この時、点滴の効果を、あまり認識できなかった・・・以前の記事で書きました。
もう点滴の効果がないのでは？これ以上は、もう無理なのでは？
頭がグルグル・・・
多分、夫も一緒なことを考えていたんだろう。
夫は「・・・もう一度、点滴を受けさせてみよう」と言い出した。
「連続で受けさせて、それでも効果が見えなかったら・・・」と。
正直、連日、病院へ行くという選択肢は、避けていた。
姫が嫌がるから、怖がるから。それが理由。
でも、夫も私も、なにか判断材料が欲しかったのだと思う。
連続で投与しても無理なら・・・もう・・・
翌日、姫を病院へ。
一体何処からそんな声が？と思う程、叫んでいる。
しかし、今回は、姫には我慢してもらう。ゴメンね、姫。
私ひとりで行った。
T医師&スタッフさんが、ちょっと慌てていたのに笑ってしまった。
急変？と思われたらしい。
事情を説明。納得。それもひとつの方法だと。
点滴を受けて、自宅へ。
キャリーの蓋を開けた途端、ダッシュで逃げ出す（どこにそんな力が？）
炬燵へ直行・・・この日も寒かったので。
その後、炬燵から出てこない。やはり、効果がないのか？
夕方・・・黒姫様が、「ごはん～」と催促する。
と、白姫様も・・・黒姫様の隣で座っている。
黒姫には、いつも通りいっぱいごはんを（大食漢だから・笑）
白姫様は？少しだけ・・・掌に載せて・・・一粒食べる。
カリカリ・・・いつもは力が無くて、上手く噛めない。
直ぐ、ポロッと溢してしまう・・・でも、今回は噛めている。
もっと、頂戴。そういう顔で見上げてくる。はい、もう一粒。
すると、お皿に入れたごはんを、自ら食べ出す。ゆっくりカリカリ。
今まで、掌に載せて、やっと食べてもらっていた。
でも、自分で食べている・・・嬉しかった。
その後も、少しずつだが、自分で「食べたい」とアピール。
当然だが、食べると力も出てくる様子。
連続の点滴が、効果あった。そう思えた。
帰宅した夫と、喜んだ。
そして・・・もう少し、頑張ってみようと。
しかし、分かっている。
もう、これは、神様からのプレゼント。時間の贈り物。
もう少し、白姫様と一緒にいても良いよ・・・という贈り物。
治らない。分かっている。
今は効果があるように見える点滴も、段々と効果が薄れてくる。
分かっている。
そして、その時が来たら。覚悟しなければならない。
私と夫は、数日前に地元のペット葬儀社へ見学に行っていた。
もしも、の時に慌てて、悪徳な業者に引っかからないように、との思いから。
いやいや、何処にでもいるだろうが、ココにもいるのよ＝悪徳さん。
だから、まだ頭が働くと間に、口コミ等で信頼できる葬儀社さんを選んでおこう、と。
見学の際に、いただいたパンフレット。
そのときの対処法・・・これも読んでいた。
しかし、今すぐに、ではない。そうだよね。
今は、神様からのプレゼントを、大切に大切に。
自宅で輸液の点滴を行なう。
しかし、週に一度は病院へ。
夫は、自宅での点滴係。結構、やる気、ありそうで。
最初、私は、自宅で点滴までする？と思っていた。
それは延命ではない・・・延命にもならないのだから。
身体を楽にしてくれる・・・その効果、がメイン。
だから、いつかは効果が無くなる。その日に決断するか？今するか？
その違いだと思っていた。
今も、そういう思いがある。
しかし・・・ちょっと元気を取り戻し、目も輝き、トコトコ歩く姫を見ると・・・
この姫を？この姿の姫に決断を？
・・・・できなかった。私にはできなかった。
それは、私の中では「自然に任せる」とは言えない、と思った。
だから、ちょっと足掻いてみようと思えた。
本当に、神様から賜った時間。もしかしたら、ほんの僅かな時間かもしれない。
でも、もう覚悟はできている。勿論大泣きするだろうが。
この時間を大切に。もうできることは、それしかない。そう思う。
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白姫様の写真です。
神様から賜った時間の中で過ごす白姫様。
あっと・・・・本当は白姫様、ではなく・・・です。
ネットでは、この呼び名で、なんですよ。
