小指ほどの鉛筆

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18 私以上の看護班はいないっ!(ケロ→プル)

2007年11月20日 14時20分44秒 | ☆小説倉庫(↓達)
「あらっ、怪我してるわよケロロ君?」
「あ、ほんとだ。」
「もう、ダメよすぐに治さないとっ!」
そういって君は大きな注射を注す。
あのドスッという音は、決して聞いていて安心できるものではないけれど。
「はい。もう大丈夫。何かあったらすぐに言ってねっ。」
「あーでも、大抵はクルルに頼んじゃうからなぁ・・・」
「あら、ずいぶんと信用してるのね。」
「腕は誰よりも確かでありますからなぁ。」
「まぁ!私以上の看護班はいないっ!」
「ま、そうでありますな。プルルちゃんに敵う看護師さんは居ない。」
腕も確かだし、何より君と居ると落ち着くんだ。
楽しくて、幸せな気分になる。
これは注射の所為ではない。
「ふふ、それじゃ、私はもう行くわね。じゃあね、ケロロ君っ!」
「またね~。」
手を振って帰っていく君を見つめてる。
初恋の女性は、とびっきりの美人になって帰ってきた。
けれどもこうやって、すぐに戻っていってしまうんだから。
「・・・暇でありますなぁ・・・。」
ガンプラばかりやっていると怒られる。
それで彼女がやってきてくれるのなら別だが、すぐには戻ってきてくれない。
あぁ、暇だな。
こうやっていつものように過ごしていれば、
誰が彼女のことを考えているだなんて分かるだろう。

早く君がここに来てくれるように。
君の笑顔で、この病を治してくれるように。




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