いまここにいること
誰かに背中を押されたから
自分で歩いてきたから
甘えん坊の自分が甘い香りに誘惑されたから
山の向こうから優しい声が届いたから
たくさんの言い訳を背負って見知らぬ街に降り立った
もう2度と来ないと確信して最高の笑顔を送ったつもりなのに
その笑顔に反して必死になったあなたの表情
今思い返せば自分のことを必死に伝えようとしてきたのはその時のただ1度だけかもしれない
それ以降わたしは嘘の笑顔をつくることができなくなった
わたしの心はその場所に釘付けになった
あなたは相変わらず優しいおすましでわたしを迎えてくれる
そして今度は本当の笑顔であなたのもとに駆け出してゆく
(粘菌・モジホコリの仲間?)