ネイチャーサロン by こうちフィールドミュージアム協会

 自然をより深く知ることの楽しさを,お茶会のような雰囲気で語り合いましょう.

高知自然学校の構想

2012-02-27 21:30:17 | 日記
 「平成23年度,第2回 高知自然学校連絡会」という会議があるというので,視察のつもりで参加してみました.この行事案内は,たとえば「えこらぼ」のホームページ:
http://ecolabo-kochi.jp/modules/piCal/index.php?action=View&event_id=0000000747
に出ているので,その記事を転載します.

(以下転載,ただし省略箇所あり)
【イベント】 平成23年度高知自然学校連絡会(第2回) (2/26)
平成22年度に開催した全国生涯学習フォーラム高知大会におけ る「環境フォーラム」での高知自然学校構想の提言を受け、NPO等の団体や学校、青少年団体が連携し自然体験活動や環境学習を推進するために、関係者が一 堂に会し、各団体の抱える課題や悩みを共有し解決に向けて話し合い、共働して取り組む方策を協議します。

 高知自然学校構想(PDF形式/2.2MB)
 http://lls-kochi-2010.pref.kochi.lg.jp/theme_kankyo.html

【日 時】 平成24年2月26日(日)13:30~17:00
【場 所】 高知県教育センター分館 大講義室 〒780-0870 高知市大原町132番地
【対象者】 自然体験活動や環境学習に関わる団体及び個人
【主 催】 高知県教育委員会
【日程及び内容】
  13:00~13:30 受付
  13:30~13:35 開会
  13:35~14:00 本年度の取り組みについて報告
              (活動視察会、高知自然学校設立準備会)
  14:00~14:30 高知自然学校連絡会設立に向けての提案
              (高知自然学校設立準備会より提案)
  14:30~14:45 休憩
  14:45~16:05 協議
  16:05~16:45 平成24年度の提案事業について意見交換
  16:45~17:00 閉会

【申込み】 電子メール又はFAXで下記へ申込み
(転載おわり)

 申込先等については省略します.
 ざっと50人ほどの集まりです.さまざまな団体が来ていました.自然とのふれあい,共生といった活動をされている人が多かったという印象です.
 来ていなかった人たちとしては,四国自然史科学研究センター,野鳥の会,昆虫の会など.「自然との共生」をうたうのであれば,欠かせない人たちだろうと思うので,ちょっと不満.声をかけなかったのか,声をかけたけれど断られたのか? 牧野植物園,県立動物園も不参加です.

 「高知自然学校構想」については上記の通りpdfファイルをダウンロードできます.そのほか「生涯学習フォーラム」のページ:
http://lls-kochi-2010.pref.kochi.lg.jp/theme_kankyo.html
も参考になります.また「高知体験学習ガイド」:
http://www.pref.kochi.lg.jp/~syakai/taiken/index.html
は,この構想の参加団体と大きく重なっているようです.

 構想の中身は,「こうちフィールドミュージアム」構想
http://www.pref.kochi.lg.jp/~junkan/field/all.html
とよく似ています.わが「高知フィールドミュージアム協会」の活動と大きくオーバーラップするわけで,これに参加しない訳にはいかない.

 と一応そう思うのですが,今回は会としての参加意思を表明せず,私の個人参加としました.

 その他,会の性格づけに関し「高知の豊かな自然」とか「環境の保全」といった言葉が,安易に使われているような気がしたので,その点を指摘しておきました.これに対しては,違いを認識したうえでの恊働を,といった趣旨の発言がありました.おとなの対応というか,けだし正論ではあります.ただ,活動が小規模のうちは受容できても,その成果が無視できないほど規模が大きくなった場合には,一線を画する必要が生じるでしょう.今それを心配するのはムダ(幸か不幸か).

虫メガネ

2012-02-08 13:21:25 | 日記
 ゾウリムシは虫メガネで見ることができる.そのことを確かめてみよう.
 用意するものは,
懐中電灯(細いビーム光が得られるもの)
虫メガネ
黒い紙,または黒いゴム板
透明プラスチックの使い捨てコップ
ゾウリムシの培養(よく増えたもの)

 1.コップは底から3cmほどまでを使う.ハサミで水平に切り取って,その線より上は捨てる.
 2.このコップにゾウリムシの培養を,深さ1cmほどまで入れる.
 3.コップを黒い紙(またはゴム板)の上に置く.
 4.コップの横から懐中電灯で照らしながら,上から虫メガネで覗く.

 注意すること.
 懐中電灯は,細いビーム光が得られるものを使う.広い範囲を照らすのでなくて,細いビーム光にすると,光の中でゾウリムシが白く見える.LED式の小さな懐中電灯は「100円の店」で入手できる.

 虫メガネも「100円の店」で入手できる.
 で,以下はその100円虫メガネの話です.



 これが100円虫メガネ.拡大率は10倍,と書いてある.たしかに,普通よく見る虫メガネよりは拡大率が高い.
 ある展示用に3つ買って,けっこう使えることが判ったので,別の「100円の店」でもう3つ買った.同じもののように見えたけれど,パッケージが違う.



 写真の左側は「超精密ルーペ」という品名で中国製.販売者は「株式会社スバル(大阪府岸和田市)」である.右側は「ルーペ10倍」と書いてあって,これも中国製.販売者は「(株)大創(広島県東広島市)」となっている.どちらもレンズはアクリル製で,レンズ径25mm.大きさや形では全く見分けがつかない.
 ところが使ってみて驚いた.性能がまるで違う.「超精密ルーペ」のほうがレンズ表面での反射が少なくて,スッキリと良く見える.「超精密とは大げさな」と失笑していたのだけれど,笑えなくなってしまった.
 「ルーペ10倍」のほうはダメということではない.100円のレンズである.いろいろ売られている中には,全く使いものにならない品もある.そういう中にあって,とにかく虫メガネとして十分に機能するという点では合格である.ただ「超精密ルーペ」と比べてしまうと,どうしても見劣りがする,というだけのこと.

 ゾウリムシの話に戻る.
 拡大率が本当に10倍かどうかは知らないけれど,とにかく「ルーペ10倍」なり「超精密ルーペ」なりを使って,上記のようにゾウリムシを見ることができる.
 文具店などでよく売られている通常の「虫メガネ」では,拡大率が小さくて,よく見れない.
 また拡大率の高いレンズやスコープは,焦点距離というか,working distance が短かすぎて,うまく焦点を合わせられない.だから,とりあえず100円ルーペで試してみてください.
 それ以外というと,顕微鏡の接眼レンズを使うという手もあります.