さて、いよいよ手術だね、
チョーちゃんの手術はね全身麻酔で約4時間ぐらいだったらしい
手術台に寝かされて、麻酔薬を打たれてね
無影灯を見ながら数をかぞえさせられたんだけど
チョーちゃん、ふたつまでしか覚えてない?
<ところでね、この病院では看護婦に注射はさせないんですが
唯一手術室に行く前にだけ看護婦さんが注射をします
その時の看護婦さん、注射に慣れてないから痛かったら
ごめんなさい!
てね事前にチョーちゃんに謝ってた、
筋注だったと思うけど思い切りよくやってくれたせいか
全然痛くなかったよ!
麻酔の効きをよくする注射だって
言ってたけど、何んだったんだろうね?>
<上手に打ってくれたから、全然痛くなかったよって後で言ったらすごく喜んでたね>
人に依っては全身麻酔からさめる時にね、
本当に気持ち良くて、
お花畑にでも寝転んでいるような、そう桃源郷にでも居るような、
そんな気持ちになるらしいんだけど
チョーちゃんはそんな事、全くなくてね
バチッ と目が覚めたら、そこはいつもの病室だったよ、
うん花も咲いてなかったな~
術後は手術したところが痛くてね~
身体をわずかに動かしただけでもクビに激痛が走って、
ウォー って叫んでた、点滴にモルヒネを混ぜてたけど
チョーちゃん、年中ウォーって叫んでたよ
約一週間は寝たまんまで、じっとしてた、
身動きもならずって状態だったからね
わずかに右手だけは動かせたから、
右手のところに看護婦さんを呼ぶボタンとモルヒネの量を増やすボタンを握らされて
寝返りをうつにも、ブザーを押して看護婦さんを呼んで3人掛かりで、
寝返りをうたして貰ってたからね
なんでも聞いてみれば、チョーちゃんの受けた手術は
整形外科関係のいろんな手術の中でも
術後1番痛い手術なんだってさ
<早く云ってくれれば、手術するのも考えたのに~・・・・・?>
少し元気になった頃は、いつものように院内の見回りをしてたね
院内だってチョーちゃん1階と地下1階だけしか歩いてないけど、
とにかく広いからね、
ちゃんとしたレストランだけでも3ヶ所にあったよ、
その他に売店が2店舗だったかな?無料休憩所とかトコ屋さんとかもあるし、
チョーちゃん、ホームレスになったら絶対、あの病院に住みつきたいな~
チョーちゃんが入院した病院は、
なんでも石原裕次郎が入院してたって病院だそうで、
裕次郎の居た病室はそのまま残してあるって話しだったから
捜しに行ってみたよ、
ホントにそうかどうかは判らないけど確かに、
他の病室のように鉄製の扉ではなく
く木の扉の病室があったけど、う~んあそこだったのかな~?>