷりの生クリームを乗せた、
なんとも美味しそうな飲み物。
かきまぜないで、そのまま飲むのがいいそうです。
意外と甘くなくて、後にひかないサラッとした味。
ここで、トリノのチョコレート史。(画像はイメージ、実際の話とは関係ないかも)
イタリアのピエモンテ州、トリノに初めてカカオをもたらしたのは、サヴォイア家の公爵フィリベルト・エマヌエーレ。
スペインの軍を指揮した功績に、皇帝カルロ5世から贈られたチョコレートを初めて口にしました。
トリノに移り住み、ピエモンテの食の歴史を変えたフィリベルトは美食家として有名で、
お城の食堂には世界中から取り寄せた珍しい食材や、
洗練された料理がずらりと並んだそうです。
特権階級だけの”秘薬”だったチョコレートが、
トリノに大きく普及するきっかけになる出来事が 1678年に起こります。
サヴォイア家から初めて、チョコレートに従事する特許が、
チョコレート職人アントニオ・アッリに与えられました。
”今から6年間、一般にチョコレートドリンクを販売することを許可する。”
これをきっかけに、チョコレートを作る職人が集まり、
トリノの中心地に数々のチョコレート店ができました。
年月を経て、それらのチョコラテリアは発展をとげ、
生産性の高い工場からフランスやスイス等にも輸出するようになります。
トリノはヨーロッパに”チョコレートの都”として注目され、
18世紀にはヨーロッパ中から、チョコレートの技術を習いに職人が押し寄せたのだそうです。
(この画像もイメージ)
1865年、イタリアではチョコレートの原料のカカオが不足していました。
その時、カファエル社という老舗のチョコレート店が、
不足するカカオの代わりに、ピエモンテ産のヘーゼルナッツをブレンドしたチョコレートを発明。
その美味しさと、三角屋根のような独特の形からも、
大人気商品になったのだそうです。
また、一粒ずつ銀紙に包んだのも初めてのことだったので、
この斬新なアイディアは、イタリアチョコレートの”革命”とも言われています。
原料不足を解決するための試行錯誤から生まれた トリノ名物のチョコレート。
この地方のカーニバルの仮面にちなんで「ジャンドゥーヤ」と名付けられました。
ビチェリンで作られる「ジャンドゥーヤ」も有名で、
カフェのとなりがチョコレート店になっています。
右がカフェで、左がチョコレート店。
ちなみに、奥の厨房はひと続きになっていました。
店内には沢山のチョコレートが所狭しと並ぶ。
ジャンドゥーヤの他にもいろいろな種類のチョコレートがありました。
これが「ジャンドゥーヤ」
お土産に大量購入 チョコレートって重いんですね。