甘酸っぱい日々

面白くても何ともならない世界で 何とかしようとする人達のために

「右から左」  11月29日  神保町花月『ミックスナッツ♯3 ~変わらないこと、変えること~』

2008-12-06 21:52:46 | 神保町花月
私のつたない文章力では、内容をご説明するのは厳しいので、割愛させていただきます。
自分が思ったことや気になったことだけ書かせていただきます。
行かれなかった方々にはもちろん、行かれた方々にすら伝わらない記事になりそうな予感がひどいです…すみません。



素敵だな、っていう、それが一番の印象です。
ホント素敵で、心があったかくなるようなお話でした。

まず、江崎さん。
私、本当に申し訳ないことに、3部作シリーズなのに今回しか見に行けなくて…。
お金がないのと時間がないのが一番の理由なのですが、それ以外にもちょっと行くのをためらっていた訳がありまして。
それが、江崎さんの演技がちょっとなぁっていうのだったのです。
嫌いな訳ではないのですが、なんというか、江崎さんは普段から「漫才やってます~!!」「コントやってます~!!」という、ちょっと力入ってしまっている感じに思えて、それがどうなんだろう?と思っていました。
でも、今回観に行って、その江崎さんが表現したからこその、あの淳三郎だったんだなと思いました。
ちょっと不器用で、ちょっとバカで、でもそれ以上にすごく真っ直ぐ。
私は演技に関しては何もわからないのですが、でも、とても素敵な演じ方だったなと思いました。
最後のセリフは、もうダメでしょう!!
本当にいいシーンだったなぁ。ぼろぼろ泣いてしまいました。


それから、池谷さん。
何を着ても似合いますね~!!(笑)
本当にこんな管理人さんいそう♪
今回は、「優しい」というだけの池谷さんではなく、複雑な思いを抱えているという新しい一面が見られて、それがなんとも素敵でした。
淳三郎にちょっと尋ねられて、「なんでもないんです」っていう時の頑張って作っている笑顔とか。
で、籠の城の時は(私が観に行ったのが初日ということもありまして)ボケに回れない役どころだったので、あまり池谷さん発信の笑いを見られなかったのですが、今回色々と楽しめてよかったです。
中盤のアドリブ大笑いしました!!
そして、シリアスなシーンが終わった後、淳三郎に話しかける第一声、「さっきは~」を「しゃっきは~」って普通に噛んじゃって、しかもその後に素で「あっ」って~かわいい~(笑)


そして、押見さん。
もう、出てきた時の客席のざわめきが忘れられません(笑)
「うわぁ~」「いや~……」と、小さな悲鳴があちらこちらで(笑)
私自身も、しばらく直視できませんでした。
キャラも濃くって、最初の方は意識が定まらなくて(笑)
途中からそのキャラが少し抜けて、普通の人になっちゃってた感じが、ちょっともったいなかったかな。
なんて色々言っていますが、でも、気付きました。
私はきっと、彼に弱い。
最近、お笑いを見すぎ&色々と心に余裕がないせいで、日常生活の中で、基本的に誰のどんな言葉も「ふ~ん」と、右から左へ抜けてしまっておりまして(苦笑)
そんな中、押見さんの演じた甲本のセリフは、がんがん私の心に響いてきました。
一番好きなのは、遠藤に対して、淡々と昔のことを語っていくところ。
冷静に一つひとつ昔のことを述べていって、それなのに急に思いが爆発して、
「……なんで管理人なんだ!!」
切なくて苦しくて、それが伝わってきて、胸がキリキリするような痛みを感じました。
本当にどうしてだか自分でもよくわからないのですが、籠の城の時含め押見さんの言葉はいつでも、自分に真っ直ぐ届いてくるような気がします。痛いくらい。
演技している時の彼は本当に魅力的です。
あ、いや、普段がどうこうではなくて(笑)



あとは気になったところを少しずつ。


・文田さんいいなぁ。

・根建さんの「のりちゃんが決めたことならそれは正解だって、おじさん信じてる」のところで、一番初めに泣きそうになりました。
 今の自分に直接言われているような気がして…。
 ありがとうおじさん。私頑張るよ。

・9期5人が集合するところで、しんじろうさんの「リンス師匠」(笑)
 あ~バカバカしい(笑)

・「一人にさせて」の後、ちゃっかりついてくる根建さんに大笑いした(笑)
 それから笑っちゃってセリフが言えなくなってしまう中村さん☆
 おじさんのセリフ「ごめん、右から左だった」(笑)

・遠藤と甲本の「離せ」「離すな」は、「放せ」「放すな」という意味も持っているんじゃないかな
 2人でいることが、縛っている縛られていると考えるのか、2人でいるからこその自分だと考えるのかという違いというか……よくわからなくなってしまいましたごめんなさい

・虹子先生のセリフ
 「ほしいものがあったら手を伸ばす。届かなかったら、そこまで歩いていく」
 深いなぁ。

・最後キャスト紹介で、「アーチャー甲本をやらせて頂きました、押見泰憲です」って、ただフルネーム言っただけなのに笑いがくる(笑)

・キャスト紹介の時の囲碁将棋があまりにもバカだったので、ちょっと書いてみます(笑)
 一字一句合っているわけではございませんので、ニュアンスでお楽しみください。
 根建「オレさ、一回この髪型のまま(七三分け)家に帰ったことがあったのね、
    そしたら母ちゃんが、オレのこと水道の集金の人と間違えた」
 文田「……(笑いながら)ウソでしょ?」
 根建「えっ?」
 文田「(笑いながら)だってさ、いくらその髪型だからって、
    自分の息子が家に帰ってきて、集金と間違えるわけないじゃん。ウソでしょ?(笑)」
 根建「……そういうのは後で楽屋で言おうよ(焦)」
 文田「じゃあさ、オレもあるんだけどさ、このエプロンした格好のまま家に帰ったら、家なかった」←超笑ってる
 根建「……」
 文田「……」
 2人「ありがとうございました~」

 あ~バカだ!!(笑)面白すぎる!!



全体を通して思ったことは「ザッツ・エンターテイメント」。
幕が開く前に、声だけで前説をするところとか、キャスト一人ひとりが最後自由に挨拶とか、そして何より、最後のダンス!!
まるでディズニーランドかと思うような。
それほど、お客さんを楽しませる・お客さんと楽しむ、という意識が伝わってきた舞台でした。

あ~、楽しかったな。
最後のダンスだけでも、どこかで配信されないでしょうか。
あんなに笑顔で踊る押見さんは、きっと永久保存版です(笑)


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