ブログ de なんで屋 @東京

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ブログ紹介:『知られざる人類婚姻史と共同体社会』

2008-11-23 04:48:05 | ネットサロン
今日は、2008-11-21(一昨日)の記事で、触れられている『知られざる人類婚姻史と共同体社会』ブログの紹介です。
「なんか、むずかしそうだ」などという声が聞こえてきそうですが、これがどっこい、そんなに難しくありません。歴史好きの人でなくても「そういう歴史の見方もあるのか」とうなずくでしょう。
そこで、今日は、興味を持ってくれた初めての人のために、このブログを読んでもらう前に是非とも知っておいて欲しいことをお話ししましょう。これを知って読むと、グッとくること間違いなし・・・なハズです。

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ありがとうございます。

●「集団」とは何か?
「なぜ婚姻史について学ぶのか、それは「婚姻」というものが集団を統合する最基底のルールであると考えるからです。」
これは、2008-11-21(一昨日)の記事からの引用です。なんだか、ちょっとわからないかもしれません。
なぜ、わからないのか?

それは、私たちが知っている集団が昔の集団とは違うからです。現在、集団として連想されるものは、ご先祖様が生きるためによりどころにしていた「集団」とは違うからです。

ご先祖様が生きるためによりどころにしていた「集団」とはどんなものか?
それをイメージするために、たとえば、自分が縄文人になったとイメージしてください

・・・・・・周りは大自然です。そんななかで、雨風・暑さ寒さから守ってくれる鉄筋コンクリート造の住宅なんてありません。歴史の教科書に載っている「竪穴式住居」、あれを自分で作ります。着る服だって、食べるものだって、どこかで買ってくれば済むわけではありません。・・・恐ろしいことに、生きるために必要なもの全てを、大自然を相手に、自分で工面しないといけない
・・・どうです?一人で出来そうですか?絶対無理ですよね。家族が居たって、お父さんとお母さんの二人では絶対無理です。

で、ご先祖様はどうしたか。
当然ですが、皆で力をあわせたんです。十人とか二十人とか人々が集まって、「集団」をつくって、力をあわせるしかない。そうやって生き残ってきたのが私たち人類の長い長い歴史です。
ですから、昔の(本来の)集団とは、「それがないと生きていけない」もの。仲間が死んでしまったら、自分も死んでしまうかもしれない。逆もまたしかり。互いに命を預けあって、助け合って、一生懸命生きていく場、それが本来の集団の姿、すなわち「共同体」の姿なんですね。


●「婚姻」とは何か?
「共同体」は、みんなの共認で成り立っています。広く捉えれば、「みんなでがんばって生きていこう」という共認です。
でも、そこで我がままを言うヤツが出てきたら、がんばれなくなってしまいます。もしかしたら、皆の共認が壊れて、共同体が壊れてしまうかもしれない。壊れてしまったらおそらく全滅です。そうならないように、我がままを封じ込めないといけません

では、私たちにとって一番根深い我がままとは何か?それが「性」なんです。

哺乳類のオスには、縄張りとメスをめぐって争う非常に強い本能(性闘争本能)がセットされています。血まみれになるまで争うゾウアザラシあたりがこの本能の強さのイメージ。これは哺乳類としての性(サガ)。逃れようがありません。
人類の男性だって、野放しだったらムクムクと出てくる本能です(最近の若者はあまり実感ないかなぁ)。

一方、メスは、オスから守ってもらうことを前提にして、安定的に子供を産み増やしていく進化をしてきました。
人類の女性は、外敵と闘う能力は男性と比べて低いですが、相手と和合し、子供をつくり、育てる充足発の能力、すなわち(人類としての)生殖能力は男性には真似できない能力として持っています。人類の女性は、長い進化の歴史を経て、その存在を性的な役割に特化させてきました

このように、女性にとっても男性にとっても、根深いところで「性」は重要な(充足を欲する)要素としてあるのです。そして、この根深いところが充たされなくなったとき、大切な集団をかえりみない我がままが炸裂します。男性であれば「女をよこせ!」。女性であれば「もっとかまってよ!」という感じですね。

ということで、共同体の男女関係すなわち婚姻関係を、より充足的な方向にもっていくことは、共同体全員にとっての一大課題。皆が気持ちよくまとまって、がんばっていくための統合課題なんです
(このブログで色々な民族の事を調べましたが、婚姻規範のない集団は絶対にありません。人類の進化的に見れば、婚姻規範が上手く共認できなかった種や民族は、絶滅してしまったのだと思います。)


●最後に『知られざる人類婚姻史と共同体社会』 お奨めの記事
長々と書いてしまいましたが、私たち人類にとっての「集団」と「婚姻」の意味は非常に大きいと理解していただけたでしょうか?
ここで、最後に、最近の(・・・でもないか)お奨め記事を紹介します。是非、ポチッと押して読んでみて下さい。

・中山太郎の「日本婚姻史」から~共同婚~
・外圧状況から見る日本婚姻史1
・初期人類の婚姻様式のおさらい
・DNAでたどる日本人の成り立ち1
・遊牧部族から始まった父系制と女たちの意識の変化

それでは皆さん、『知られざる人類婚姻史と共同体社会』の記事やコメントで会いましょう。(コメントちょうだい ! ! )


たしょう

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヨウチ)
2008-11-25 19:35:06
こうやって婚姻史を辿る事で、今後の可能性を探っているんですね
最近周りに新婚カップルが増えているのですが、こういった集団の中にいるという意識をもつだけで、何でも乗り越えていけそうな気がします
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Unknown (ぴのこ)
2008-11-25 19:35:23
結婚って考えると、「自分のこと(または、自分と相手のこと)」って思ってましたが、集団課題だったとは・・・

そういう風に捉えてみると、視界がちょっと開けた感じがしますね

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