【飲食店経営】にすぎのコンサル日記

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時代を象徴するディスカウント小売業

2009-06-28 00:00:42 | 繁盛のコツ
今日は社内の勉強会の一環で、関西エリアの小売業の視察クリニックに行ってきた。


朝一に行ったトライアルが強烈なインパクトであった。


この6年くらいの間に年商が7倍以上(2008年3月期で1500億円オーバー)に急成長している九州出身のディスカウントストアである。


とにかく、価格訴求力が強烈に強い。


POPには、「価格競争宣言」、「トライアルなら地域一番」といった文字が並ぶ。


主な商品の価格は以下のような感じ。

・豆腐38円
・缶ジュース26円39円59円
・コーラ、ファンタ500ミリ缶69円
・焼そば、うどん、中華そば18円
・日清カップヌードル115円
・ネクタイ89円
・シュークリーム三個入り88円
・歯ブラシ27円
・食パン六枚切り69円
・自販機のお茶やジュース40円


低価格を実現するために、徹底的に人員や初期投資は省かれている。


そして、在庫の持ち方も聞くところによるとユニークだ。
(売れた分だけ支払いを行うといった仕組みもあるらしい)


もともとはシステム会社が母体ということもあり、POSなどのシステムは自前とのこと。


とにかく安さを作るために、従来の小売業が必要としてきた要素を大胆にカットしている。


既に中国やアジアにも目を向けており、今後の成長が非常に楽しみな小売店である。


うちの小山社長も今日のクリニックには講師として参加していただいていたが、「トライアルには1兆円企業になる因子がある。今後、アルディの要素を取り込んでいければ更なる強さを発揮するようになるだろう。」とのこと。


アルディとは、ヨーロッパやアメリカなどで急成長中の小売業。


NBやPBでそこそこ品質のいいものを安く売るディスカウンタータイプ。


そのために、各単品のアイテム数は1~2アイテムに絞り込んでいるという。


在庫スペースも持たないため、坪数も少なくて済む。


そして、IKEAやH&Mのように、コモディティにファッショナブル要素を付加することが鍵になるようだ。


日本の低所得者層の人口比もどんどん増えている。


年収300万以下の比率が約40%程度まで高まってきている。



トライアルがどのタイミングでアルディのようにアイテム数を絞り込み、低価格に徹したファッショナブルコモディティ化するのか見守りたい。

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