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オカルトなのか、カーチューニングの闇を簡単に解説

2022年02月23日 | トヨタbB (NCP3#)

車のチューニングでよくあるオカルト系チューニングの話。
効果があるところ、無いところ、詰まるところ要点。

 

1.アーシング
2.アルミテープ

 

1.アーシング

昭和時代の静電気対策用接地放電製品ではありません。w
ここで取り上げるのはオルタネータ(発電機)とバッテリー、シャシ(車体)、車両ハーネスなど要所間を太い導線で直接繋ぐ、補助的な後付け行為、またはその部品。

究極的に言ってしまえば、これが必要な車は製造不良、または古いポンコツ。
とは言っても、それは一般道路を走る通常の車両での話であり、レース車両では求められる内容が一般乗用車などとは異なるのでここでは省きます。

一般道を走る一般車両であれば、アーシングチューンが必要な時点で適切な状態ではない証拠。
設計から製造まで、きちんと出来ていれば追加でこの作業を必要としないのが普通。

アーシング(ボディに接地またはマイナス側の導通確保)の名の通り、各部分への電気的な意味での適切な(正常な)導通があればこの作業を必要としない。
しかしどうやらバブル崩壊したあと辺りから急激に品質の低下が進行して、新車でも接触不良を起こしている車両が多発していた模様。
わたしのbBもその一台で、新車時でもエンジン回転中でもバッテリー端子計測で12Vしか発生せず、標準の14V以上を大きく下回っていた。
この理由についてはブログでも取り上げられているが、ここでは直接その理由を解説する。

・バッテリーマイナス端子からボディに繋がる太い配線があるが、車両側のねじ止め部分で接触不良だった
・車両側ハーネスのボディからアース(マイナス)を取る端子も同じく接触不良だった

これが原因で多くの機器異常が発生している。

・ドアロックの動作不良と異常動作
・ライトが暗い
・エンジン始動が弱い

つまり、接触面積が極端に狭くて電流が稼げない状態だった。
これを、本来の設計通りの接触を確保するだけで症状が改善している。(ドアロックに関してはドアロック機構自体にも問題があった)

方法は簡単で、接触不良を起こしているねじ止め部分の端子が接触する部分を地金が出るまで塗装を削り、直接金属同士で接触させる。(ボルトを経由しない)
このまま放置するとボディ側に錆が発生して接触不良を起こすので、接触面より少し広い範囲にグリスを塗っておく事。
グリスの種類については特に指定する程ではないが、熱やちょっとしたスプレー油で流れない程度に固めの物が適切で、ベアリング、軸受け用の固形グリスで充分。
当然だが、端子側の接触面も、汚れがあれば綺麗に落としておく必要があり、ワイヤーブラシや紙やすりなどを使うと良い。

新車からの接触不良、経年劣化で同じく接触面が腐食して~の場合は上記解説で解決できるが、車両が極端に古く配線そのものが劣化している場合はハーネス交換がお薦め。
特にコネクタが防水系シーリングされていない車両だと、それだけでも経年劣化による接触不良を起こしている場合が多いので、アースだけ太い配線でバイパスを作ってもプラス側で大きな抵抗や接触不良を起こしているのであまり意味がない。
だが、アースだけでも導通が復活したらそれなりに具合も変わるので一時しのぎ的には使える。
接触不良部分の発熱注意。

 

2.アルミテープ

昨今トヨタ自動車が公表して話題になった(いつの話だw)、導電性粘着剤を使用したアルミテープにより、流体が発生接する部分で発生する静電気を逃がし、流体抵抗を減らすチューニングの総称。
何気に古くから各メーカーでも非公開採用されていたが、トヨタが公表したことで有名になった。

このチューニングが効果を発揮し易いのは、流体の流れが絞られて流速が早い部分、プラスチックや導通性の低い塗装面など静電気を蓄積し易い部分。
流れが絞られ、プラスチックが使われている、と言う意味ではフロントバンパー角付近や、高精度と軽量化を狙って樹脂化されたインテークマニホールド周辺で流体の抵抗を大きく下げる効果がある。
他にも、エンジンルームからボディ側面内を流れ、ドアの隙間から外に排出される空気の流れを促進する為に、ドア周辺に使うと言うのもある。
その一方で運動性能ではなく美観の方面で、ウィンドウに使用するとチリが纏い付かなくなり視界が良好な状態を保ち易くなる効果が確認されている。

ただ、最近のボディデザインを考えると、航空機の翼端で見られる流れる方向を軸とする渦を意図的に発生して、後方の大きな渦を消す流れを作っている場合もあるので、この渦に影響を与えるアルミテープチューンは避けた方が良いかもしれない。(原理的にはNACAダクト)
特にアルミテープチューンが公表された後に発表されるトヨタ車にはそういったデザインが組み込まれている節が多々あるので要注意ですね。
私のbBは安物であり、アルミテープチューン発表前の車両なので、この辺り全く問題なく使えるので見えない場所に多用しているし、効果もソコソコに。

 

 

どちらも一般的に見て効果を実感し易いのはプラスチック部品を多用した安物やポンコツ、または商用車(箱型)であり、高品質な車両以外

 

 

 


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