音楽を演奏するということは、「想い」を伝えること。
その「想い」は、どう伝わるのだろうか?
そんなことを考えることがありますが、
その答えが般若心経の中にあります。
それを前編、後編にわけて、つづっていきます。
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「色即是空 空即是色」
(色すなわち是れ空 空すなわち是れ色)
般若心経のキモとも言えるフレーズ。
音楽で言えば、サビのフレーズだ。
「色」は、「物質、モノ」だった。
では、「空」とは、なんだろう?
「空」とは、「実体のないもの」、と言ったが、
では、「実体がない」ということは、「無」である、ということだろうか?
「なんにもない」ということだろうか?
「是諸法空相」(さて空というのは、)
その後に、般若心経は続く。
「不生不滅 不垢不浄 不増不減」
(生まれ出ることもなく、消滅することもない。
汚いものでもなく、清らかなものでもない。
増えることもない、減ることもない。)
まるで、なぞなぞだ。
そして、これに関しては、なかなか「なるほど」と納得できる説明に出会ったことはない。
そのなぞなぞのヒントを意外な本の中で見つけた。
車椅子の物理学者スティーブン・ホーキング博士の「ホーキング宇宙を語る」だ。
(「音楽と般若心経 その5 ~あなたの想いは届くのか 後編~」へ続く)