「現代ビジネス」サイトに「週刊現代」の記事『急増中!遺骨を「ゆうパック」でお寺に配送 「ゼロ葬」時代はここまで来た』【葬儀不要、墓もなくいい。あなたはどう思いますか?】を掲載。
当方は、子供は嫁いだ娘1人であり、死んで家族・社会に余計な負担はかけたくなく、葬儀不要の「送骨」で、墓も無用の「散骨」で何ら抵抗感がありません。
過疎化・少子化・未婚化が進むいま、墓守不在が増え、墓の移設、無縁墓が増加しつつある社会現象はワイドショーで取り上げられており、「親の墓をどうするか?」「自分の墓はどうするか?」を留意しており、「週刊現代」の記事『急増中!遺骨を「ゆうパック」でお寺に配送 「ゼロ葬」時代はここまで来た』には触発されます。
記事の冒頭で、“「葬儀不要、墓もなくていい。そんな風に考える人が急増するいま、さらに新しい潮流が巻き起こりつつある。なんと遺骨を宅配便で寺院に送り、供養を依頼する人が増えているという。実情を追った。」”の投げかけから始まります。
記事の「送骨サービス」は、埼玉県・熊谷市にある創建から400年以上の歴史がある敷地約4000坪の禅寺で、曹洞宗の寺院・見性院(橋本住職)です。
見性院の「送骨サービス」は、
“「料金は前払いで、永代供養料として基本料3万円(送料3000円は別途自己負担)を同院の口座に振り込むと、引き換えに「送骨パック」が届けられる。
内容は、
・骨甕サイズの段ボール
・中敷き用の段ボール
・ゆうパックの送り状
・ビニールの緩衝材
・送骨マニュアル
だ。送り状には見性院の住所や品名などが、あらかじめ記入されている。マニュアルに従い、段ボール箱に骨箱(骨甕を納めた箱)を入れ、緩衝材を詰める。忘れてならないのは、自治体が発行する埋葬許可証を同封すること。これがないと寺院も遺骨を埋葬できない。」“
で、送骨サービスは、
“「故人の宗教・宗派・国籍は問わない。仏教の僧侶がつけた、いわゆる戒名を持っている必要もなく、俗名(生前の名前)のまま納骨できる。地域の限定もなく、日本全国から送ることが可能で、だ。平均して月に3回ほど、宅配便「ゆうパック」で送られてくる」”
で、費用は、
“「標準的な永代供養料3万円のみの場合。遺骨は骨甕から取り出され、永代供養塔の地下の「カロート」と呼ばれる合同納骨堂に他の遺骨とともに納められる。
もうひとつは、他人の骨と一緒にすることには抵抗があるという人向けの納骨だ。個別に布袋(別途袋代3000円)に入れた上で納めるもので、他人の遺骨と混ざってしまうことはない。」“
で、今まで配送事故は無いそうです。
今までの葬儀は、
“「家族が亡くなれば親族や故人の友人、職場の関係者などを呼んで通夜・本葬を行い、四十九日の法要を経て、先祖代々の墓に納める—。それがかつての日本の「弔い」のイメージだった。
だがここ数年、葬儀は大げさにせず、ごく近しい人だけ呼べばよいとか、いわゆる「何々家の墓」を建てても、子供たちには迷惑だと考える人が急増している。
さらには、「葬儀は不要、墓もなくてよい」とし、「ゼロ葬」と呼ばれる送られ方を希望する人も多くいる。すぐに遺体を火葬場で焼き(直葬)、焼骨は山野や海に散骨するなどして、「手間もおカネも最小限で『さようなら』」しようとする人々だ。」“
でしたが、現在は、橋本住職曰く、
“「かつては8割の人が行っていた三回忌の法要も、現在では8割の人が行いません。世間体よりも『先々何が起きるかはわからない。身辺整理をして、余計なお付き合いは避けよう』という心理が強くなっている。東日本大震災後、その傾向が急激に強くなりました。世間体を整えても、一瞬の災害で人も家も流されてしまうと全国の人が実感したからでしょう。
親の墓を子供が守るという時代は終わりつつあります。いままで通りのことだけやっていたのでは、寺院は時代に取り残され、困っている人を助けるという本来の役割をはたすことができません」”
と言っており、葬儀、お墓についても寺院も我々も変容しているのですね。
当方の場合は、子供は嫁いだ娘1人であり、親の墓守りは3兄弟で相談するとし、自分には葬儀不要、墓無用散骨で十分と思っており、本記事は参考になりました。