時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

秋の(安芸の)宮島&広島 初巡り-09~弥山登山<2>

2015-04-02 18:15:09 | 中国/日本
 標高535mの、宮島最高所である弥山山頂にて、眼下に広がる瀬戸内の風景を楽しみます。

 精緻なジオラマを見ているような、壮大なパノラマに、雲が多い空模様ながら、気分はハレバレ♪

 天空からの景色をひとしきり堪能してから、ロープウェーの獅子岩駅へと戻る、下山の途に就きました。

 <弥山>


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 標高535mの弥山山頂の、展望台に上がりました!
 宮島最高所に立ち、感動もひとしお♪

 登ってきた山頂までの登山道は、正面の大きな岩と岩との間の狭い空間を伝って、山頂へと至っています。
 登頂してくる人達が、そこから続々と姿を現し続けています。

 元気のある人は、大きな岩の上によじ登っていました^^
 私は、元気があったとしても、岩の上はパスかな…;



 展望台からは、原始林越しに、瀬戸内のパノラマを恣に!
 北方向の眺めです。

 宮島の対岸は、宮島口~廿日市にかけての市街地が見えています。
 画像右端からギリギリ外れてしまいましたが、すぐ広島市街の辺りになります。



 もう少し、ズームアップ。

 宮島側の海辺には、連絡船の桟橋が見えますね。
 画像左側の海上には、宮島連絡船らしき船が行き交っています。

 対岸は、山裾まで住宅がビッシリと建ち並んでいるような眺めです。
 この辺りまで、広島のベッドタウンとなっているのでしょうか。



 今度は、東側の眺めを。
 瀬戸内海の広島湾に浮かぶ島々を見渡すことができました。

 画像中央に白く見えている辺りが、ロープウェーの獅子岩駅です。
 あそこからここまで歩いてきたのですねぇ。。。

 獅子岩駅の上に見えている、瀬戸内海に浮かぶ島は、大奈差美島(おおなさみじま)。
 戦後の一時期、入植があったとのことですが、現在は無人島になっています。

 大奈差美島の向こうに見えている大きな島は、能美島と江田島。
 能美島と江田島は、かつてはそれぞれが一つの島でしたが、今日では互いに地続きとなっています。
 宮島に近い方が能美島、遠い方が江田島です。

 江田島の背後にうっすら見えている山並みは、広島湾の対岸で、かつて海軍の軍港、今日では海上自衛隊の基地がある、呉(くれ)附近となります。



 原始林に遮られがちながらも、嚴島神社も眺めることができました。

 朱色の大鳥居は、山頂からでも、その雄姿はクッキリと認められました!
 画像右端に、社殿の屋根が見えていますね。

 前日の干潮時に訪れた、大鳥居の足許は既に海水に浸されて、社殿のすぐ前辺りにまで、既に潮が満ちつつありました。

 この、標高535mの高さからだと、海底の状態で見せる、複雑にその色を変化させている海の様子がよく判り、不思議な色彩の妙にしばしの間魅入り続けます。



 海を隔てて対峙する、神の世界と人の世界。
 行き交う連絡船で僅かに10分程の距離ながら、空気が全く異なる別世界が隣り合わせという、絶妙の取り合わせが魅力的な景色であるなぁ…と、興味深く眺めていました^^

 大鳥居の鮮やかな朱色は、海の色と素晴らしいコントラストを成していますね。



 山頂まで辿り着いた時に出迎えてくれた鹿さん。
 山頂へとやって来る人の波を横目に、泰然といった風に佇んでいました。

 宮島全域を、自由に駆け巡っているのでしょうね^^

 そろそろ、山頂を発って、ロープウェーの獅子岩駅へ戻るとしましょう。



 登ってきた往路をそのまま逆行するのも面白くないので、異なる経路を選んで下山を開始します。

 岩の上に、ケルン発見!
 山、ですねぇw



 下山したルートにあった、干満岩。

 弥山には、七不思議があって、この干満岩もその一つ。
 見たところ、普通の小さな岩の窪みの水溜まりですが、説明にもあるとおり、海の満ち引きに合わせてこの水位が上下するのだとか。
 この水は、塩分を含んでいるとのこと。
 この水溜まり、海と繋がっているのでしょうか…?
 未だに科学的に証明されていないそうで、「神の島」らしい、神秘的な現象ですね。
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 <追記>(平成28年(2016年)4月9日)
 干満岩というのは、どうやらこの説明のプレートが取り付けられている岩のようです。
 この岩の側面(プレート右上の矢印の方向)に空いた窪み(外からは側面に空いた小さな穴が見えます)に溜まった水が、海の干満に合わせて増減する、とのこと。
 てっきり、手前の四角い水溜りとばかり…誤解していました(^_^;)

 <追記-02>(平成28年(2016年)4月10日)
 追記の記事を投稿しました。
 「秋の(安芸の)宮島&広島 初巡り-09~弥山登山<2>」 追記~干満岩について

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 時折視界の開けた岩場が現れた往路のルートと異なり、このルートは、鬱蒼と茂る原始林に包まれていました。

 苔生す大きな岩(船岩)の上にも、ケルン…中々整然と並べられていたのが、何となく面白かったです^^



 船岩から少し下ると、大日堂というお堂の前へ出てきました。

 この大日堂は、空海が修法道場として建てられたと伝えられ、大日如来が祀られています。

 訪れる人も疎らな大日堂、原始林の中にひっそりと佇んでいました。



 大日堂の正面から、ちょっとした石段を下っていきます。

 このルート、下山に選んで正解でした(^^;)
 階段の上りは、結構膝がしんどいのですよね…;

 この石段を下りきると、程なく1,200年灯り続けているという、「不消火(きえずのひ)」を護る、「霊火堂(れいかどう)」の前へと至り、往路に辿った登山ルートと合流します。



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2 コメント

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Unknown (タヌ子)
2015-04-05 10:30:50
前回は夫と友人だけが弥山に登ったんですが、こんな絶景が広がっているなんて知りませんでした。
夫はビデオカメラを持っていたのに、何故撮らなかったのかしら。
こんな景色が見られるのなら、頑張って上る価値大いにありですよね。
今回は私も上るつもりなので、お天気が良いことを祈るのみ。
干満岩、不思議ですね。
宮島は本当に神が住む島なのかもしれません。
私も下りは坂よりも階段の方が安心して降りられるので、このコースを選びたいです。
旅の直前にこういう情報が得られるってラッキーですよね。
ありがとうございました。
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タヌ子さん。 (taろう)
2015-04-05 21:31:40
弥山の頂上には、新しい展望台が建てられていて、そこからの眺望が素晴らしかったです。
展望台に上らないと、原生林で視界が遮られるので、もしかしたら、展望台完成前でポン吉さんも撮れなかったのかもしれませんね;
嚴島神社も、何とか眺めることもできるうえに、360度の瀬戸内のパノラマが一望できるので、一見の価値ありです!
良く整備された道なので、ゆっくり登れば、途中にお堂もありますし、楽しめると思います^^
干満岩、海と繋がっているのかなぁ…等々考えましたが、「神の島」なだけに、神秘の謎のまま残しておくのがいいのかもしれませんね。
記事中の地図の下の画像で、正面の大きな岩の手前右方向にある、石の階段を下りていくと、干満岩や大日堂にでます。
現地にルート案内図も立っているので、参考になさってください。
素敵な宮島行となりますように♪
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