デンカの宝刀(一男二女の父、元政府系金融機関職員の資格八冠王)

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思い出の学者⑦ 田村五郎教授

2007年01月31日 | 中央大学

Cimg0257   

   

田村五郎教授は、

私が学生当時、

民法の

家族法の講義(民法4部)

を受け持っておられました。

   

田村先生は、

語りのテンポが軽快で、

私が講義を受けた学者の中

では、

先に紹介した下村先生

双璧でした。

下村先生が、

イスに座ったまま

軽やかに語るのに対して、

田村先生は、

比較的「動」の語り

でした。

     

「いやー、離婚調停なんて

 ヘタすると刃傷沙汰です

 からね」

      

などと、普通に話をしても、

学生の間から笑いが漏れると

いう、

そんな感じの語り口調でした

ね。

      

ちなみに、

私が田村先生の印象で最初に

思ったことは、

     

「『ウルトラQ』という

 特撮番組に出てきた、

 猿が巨大化した怪獣の

 名前(ゴロー)と同じだ」

      

というクダラナイものでした。

(先生どうもすいません)

   

私は、田村先生の講義を

聴いて、

民法の講義が総則などという

ツマラナイことから入る

よりも、

もっと身近で理解のし易い

家族法から入った方が

良いんじゃないかと

切に思いましたね。   

(写真は、田村教授の講義

 で使用したテキスト。

 ただし、「夫婦」の方は、

 大学を卒業してから買った

 増補版です。)

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思い出の学者⑥ 川村泰啓教授

2007年01月30日 | 中央大学

Cimg0255   

   

思い出の学者と

銘打ってますが、

実は、私は、

川村泰啓教授の講義を

受けたことがありません。

   

川村先生は、

中大で

民法を講じて

おられましたが、

中大では、当時(今も?)、

民法1部(総則・物件)、

2部(担保物権・債権総論)

は、

受講すべき民法の講義が

学生に指定されていて、

私が指定されていた

民法の担当は川村教授

ではなく

一昨日紹介した白羽教授

でした。

   

むろん、もぐりで

受講しようと思えば

できたのですが、

当時のウワサでは、

川村先生の講義は、

出席者が少なくてゼミ

みたい

(今となっては

 真偽不明)

ということだったので

気後れしてしまいました。

   

写真は、川村先生

「商品交換法の体系」

ですが、

一般の民法の教科書・体系書

とは、かなり趣が異なります。

川村先生の講義も同様に

一般の民法の講義とは趣が

異なり、

司法試験向きでもなかった

ため

学生から敬遠されたと

いうことでしょうか。

「商品交換法の体系」自体、

理論的なこともさりながら、

文章そのものがかなり

読みにくいです。

    

とは言っても、

川村先生は、

かの民法の泰斗である

「我妻栄」先生が、

民法講義V4(債権各論

下巻一)「序」において、

   

「川村泰啓教授の研究は

 その雄大な構想の内容を

 いよいよ充実させた。」

                         

と、直々にお褒めの言葉を

いただいており、

中大のヒーローの一人

だったのは間違いないです。

私も当時中大の学生として

鼻が高かったですね。

学者の中には、

中大の関係者でなくとも

川村ファンというのも

いたそうです。

   

川村先生は、

自分の研究に厳しいだけで

なく、

学生に対しても厳しかった

点があったらしいです。

   

私の友人が、

中大の院生だったときに

図書館で、

ある書籍を借りようと

したんですが、

それが、

たまたま川村先生

借りたいと思ってた書籍

だったらしく、

友人は、川村先生から、

   

 「この書籍は、

 キミが借りるよりも、

 私が借りた方が有益だ。」

      

と、きついイヤミを

言われ

憤慨してました(まあ、事実

だからしょうがない?)。

   

中大の民法には、

他にも沼正也教授という

面白い先生がいたのですが、

これも、

あまり試験向きとかでは

ないとの理由で、

潜りをしてまでは

受講しませんでした。

   

今となっては、

川村先生沼先生

講義を受けておれば

良かったなと後悔して

ます。

  

Cimg0253_1         

   

          

      ↑     

川村教授が定年退官

するさいの

訣別講義のための

草稿を母体とした書籍。

難しくて、

何が何やらよう分からん

ところもありますが、

学者の一代記として

大変興味深い書です。

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思い出の学者⑤ 船越隆司教授

2007年01月29日 | 中央大学

船越隆司教授は、

私が民法3部を

受講した先生です。

民法3部は債権各論

でした。

 

当時、船越先生は

教科書のようなものを

公刊しておらず、

講義のテキストは、

東大の星野英一教授の

民法概論でした。

 

その頃の私には、

先に紹介した白羽教授の

講義と同じく、

坦々と民法の規定を

講じるだけに感じられ、

その内容については

ほとんど覚えていません。

 

しかし、後年、

船越教授は、

非常に面白い基本書を

執筆なさっています。

 

 

この「理論と実際の体系」

シリーズは、

まだ20世紀の頃に

出版されましたが、

要件事実抗弁といった

実務的用語を使用して

民法を解説しています。

 

シリーズの民法総則の

「はじめに」によると、

船越教授が助手のときに

師事した

吉田久先生(翼賛選挙

無効判決をした大審院の

著名な部長判事だった)

から

「私のは判例の立場を

 基礎づけ、

 理論化するものです」

と言われ、また、

「個々の事件の検討を

 通じて得られた結論は、

 なかなか重みのあるもの

 ですよ」

とも言われたそうです。

船越教授の理論も

判例を踏まえつつ

問題の本質的把握をする

ことに重きを置いている

ように見えます。

 

内容は非常に実務的で、

たとえばシリーズの物件法

では、

土地に自動車が無断で

駐めてあるときには、

妨害排除請求ではなく

妨害予防請求で訴える

べきなどということが

きちんとした理由と共に

記述してあります。

 

私が受講した講義も

このような内容であった

のかもしれませんが、

当時の私では、

その講義の良さが分かるほど

の実力がなかった

のかもしれませんね。


思い出の学者④ 白羽祐三教授

2007年01月28日 | 中央大学

中大では、

大学1年、2年の

民法は

教授が指定されて

いました。

私が指定されて

受講したのが

白羽祐三教授です。

 

白羽教授は、

講義では、

民法総則、物権法、

債権総論は、

駿河台出版社から

発行されていた自著の

講義案

担保物権法は、

山田卓生教授との共著

である有斐閣新書の

「民法講義ノート(3)」

をそれぞれ使用して

いました。

 

 

   ↑

講義案は、後年、

弟子の山田創一教授

との共著になりました。

   

白羽教授は、

私が学生の頃に出版された

「現代契約法の理論」

私の卒業後に出版された

「安全配慮義務法理と

その背景」の二著によって

御自分の契約法理論を

確立されたようです。

    

    

その後も様々な出版を

重ね、その中には、

「刑法学者牧野英一の

 民法論」

という異色本もあります。

学生当時は、

白羽教授の講義にあまり

出席しなかったので

気づかなかったのですが、

この「牧野英一の民法論」

を読むと白羽教授

左翼系統の学者だった

ことが分かります。

    

    

その他にも、

私は持っていませんが、

白羽教授の左翼的言動が

もっとあからさまな著書

もあるようです。

 

ただし、私が白羽教授

講義をサボるようになった

のは

教授が左翼的であったから

ではなく、

単に、坦々と続く

民法の講義に

耐えられなくなったという

のが正しいでしょう。


河合塾選抜試験

2007年01月27日 | わが子の学校・受験、家族行事など

長女が4月から

4年生になるので、

河合塾の

選抜コースの試験

(受験料は無料)だけ

受けさせて

(受かっても通学

 しない)、

実力を判定して

もらおうとしたら、

河合塾から

受講資格認定証が

送られてきた。

    

どうやら、冬期講習の

実力テストの出来が

良かったため、

自動的に選抜コースの

認定基準を突破してた

らしい。

   

レギュラーコースに

通わせるつもりはない

けど、また、

春期講習には

通わせてみようかなー。

 

Cimg0239

 

 


思い出の学者③ 下村康正教授

2007年01月26日 | 中央大学

Cimg0231   

 

私は、大学3年生のときに

下村康正教授の

刑法1部を受講し、

4年生のときには

教授の刑法ゼミのゼミ員

でした。

   

下村教授も先の川添教授同様

に人気教授であり

下村先生は、刑事訴訟法の

 司法試験委員を

 されたこともあります)

難関の入ゼミ試験に通って

ゼミ員にさせていただき

ました。

(ちなみに、私の学年の

 卒業生総代(首席卒業)は、

 下村ゼミの仲間でした)

       

下村先生は、

他大学でも

刑法の講義をされておられ、

神奈川大学などでは、

教室に入りきれないくらい

学生が出席する

という人気講座だった

ようです。

    

下村先生は、

今から思うと(当時でも?)

ユニークな学説を

唱えておられました。

    

まず、

構成要件理論は取らない

つまり、犯罪の定義は、

「構成要件に該当する

 違法・有責な行為」

は間違いであり、

「刑法各条に該当する

 違法・有責な行為」

としなければなりません。

       

因果関係論では、条件説

です。

講義では、

「最近、『相当因果関係論

 の危機』とか騒いでいる

 けれど、

 私には、

 全く関係ありませんねえ。」

    

錯誤論では、抽象的符合説

「犬を殺すつもりで犬を

 殺したら懲役なのに、

 犬を殺すつもりで人を

 殺したら罰金っていうのは

 バランスを失している。」

(先生その通りです???)

    

そして、

先生の学説の最も

代表的なのは、

共犯論における

共同意思主体説

当時は、

共謀共同正犯否定論が主流で、

肯定説で孤軍奮闘なさっている

先生が印象的でした。

(学年末試験も

 共謀共同正犯だった)

    

傑作なのは(先生

すいません)、

他人のカードを使って

自動支払機で

現金を引き出す行為。             

 

  詐欺罪!!!!

     

「同じ行為をしている

 のに、

 銀行窓口でやった

 場合と

 自動支払機でやった

 場合とで

 罪名が異なるのは

 オカシイ。」

(先生、おっしゃる

 とおりです????)

     

下村先生のゼミ員の

同窓会は糸杉会といい、

毎年、開催されてますが、

川添ゼミの同窓会同様

なかなか行けないのが

残念です。

    

  

Cimg0223

 

 

 

 

 

  ↑

先生が退官される年に、

先生の刑法1部及び2部

の講義を録音したテープ

最終講義を録画したビデオ。

先生の退官記念に、

関係者に販売されたもの。 

デジタルデータに焼き直した

最終講義を、今でも時々視聴

してます。

 

                                            

右のCimg0225_1

下村先生

「犯罪論の基本的思想」

(正・続)

先生が通信教育部

から出されていた

刑法のテキストが

私の学生時代の教科書

でした。

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思い出の学者② 川添利幸教授

2007年01月25日 | 中央大学

Cimg0227

   

私は、

大学の1,2年のとき

川添利幸教授の憲法

講義を受け、

3年のときには、

教授の憲法ゼミのゼミ員

でした。

(ゼミの希望者が多く、

 難関の入ゼミ試験

 通る必要があった)

   

当時、中大で憲法を

講じておられた教授では、

橋本公亘教授の方が

一般では著名でしたが、

川添教授は、当時、

現役の司法試験委員

あり、

学内での人気は

橋本教授に優るとも劣らず

の状況で、

講義の際には、常に、

教室はほぼ満杯状態でした。

      

川添教授は、

初日の講義のときに、

日本国憲法の効力について

論じられたのですが、

「今ここで、

 私が憲法無効論を取って

 しまうと、

 2年間の憲法の講義は

 今日一日で

 終わってしまう。」

などと言って笑いを

取るなど、

ユーモアある先生でした。

 

 

    Cimg3097

教授は、

昭和30年代に

憲法の教科書

を書かれたの

ですが、(これ→)

 

(この「憲法概論」は、

 憲法テキストの中で、

 おそらく、もっとも早い時期に

 「憲法の保障」に独立の扱いを与えた

 画期的なものでした。)

 

先生の専門がドイツ法

で、

先生の憲法理論も

ドイツ法系の影響を

受けているため、

当時、

東大の芦部教授による

アメリカ法系

憲法訴訟論が華やか

だったことから、

なかなか

憲法の体系書・教科書を

書きづらい

面があったようです。

私が学生の頃は、

特に教科書などは

執筆されておらず、

ゼミ生としては、

何か悔しかったですね。

   

私が入学した頃は、

佐藤幸治教授の「憲法」

が出版されたばかりで、

また、

橋本公亘教授が

新しく有斐閣から出された

教科書で

9条について憲法変遷論

を唱えるなど、

憲法学としては面白い

時代でした。

   

しかし、私は、

それらの教科書・体系書

には、目もくれず、

(嘘です)

川添教授の講義を2年間

受け続け

(1回だけ寝坊して

 受け損ないましたが、

 ノートを友人に借りて

 補完)

憲法のみならず法律学に

ついての

目を開かせていただき

ました。

(感謝、感謝)

     

川添先生は、

今もお元気で、

ゼミの同窓会には

毎回出席いただいている

のですが、私は、

いつも欠席してるので

(なかなか東京までいけ

 ない)

申し訳ないです。

(上の写真の「シャイ

 ロックの権利」は、

 川添教授の還暦祝いに、

 教授の論考を弟子が

 編集したもの。

 パーティー参加者に

 後日配布されました。)

  

Cimg0228

 

 

 

   

   ↑

26年前のノート

これは、初日の

「日本国憲法の効力」

 

 

Cimg0229_2

 

私が大学卒業後に

出版された

川添教授の論文集

「憲法保障の理論」

 

川添教授は、憲法学者の中で、

憲法の基本書・教科書において

初めて「憲法保障」を独立の章

を立てて説明した研究者で、

川添教授と言えば、「憲法保障」

というイメージがありました。

 

「平等原則と平等権」

論文で教授が唱えられた

学説は、

「憲法Ⅰ(野中、中村、

高橋、高見著)」(有斐閣)

で、

平等権を標準的処遇に

求めるまでの権利と

解する有力な見解として

紹介されてます。

 

 

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思い出の学者① 家永三郎教授

2007年01月24日 | 中央大学

Cimg0222   

   

私が大学に入学して

初めて受けたのが

家永三郎教授の

「史学」でした。

 

家永三郎教授といえば

「教科書裁判」ですが、

私は、法学部に

入学したにもかかわらず

「家永三郎」という

人物のことも

「教科書裁判」のことも

全然知りませんでした。

 

同じ語学クラスの

友人らが

当然のように家永教授

のことを知ってるので、

当時は、差を付けられた

ような感じがしましたね。

 

家永教授史学の講義は、

ひたすら戦争の悲惨さを

語っていくものだった

と記憶してます。

思想的なことはあまり

なかったような。

(当時(今も?今は中道

 のつもりです。)

 私は、保守的だった

 ので、

 家永教授が左翼的な

 発言をしても、

 耳を右から左に

 通り抜けてしまい、

 記憶に残ってないだけ

 かも知れませんが)

    

戦争の悲惨さを示す資料

を読み上げながら、

家永教授が嗚咽を

もらしたようなことも

ありました。

        

実は、当時、

私が住んでたアパートに

家永ゼミの学生が

いたんですが、

こいつが結構右翼的で、

家永ゼミに軍服を着て

出席するという豪傑でした。

(確か、空手をやってる

 と言ってたな。

 この人は、結局、

 現在でも就職したい企業

 のランキング上位に入る

 大企業に就職した。)

でも、こんなゼミ生でも、

家永教授のことを

慕っていたので、

教授は、懐の深い人

だったのでしょう。

    

家永教授は、

見た感じがか細くて、

触れれば折れるような

体型でしたけれど

何か一本芯の通った、

信念の強さみたいな

オーラは出てましたので、

変節したとか

批判されますけど、

ひとかどの人物だったのは

間違いないと思います。

   

残念なのは、

私が在学中に、

家永教授退官最終講義

あったのに

出席しなかったこと。

(中大では(他大も?)

 著名教授の最終講義は、

 大講堂で公開で行われる)

    

やっぱり、

当時、自分が保守的だった

ので

抵抗あったんでしょうか

ねえ。     

(写真は、当時「史学」

 の講義で使われた

 テキスト)

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超空手家 柳川昌弘

2007年01月16日 | 武道・武術

Yan1d

 

 

 

 

                                                            

柳川昌弘師範は、伝統派・フルコン派を通じて、

空手界で最高のレベルに達した方の一人でしょう。

 

武術的動きという観点からは、昨日紹介した黒田師範と並ぶ

日本武道の双璧と言えるかも知れません。

 

その特異な鍛錬法等が、ビートたけしの某番組で紹介され、

笑いを取ったのは御愛敬でしょうか。

(色々なしがらみや付き合いの関係で出ざるをなくなったのかも知れません

  が、私は、ああいう番組にああいう形で出演するのは反対ですね)。

   

最近は、空手界にとどまらず、二聖二天流柔術憲法という新しい流派を

創始されたようです。

  

古武術研究家として著名な甲野善紀氏が、

実際に柳川師範の突きを受けてますが、

ビックリ箱がいきなり開いて飛び出してくるような突き

かなり面喰らったようですね。

      

とにかく、柳川師範の本気の動きは、物凄い。

(クロウトが見てると気持ちが悪くなってくるような感さえある、

  そんな動きです。)。

 

Cimg0203

 ← 柳川師範の理論書・技術書群。

   私は、何度も熟読玩味してます。

   組み討ち系の武道・格闘技しかやらない人でも

   目を通しておくべき書でしょう。


名人 黒田鉄山

2007年01月15日 | 武道・武術

気剣体一致の「改」

 

私は、一時期、日本武道よりも中国武術の方が技術的・質的には

上じゃないかと思っていた頃がありました。

 

しかし、

そんな思いも黒田鉄山師範の演武を見て吹っ飛んでしまいましたね。

やはり日本武道は、奥が深い。

               

私が、黒田師範を達人ではなく名人と言うのは、

未だに深化(単なる進化でない)し続けており、「達していない」からです。

この先、どこまで深化し続けるのでしょうか?

   

黒田師範の動きは、よく「消える動き」と言われますが、

それは、ちょうどビデオの途中を一部削除して、

動作の最初と最後だけをつなぎ合わせたように見えるからです。

   

黒田師範のおっしゃるように、実際には、消えているのではなくて、

最初からないのですが(ここはシロウトには難しいところ)、

武道・武術の経験者ほど、黒田師範の動きが理解できなくて

混乱することも多いです(結局、クロウトにも難しい)。

   

いずれにせよ、黒田師範は、剣術・居合術において

世界最高レベルの技術を有する方であることは間違い有りません。

(黒田師範は、素手であっても、実戦空手家の突き・蹴りを捌いてしまう

  ことでも有名ですが)。

 

Cimg0202

黒田師範の書籍。

  剣術・居合術に関する

  世界最高レベルの技術書

  です。


長女と大東流の稽古

2007年01月13日 | わが子の学校・受験、家族行事など

長女に大東流を

教えてみようと、

長女を連れて、

最初、

東スポーツセンターに

行ったが、

空手の団体に

場所を取られていて

使えなかったので、

前によく利用していた

東海市民体育館まで行った。

 

簡単な体捌きとか、

木刀を使った構えなどを

やらせてみた。

それなりに

サマになっていて、

さすがわが子(親ばか)。

 

 

稽古後、

体育館の食堂で

軽く食事した。


超達人 佐川幸義

2007年01月12日 | 武道・武術

Cimg0201_1

 

 

 

 

透明な力―不世出の武術家 佐川幸義

     

佐川幸義師範は、

大東流の佐門会という

会派の宗範であり、

大東流・合気道を通じて

最高・最強の達人でした。

         

佐門会の門人には、

現「国際空手道連盟

極真会館」館長の

松井章圭師範を始めとして

著名な武道家が多くいます。

(某武道流派トップの

 あの人や

 フルコン空手の全日本

 チャンピオンになった

 ことのあるあの人を

 佐門会の道場で

 見かけたという話を

 佐門会の稽古に行った

 ことがある知り合いの

 武道家から聞きました。

 あの人が誰かは

 言いたいけれど

 言えない )

       

佐川師範のことを、

古今東西を通じて

最強の武道家であったと

評する人までいます。

(著名な中国武術家

 である松田隆智氏は、

 作家の津本陽氏との

 対談で、

 上泉伊勢守や宮本武蔵

 も、実力的には、

 佐川師範より下だった

 と思うと述べている )

             

上の書は、

佐川師範の第一の門人で

数学者である

筑波大学大学院教授の

木村達雄師範が

佐川師範の許しを受けて

出版したもの。

私は、先日紹介した

塩田師範の書と同様に、

色々と線を引きながら

読んどります。

しかし、さすがに

霞がかかった部分もあり、

結構な読解力を要しますね。

            

合気修得への道―佐川幸義先生に就いた二十年    

   ↑

これも木村師範が

書かれたものですが、

佐川師範の写真が

豊富に掲載されており

貴重な資料です。

     

 合気道の奥義―呼吸力・勁力を体得する!         

    ↑

これは佐川師範の

高弟であられた

吉丸慶雪師範が

著したもの。

佐川語録の

コンメンタールみたいな

もんでしょうか。

ただ、佐川合気を全て

伸筋力の作用から

説明しようとしている点に

異論があるかも知れません。

コメント (2)

達人 塩田剛三

2007年01月11日 | 武道・武術

Cimg0199_1

 

 

 

 

 

Cimg0198_1   

        

塩田剛三師範は、

合気会の創始者

植芝盛平師範の弟子で、

合気道養神館の創始者

です。

   

塩田師範は、

合気道のみならず、

他の武道家の間でも

達人として

著名な武道家でした。

  

塩田師範は、

合気会が、

技の名称を

一教、二教- - - - - と

しているのに対して、

大東流と同じく

一ヶ条、二ヶ条- - - - -

と称するなど

大東流回帰の

思想も読み取れます。

  

また、

塩田師範は、

植芝師範の技の

解釈が

神懸かったもの

であったのに対し、

合理性を重んじた方

でもありました。

  

上の写真は、

塩田師範の理論書

ですが、

私は色々と線を

引いたりして

(写真上の右側

 参照)、

今でも熟読玩味

しています。

      


Cimg0200右の書は、

現在絶版中

ですが、

豊富な写真を

用いて

技の理合いが

説明されており、

大変参考に

なります。  

 

 

      

                  合気道人生                              

「合気道人生」は、

技や理合いについて

の説明はないですが、

激動の時代を駆け抜いた

一武道家の自伝です。


冬休みの宿題終了

2007年01月08日 | わが子の学校・受験、家族行事など

Dscf2241

  

終わった。

終わった。

 

冬休みの宿題。

 

工作も。作文も。

書き初めも。

なわとびも。体操も。

  

さあ、明日から

三学期だ!


日経新聞における奥島孝康前早稲田大学総長の新司法試験に関する論調について

2007年01月08日 | 資格・法律・不動産

前早稲田大学総長の奥島孝康氏が

2007年1月8日付日本経済新聞で

新司法試験につき論考を寄せている。

                   

外国人留学生の話を持ち出したり、

タイトルにしたりしているが、

詰まるところは

法科大学院卒業生の

新司法試験合格者数を増やせ

というのがホンネだ。

                      

法科大学院という制度にしても、

訴訟先進国(?)アメリカの制度を

そのまま導入して

アメリカ化に迎合する

ようなそぶりをみせながら、

( 学位の名称まで

 日本語と日本の大学にそぐわない

 法務博士というアメリカの

 Juris Doctor(JD)の直訳を

 採用したという主体性の無さ。

 他の専門職大学院が授ける学位が

 修士であるのに、

 法科大学院だけ博士の語を用いるのは

 日本の学制としては異様だ。

 日本語では、

 博士とはその道を究めた人と

 いう意味もある。

 専門職課程を修了しただけの人に

 「博士」の称号を付与するのは

 日本語としても異様だ )

 

法学者にとって都合の悪い

アメリカの制度は排除している。

( 例えば、アメリカでは

 学部段階では法学部は存在せず、

 法科大学院があるだけであるが、

 日本では法学部を存置し、

 なおかつ法科大学院を創設した。

 その理由は、

 法学部を廃止すれば

 法学者の就職先が減る

 ということに尽きる )

     

奥島氏は

司法のグローバリゼイションが

急務とおっしゃるが、

それも結局は、

大企業が弁護士を安く雇えるか、

高くかかるか

ということに帰結する問題

に過ぎないようにもみえる。

庶民とは関係のない話だ。

                   

現在、

修習生の就職難が

弁護士会などで問題になっているのに、

そういう事実に対しての提言は何もなく、

ただただ合格者数を何倍にも増やせ

というのは無責任であろう。

(大学経営の方にしか

 顔を向けていない

 と言われてもしょうがない。)。

                   

また、

提言では法科大学院への奨学金等を増やし、

予備試験は廃止せよと言わんばかりである。

                      

しかし、色々な専攻があるなかで、

なぜ

法科大学院の奨学金のみを

増やす必要があるのか

説得力が薄い。

               

社会的には、

小児科医や産婦人科医の

不足解消の方がよほど急務である。

                   

また、奨学金があれば、

経済的理由で

法科大学院へ行けなくなる人が

なくなるという論法は

あまりに単純すぎる。

奥島氏には、

経済学でいうところの機会費用

の観念がないらしい。

法科大学院に行けない人の中には、

奨学金があっても行ってられない

という者が多数いるだろう。

                          

さらに、

一部の者に奨学金を出しても、

結局、

入試の成績や大学での成績や

出身大学のレベルで

受給者を決められてしまい、

お金持ちの子として生まれ、

受験技術を身につけた者が

奨学金を受ける結果となって

しまうかもしれない。

                   

つまり、

上流の者に更なる援助をし、

下流の者は

事実上切り捨てられる公算が

極めて高い。

                               

大企業やお金持ちに目を向ければ

氏の言うことは正しいだろうが、

世の中は、

大企業や金持ちだけで

成り立っているわけではない。

したがって、

氏の論調に賛成することはできない。