デンカの宝刀(一男二女の父、元政府系金融機関職員の資格八冠王)

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新「日本武道 対 中国武術」Japanese Budo vs Chinese Wushu(その26:「剣 対 太極 ③ 附随練習法対決」)

2017年04月19日 | 日本武道 VS 中国武術

書籍による日本武道と中国武術の比較をまたやってみよう。

(日本武道:Japanese Martial Arts ; Budo)

(中国武術:Chinese Martial Arts ; Wushu)

前の企画とかぶったり、

逆に違うことを言ったりするかもしれないけど

そこはご勘弁を。

 

次は、「剣 対 太極」の第三弾。

剣と太極の対比は、

「日本武道の精華剣道と中国拳法の名流太極拳、

 到達した思考の深さは共に他をよせつけない」

(「楊式太極拳のしくみ」陳孺性著より)

とされるように日中両国の武を代表するものである。

 

で、「剣 対 太極」附随練習法対決

 

 

「全解 日本剣道形」重岡曻

     対

「太極推手入門」劉慶洲

 
剣道において
形は、竹刀稽古と同様に非常に重要なものとされ、
段位審査では必ず形の審査も行われる。
 
ただ、実際には、形の稽古はほとんど行われず、
段位審査の前に
動作の順番を覚えるだけで必死という人もおり、
ときには、
審査会場で無様な形を披露してしまう方もいる。
 
そのため、形をしっかりと稽古したい剣道家の中には、
古流の形を稽古する人もそれなりにいる。
 
現代剣道家が修行する古流の形で多いのは、
直心影流の法定の形や小野派一刀流の大太刀など。
警視庁では、日本剣道形もしっかり稽古するが、
その他に一刀流の形も稽古したりするらしい。
 
太極拳の練習の中心は
一人で行う套路である。
しかし、
対人練習である推手もあり、
太極拳の練習には必須と言われるほど重視されている。
推手については、
昔、弁証法で有名な空手家の南郷継正師範が、
中国拳法には間合いの観念がないと批判していたが、
これは的外れだろう。
アメリカとかでは、
ヘルメットなどの防具を付けて
実戦さながらの推手が行われているらしい。
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