鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

JR貨物 トヨタ部品列車増発

2007年11月13日 | JR貨物

トヨタ部品列車を増発
JR貨物など
l日2往復体制に

CO2削減、効率化で効果

 JR貨物とトヨタ自動車、トヨタ輸送、日本通運の4社は16日、昨年11月15日から運行しているトヨタ自動車の部品輸送専用列車「TOYOTA LONG PASS EXPRESS」(トヨタロングパスエクスプレス、名古屋臨海鉄道名古屋南貨物-盛岡貨物ターミナル間約900㌔)を22日から1往復増発し、1日2往復体制にすると発表した。トヨタグループの関東自動車工業岩手工場(岩手県金ヶ崎町)向けに生産用部品を専用で運ぶ列車で、二酸化炭素(CO2)排出量のさらなる削減と物流効率化、リードタイムの短縮を図る。業界最大手のトヨタ自動車がモーダルシフトを加速させることで、産業界全体にも大きなインパクトを与えそうだ。

産業界に大きな影響も

 昨年11月から運行を開始した同列車は20両編成で、専用に開発した31フィート大型コンテナを40個積載している。同区間のCO2排出量は、トラックによる陸上輸送と比較して年間約7000トン削減。リードタイムも、名古屋-仙台間のRORO船利用で3日かかっていたが、鉄道利用で2・5日に短縮した。

 トヨタ自動車では、環境負荷低減活動と物流効率化の一環として、環境にやさしい鉄道貨物輸送の活用を常に検討してきたが、同列車がCO2排出量の削減やリードタイムの短縮に大きな効果を上げていることから、1往復増発して2往復体制に強化することにした。

 自動車部品は、愛知県内のトヨタ各工場や各部品メーカーで生産され、31フィートコンテナを積んだトラックがトヨタ各工場や豊田市の上郷集荷センター(KCC)を回って集荷し、名古屋南貨物駅へ運ぶ。盛岡貸タ駅からは、再びトラックで関東自動車工業岩手工場へ輸送する。

 増発列車は1本目と同じ20両編成で、31フィート大型コンテナを40個積む。ダイヤは、部品を運ぶ往路は名古屋南貨物発11時19分、盛岡貨タ着翌日6時9分。部品積用空容器を回送する復路は、9時26分発、翌日5時31分着。年間運行日数は、工場稼働日に合わせて244日となる。

 CO2排出量は、トラックによる陸上輸送と比べて、2列車合計で年間約1万4000トンを削減する見込み。

 JR貨物とトヨタ自動車などではこのほか、名古屋-苫小牧間(約1300㌔)での補給部品輸送についても、今年4月から鉄道輸送を開始しており、今後とも各社の協力の下でCO2排出量削減に向けたさまざまな取り組みを検討していく。

自動車会社がCO2削減に取り組むなんて、当たり前の事なんだけど、ここまで徹底するとすごいですね。CO2の少ない車を開発するだけでなく、輸送面においても削減する。理にかなってるけど、なかなか実現できないで居ました。これからは自動車業界の他社や、他の産業においても、CO2の排出の少ない鉄道にシフトするようだといいんですけどね。


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