SPECTACLE DIARY

かわいいお客様や今日あった症例などを紹介しています

不同視

2010年06月25日 12時08分48秒 | 医療用眼鏡

完全矯正値

R(右)S-1.75 C-1.75 AX55

L(左)S+0.25 C-0.50 AX90

眼鏡度数

R(右)S-2.00 C-2.00 AX70 ADD+2.25

L(左)S+0.25 C-1.00 AX90 ADD+2.25

今回処方値

R(右)S-0.75 C-1.75 AX55 ADD+1.75

L(左)S+0.25 C-0.50 AX90 ADD+2.50

 

不同視のお客様、現在使用中の遠近両用眼鏡はめまいが絶えないとの事。

両眼共矯正視力は良好で眼鏡が無くても遠方、近方ともある程度見える状態です。

R(右)近視→近方視

L(左)弱度混合乱視→遠方視

問題は遠近感です。

遠近感は両眼視を使用し、初めて成り立ちます。

不同視の場合、両眼視で物を見る事が出来ません。

遠近感が解らなければ、車の運転や日常生活に支障が出て来てしまいます。

そこで今回、眼鏡製作する事に決まりました。

 

不同視とは?

左右眼で度数の差が±2.00以上ある場合。

近視眼【凹レンズ】では物体が小さく、遠視眼【凸レンズ】では物体が大きく見えます。

左右眼で物体の大きさが異なる為、頭の中で混乱してしまい、疲れや違和感に繋がります。

又、眼鏡矯正では不等像視やプリズム誤差が大きな問題になり、不同視眼の矯正にはコンタクトレンズを装用するケースが多く見られます。

幼少期で不同視の場合、放置すれば斜視弱視に進行してしまう可能性もあります。

 

今回はお客様の強い要望で、遠近両用にて製作する事になりました。

装用テストは良好でした、経過を見守りたいと思います。