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* 毎日デイリーニューズ「WaiWai」問題 おわびと調査結果 09

2008-08-17 | 毎日新聞
「開かれた新聞」委員会委員に聞く(1)

 「開かれた新聞」委員会は(1)当事者から人権侵害の苦情や意見が寄せられた際、社の対応に対する見解を示し、読者に公表する(2)報道に問題があると考えた場合、意見を表明する(3)よりよい報道を目指すための課題について提言する――という三つの役割を担っています。メンバーはノンフィクション作家の吉永みち子氏、作家の柳田邦男氏、フリージャーナリストの玉木明氏、上智大学教授の田島泰彦氏の4人です。
 ◇信じられない記事垂れ流し――ノンフィクション作家・吉永みち子氏

 「WaiWai」は、日本人なら「ありえない」と思って読むたぐいの記事に信ぴょう性を加えてしまった。外国の人は日本の雑誌の色合いまで判断できないのだから、とんでもない誤解を生む危険もある。そういうコラムを外国人に丸投げしていた現実は恐ろしい。何を伝えるかではなく、アクセスが上がることを選択の基準に発信するなら新聞社ではない。

 日本社会の一つの側面を描いたというが、側面どころか、まったくの誤報に近いものもあった。その上、「日本のお母さんは」「日本の女子高生は」と一般論のように書いてしまった。「記事は雑誌記事にもとづく」という一片のお断りで責任を免れるものではない。それではただの垂れ流しだ。

 執筆していた記者を、試用期間を終えて特別嘱託にする時と編集長にする時の2度にわたり、それまでの仕事をチェックする機会があったはずだが、どういう評価をして責任ある立場にしたのか。また、コラムや記事を書かせる以上、誰かにチェックさせるのは当然のことなので、ノーチェックで載せ続けたことも信じられない。

 毎日新聞社の対応にも疑問が残る。これまで何度も問題が指摘されていた。5月に抗議が来てから6月21日までの1カ月弱、何をしていたのか。その間に事の大きさを察知して、組織として対応できなかった感覚の鈍さは愕然(がくぜん)とする。それを日本中に知らせてしまったダメージは大きい。

 また、処分を発表し経過報告を掲載した時に、「明らかな違法行為には法的措置を取る」と加えたのも、理解しがたい。まず謝罪すべき段階に、自分も被害者だと言ってしまうのでは納得を得られない。

 ネットの問題を指摘し、正確な情報を伝えるべく努力してきた社の姿勢と、「WaiWai」の実態の間の溝はあまりに深い。重く受け止めて、MDNは根本的に立て直しを図ってほしい。



* 英文サイト出直します 経過を報告しおわびします
* 再発防止へ体制強化 深刻な失態 教訓にします
* 英文サイト問題検証(1)
* 英文サイト問題検証(2)
* 英文サイト問題検証(3)
* 英文サイト問題の経緯
* 検証チームの分析
* 検証踏まえ2人追加処分
* 「開かれた新聞」委員会(1)
* 「開かれた新聞」委員会(2)
* 「開かれた新聞」委員会(3)
* 「開かれた新聞」委員会(4)
* 英文サイト問題検証の新聞紙面(1面)[PDF/1.7MB]
* 英文サイト問題検証の新聞紙面(特集面1)[PDF/966KB]
* 英文サイト問題検証の新聞紙面(特集面2)[PDF/696KB]
* 英文サイト不適切記事問題 中旬に調査結果公表します(2008年7月7日)
* 役員・記者ら処分 英文サイトに不適切コラム(2008年6月28日)
* 英文サイトのコラム、読者におわびします(2008年6月25日)

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