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記事(カナロコ):犬猫「殺処分ゼロ」の県方針に疑問や批判 ボランティアに負担集中

2017年01月08日 | 日記
神奈川新聞 2016年12/31公開 2017年1/1更新

犬猫「殺処分ゼロ」の県方針に疑問や批判 ボランティアに負担集中

抜粋

 県が掲げている犬猫の「殺処分ゼロ」の方針に、疑問や批判の声が相次いでいる。
県動物保護センター(平塚市)に収容された犬猫を引き取り、譲渡先を探すボランティアに負担が集中しているからだ。黒岩祐治知事は施策を継続する意向だが、動物を「生かす」ために解決すべき課題が山積している。
 
 同センターは、犬は2013年度から3年連続、猫は14年度から2年連続で殺処分ゼロを達成。
黒岩知事は「達成は快挙」と喜んだが、登録ボランティア(愛護団体や個人)頼みなのが実情だ。
15年度は、センターが収容した犬396匹と猫623匹のうち、ボランティアが犬175匹、猫は約8割に当たる495匹を引き取った。
 
 米国と日本で臨床経験を持ち、同市内で保護動物専門の病院開設の準備を進める獣医師(55)は「センターが『生かす』施設に転換したなら、行政の役割を再構築しなければならない」と指摘する。
喫緊の課題として(1)センターの土日稼働や、獣医師の24時間対応などソフト面の充実(2)ボランティアの負担や飼育環境の調査(3)飼い主とトラブルになるリスクの高い多頭飼育崩壊への介入-などを挙げる。

 
猫に関しては、このブログで繰り返し主張していることですが、野良猫を繁殖させる無責任な餌やりを抑止する手段を用意せずに猫の殺処分をゼロにしようという取り組みは無理があります。

野良猫の数を減らしていくことで殺処分ゼロを達成するのが本来の姿です。
野良猫はたくさんいるが殺処分はゼロ。。。ではもっと無残な事故死が増えるだけで終わります。

そのため県には野良猫を繁殖させる無責任な餌やりを抑止する法整備をできる限り早く検討していただきたいと思います。


<繁殖に追いつく施策はありません、まずは繁殖を抑止することが大切です。>

ところで犬はこのブログの対象ではありませんが、野良犬は法的に認められていないので、収容された犬は脱走か捨て犬か・・・

いずれにしても飼い主のモラルは相当低いと思われます。

この点は猫についても「無責任な餌やりを抑止する法整備」の先でおそらく問題になるポイントですね。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
横浜市のデータ (猫糞被害者@名古屋)
2017-02-05 00:00:22
いつもお世話になっております。

当記事をよみまして、私のブログ読者様より
頂いたコメントも参考になるのでは?
と思いました。

【合成の誤謬】マスコミの嘘つきカワイイ情報で猫が殺される!
http://blog.goo.ne.jp/nekofun-higai/e/3a1c8fdfc70a59d959e19e057062fd1f


引用開始

平成27年度の横浜市動物愛護センターの業務実績が以下のように更新されていました。
 
 (中略)
 
 実際のところ猫の殺処分数は犬の12倍で504頭です。
 
 では犬猫で何が違うかと言ったら、負傷した固体の収容数です。犬の7頭に対して猫は504頭。犬の72倍ですね。
 
 (中略)
 
 それは、死体搬入数が犬の5頭に大して猫が212頭と42倍あることでも裏付けられます。
 
 データを見る限り、猫の収容数が犬の4倍しか無いのに猫の殺処分数が犬の12倍にも及ぶのは、放し飼いしたり、外で餌をやっている野良猫、地域猫、さくら猫が負傷して保健所に運び込まれ、手の施しようが無かったり負傷によって引き取り手が無いために安楽死が必要になり、殺処分数を圧迫しているのが大きな原因の1つと私は推測します。

引用終了


恐るべき数の負傷猫収容数、死体搬入数ですね。

横浜市がこのようなデータを取っているのに
偽装の様な「殺処分ゼロ」を自慢している
黒岩知事って人は何なんでしょうか?

私はこの中に「神奈川県行政からのしわ寄せ」が入っていると思います。

まずは、横浜が適正飼育の法制化に動いたら良いと願います。
返信する
Re: 横浜市のデータ (猫ほっとさぽーと)
2017-02-06 15:28:43
こんにちは、コメントありがとうございます。

野良猫が多いのを「猫に寛容」と表現してしまうと、まるで猫にやさしい街と思われかねませんね。
猫を異常繁殖させている島を「猫の楽園」と呼んでみたり、視聴者を誤解させるような放送は気になります。

本当に猫にやさしい街はきっと「無責任な餌やリ」に厳しい街なんだと思います。
ご指摘の通り不幸な猫の発生源を止めることが何より大切だからです。

殺処分ゼロを達成した神奈川県動物保護センター(横浜市、川崎市、横須賀市を除く県全域)の情報では、運搬・収容中に死亡した猫は80頭(H28年度)となっています。

数字に差があるのは傷病猫の扱いについて、獣医師会との業務連携が異なることなどが原因と思います。
上記センターがカバーする地域の状況が横浜市よりも良いとは到底思えませんから。

元の記事の長崎市ですが、いまでは珍しくなった動物の定期定点回収をまだしているようです。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/190002/193003/p001651.html

こんなことが必要な社会が住み良いわけがありませんね・・・人にとっても猫にとっても。
返信する
返信ありがとうございます。 (猫糞被害者@名古屋)
2017-02-07 06:12:11
NPOほっとさぽーと様

>獣医師(55)は「センターが『生かす』施設に転換したなら、行政の役割を再構築しなければならない」と指摘する。

そうなりますね。
私は行政の不当・不適切な引き取り拒否と戦ってきましたが、引き取った先の『生かす努力』に反対した事はありません。

ただし、先決である実効性のある適正飼育の法制化を実現していないとその溢れる収容数に対応しきれなくなる。

神奈川県行政ででそうなりつつあります。


>ご指摘の通り不幸な猫の発生源を止めることが何より大切だからです。

ありがとうございます。
理解を頂けるって嬉しいですね。

多くの猫愛護団体が、数字から推定される事実に基づいて適切な法整備へ注力していたら不幸な猫も猫被害も少なるなっていくでしょう。

京都市の適正飼育条例の制定時にカーボンコピーの苦情を3000件全国から送り付けた動物愛護団体人たちって何なんでしょう?


>いまでは珍しくなった動物の定期定点回収をまだしているようです。

不快でしたら申し訳ありませんが、私は長崎の様な状態で「引取拒否」をするよりマシだと思います。

適正飼育を推進した結果「必要なくなる」
これが理想だと考えています。
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