よい国つくろう！日本国民会議 （２）

　その行き詰まりを骨身に染みて痛感し、心震わされるのは、北朝鮮によって大切な家族を拉致された被害者家族の方々の、次のような悲痛な叫びを聞くときです。
「他国によって３０年以上も不当に拉致され、『助けて』と叫び続けている私たちの家族の救出を、なぜ他国であるアメリカ大統領に懇願し続けなければならないのでしょうか。日本は、これで本当に一人前の国家といえるのでしょうか」
　この訴えに、深い反省を抱かぬ人がいるでしょうか。

　かつて流れていた日本人の精神の、あの清く美しい流れはどこかへ消え去ってしまったのでしょうか。もう戻ることはないのでしょうか。否、私たちは、日本人の清く美しい心の流れが、いまでも脈々と、いまを生きる私たちの心の奥底に流れていると信じます。
　しかしその流れを、再び大きな波涛に変えるには、我が国の先人たちの喜び、悲しみ、苦難、夢などを、私たちへの「貴重な贈り物」として感謝をもって受け止め、誇りをもって日本の歴史をしっかりとわが身に背負い、そして私たち自身の手で、あるべき未来へと受け継いでいくことが大切です。

　崩れ行く日本。この日本を救うためには、「本物の政治」を樹立し、「真の国家経営」を生み出していくしかありません。
　政治とは、「国家の運命を拓き、国民の繁栄・幸福を増進する、崇高な国家経営」であるべきです。そしてそのような「本物の政治」は「正しい国家理念」に基づいた諸政策を、「覚悟」をもった政治家と「気概」をもった国民が力を合わせて推し進めてこそ、実現できるものと信じます。
　私たちは、今日の国内外での国家的な危機を乗り越えるために、すべて投げ打つ覚悟で、国民の先頭に立ち、「本物の政治」を実現する決意をいたしました。
　そのため私たちは、次の基本理念のもと、ここに「『よい国つくろう！』日本国民会議」を立ち上げ、もはや完全に行き詰っている永田町・霞が関の「町内会政治」を打ち壊し、志を同じくする国民の皆さんの知恵と力を集めて「平成の世直し運動」を展開し、清々しく晴々とした日本のあり方を求め、日本の歴史を大きく変えていきたいと思います。
　そして、これから人類が遭遇するであろう様々な困難を、先頭に立って解決するため、創造力と実行力を持って世界をリードする日本を創っていきましょう。

「日本を、この手で何とかしなければ！」
その思いを抱く、すべての国民の皆さんの結集を呼びかけます！



＊「『よい国つくろう！』日本国民会議」の基本理念＊
一　日本人の誇りと自信と夢を回復する。
一　国民自らの足で立つ、税金の安い、楽しい国をつくる。
一　すべての国民の天分を育む教育立国とする。
一　世界一の「いのちの大国」をめざす。
一　「自由」「責任」「相互尊重」を基調とする外交国家をめざす。