生存助け合いのネットワーク(生存組合)

貧困は自己責任じゃない。貧乏人は悪くないぞ!
助け合いのための寄り合い、ここにあります。

生存のための注目情報

第42回名古屋越冬
日時:12/28-1/4
会場:外堀テニスコート西(中区三の丸2-7 大津橋小公園)
今年は名駅近くのオケラ公園ではなく外堀です。
名古屋城の南端の外堀沿い。東西に走る高速道路のある通り。
地下鉄では市役所と丸の内の中間あたりです。

090-1729-3160(越冬期間中のみ)


●カンパなど募集
毛布
男性物衣類
使いきりカイロ
食料品
*布団と残材はうけつけていません。
受付期間2016/12/28-2017/1/2 9-17
中区三の丸2-7 大津橋小公園 名古屋越冬実行委員会宛て
郵便振替口座00840-9-11541 名古屋越冬実行委員会

●スケジュール
12/28(水) 9時~拠点設営 17時半~越冬突入集会
1/1(日) 昼前後 もちつき大会、カラオケ大会
1/2(月) 公園11時 現地13時~ 船見寮(無料宿泊所) 面会・交流
1/4(水)朝 拠点撤収
1/16(月)18時~ 越冬総括集会(若宮高架下ゲートボール場)

6・9行動集会報告

2007年06月21日 | 2007 6・9名古屋行動
         6月9日「貧困に反対する」名古屋行動集会報告

 栄噴水前でのプレイベントには、野宿労働者を中心に80人以上が集い、食事を共にし、サムルノリや和太鼓の演奏、反戦歌を楽しみました。午後1時に、近くの教育館に移動、100人を超える参加者があり、終始熱気のある集会になりました。

 <集会発言要旨紹介>

         長谷川さん(集会実行委員)

 「格差社会」と言われるが、貧困は階級化している。立場の違いを超えて、まずお互いの理解を深めたい。貧困の原因は、不安定な労働、福祉政策の後退とともに、取り組みの立ち遅れがある。連帯してたたかっていこう。

         坂さん(女性ユニオン名古屋)

 28年間、銀行で時給900円のパートで働いてきた。様々ないじめ、差別にあい、蕁麻疹がでたこともあった。格差社会が進んだというが、女性はずっと貧しかった。労働組合が必要だ。しかし、今の組合は正社員中心、パートのためのユニオンが、さらにジェンダーの視点をもった組合が必要と考えた。韓国に行ったら、様々な女性組織があった。日本でも女性の全国センターを立ち上げた。その一環として、名古屋で女性ユニオンを3月10日に結成した。事務所も専従もないが、ケイタイを持って、私は歩く事務所として頑張り、団交も始めた。
 電話相談では、パワハラのためにメンタルな疾患を抱えた人が非常に多い。解雇の不安におののきながら、シングルマザーが泣きながら電話をかけてきた。労組にも責任がある。悪法がどんどん成立しているが、反対の活動が非常に少ない。パート労働法を知ってますか? 私は3つのハードルをクリアしているが、銀行は、「年収200万円で、正社員の仕事をしろ」と言ってきている。年収1000万円の人とほぼ、同じ仕事だ。
 今たたかわなければ、規制緩和を放置すれば、20年前のニュージーランドのようになる。一度壊れた社会は簡単には元に戻らない。非常の苦痛と混乱が伴うのだと、戦慄さえ覚える。

        藤井さん(笹島診療所)

 名古屋市は、「以前1788人だった野宿者が741人になった」としているが、各種施設にかなり入っていることを忘れてはいけない。野宿者の職歴を見ると、最長職では正社員が68%だが、直前職では50%弱になっている。正規から不正規労働へ、そして野宿へという流れがある。野宿の最大の原因は、失業・失職、収入の減少であり、建設日雇いだけでなく、他の不安定な職の人も野宿となっている。現在の仕事は、廃品回収が一番多い。年齢も高齢化が進んでいる。
 野宿や貧困は、就労の場や社会保障などからの社会的排除の結果である。
 生活保護は、「無差別平等の原則」で適用されるべきものだ。しかし、「定まった住居がなければダメ」「若い人はダメ」「働ける人はダメ」という違法な運用がされている。行政は、「まず施設に入れ」というが、法律では「居宅保護」が原則であり、施設収容主義は間違っている。
 自民党は「ホームレス(のテント)が皇居や大阪城の本丸にまで迫って来た、何とかしなければ」という問題意識であった。「ホームレスが激減した」というが、公園のテントや小屋の撤去に熱心な大阪・東京・名古屋での減少人数が全国の8割を占める。テントなしや河川敷等に野宿をせざるを得ない人が増えている。野宿者を襲撃した少年たちは、「社会のゴミを片付ける」と言っていた。名古屋市では、自立支援施設、生活保護施設などの各種施設に暮す人々が私の計算だけでも2300人、野宿者の3倍いる。ヨーロッパの概念ではこの人たちはホームレスだ(ネットカフェの若者も)。貧困は、「怠け者」の問題ではなく、失業などの社会問題が原因であることがわかり、社会保障が始まった。貧困問題を個人的問題としてではなく、社会問題として、みんなで考えよう。

        小島さん(わだちコンピューターハウス)

 今日は障害者福祉に関わる人は少ないようなので、細かい話しはしない。障害者も日雇いも女性も皆、社会で弱い立場の人だ。弱い立場の人が何故増えたのか? 小泉政権以降、アメリカ型自由社会になった。どんな競争社会も勝ち組と負け組ができる。弱い立場の人は社会的には負け組みだ。しかし、安い賃金で働いている人が社会の底辺を支えているのはまぎれもない事実だ。
 昨年の4月から、障害者自立支援法で、利用料の1割負担という問題が起きた。厚労省に、1万人規模の集会を2回、数千人の集会を数回もって抗議したが、法案は通った。厳しい現実だ。
 作業所で働く障害者はサービスの利用料を払わなければならない。わだちコンピューターハウスは全国でもトップレベルの作業所だ。だから、問題提起しなければならないと考え(利用料不払いを宣言し)、県と市に直談判した。多少の成果があり、名古屋市は利用料を緩和した。
 愛知県内の障害者が働く作業所や施設の平均月収は皆と同じ勤務時間等のように働いて1万円です。にもかかわらず、利用料は1万5千円、食費も1万5千円払え、という。一般企業で障害者が採用されるようなら問題はないが、現実は面接で門前払い。勤めてもリストラされたり、人間関係に悩んだ末、わだちコンピューターハウスの門を叩いてくる。
 藤井さんの言うように、貧困は個人的な問題ではなく社会の問題。名古屋市庁や県庁を包囲するようなたたかいをやりませんか? なし崩しでは底辺は広がる。憲法25条は生存権を保障している、と訴えるべきだ。

NO 貧困~名古屋行動集会(3)本集会・お互いの「いきにくさ」を報告(JANJANの記事)

2007年06月16日 | 2007 6・9名古屋行動
NO 貧困~名古屋行動集会(3)本集会・お互いの「いきにくさ」を報告 2007/06/16

http://www.news.janjan.jp/area/0706/0706137236/1.php

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前回記事:NO 貧困~名古屋行動集会(2)集会前座・路上開放コンサート

 噴水前の炊き出しのあと、教育館に移動して、集会を行いました。この集会から参加する人たちも多く、教育館の2階の会議室は、立ち見の人や会場の外で話を聞く人もでるほどのすし詰め状態となりました。それだけ「貧困」の問題を、自分に切迫した問題ととらえる人たちが、名古屋には多いということではないかと思います。パネラーのみなさんが席についてしばらくすると、それまで晴れていた天気が急に曇りだし、雷鳴まで轟く天候になりました。厳しくなるであろう、これからの社会情勢を暗示するかのようです。

 はじめに、実行委員長の長谷川さんが、貧困が階層化していること、特に福祉や年金における母子加算、老齢加算の切捨てが始まり、セーフティーネットもザル化しつつあること。みなが苦しんでいることの実態を知る必要があるので、この集会を開催したことを述べられました。そのあと、それぞれパネラーが、自らの取り組みや体験をもとに、発言をしてくれました。

 はじめに、女性ユニオンなごや執行委員長である坂 喜代子さんが発言されました。この組合は、昨年の「働く女性の全国センター」結成と、それへの参加を契機に立ち上げられたもので、規制の労働団体などでは、なかなか取り組んでもらえない「女性・非正規労働」の問題を、とくにジェンダーの視点を大切に、とりくむための組合として旗揚げをされたものです。労組といっても、専従の人をおく余裕はないので、携帯をみんなで持ちまわって対応をしているとのことでした。ご自身も、銀行パート労働者としての28年間働いてきており、その苦労をお話しになりました。同じ仕事内容、同じ労働時間はたらいても、正社員と非正規雇用者とでは、とてもおおきな給料格差がある。

 また、最近の法改正で、坂さんの職場でも、非正規雇用の人が、正社員として雇用されるチャンスができたのですが、その法律が効力を発揮する直前に、坂さんの職場は、非正規雇用の人が正社員になるためには、正社員でももっていないような高い資格の条件を再設定したそうです。ボーナスは、昔は6万8000円だったものが、現在は1万8000まで下がったそうです。最近になって非正規雇用の問題が、若者の問題となってきたので、クローズアップされているものの、女性のパート労働者は、ずっとそのような状態で苦しんできた。女性ユニオンをはじめて、あらためて女性・非正規の労働者の逼迫した状況を再確認したとのことです。シングルマザーの相談などが多く、中には、なきながらの相談も多いそうです。

 職場でのパワハラ、嫌がらせなども多く、課題は山積みとのことでした。今度の国会は、労働国会と呼んでも良いほどのもので、この流れを、このまま放置してゆくと、規制緩和によって、私たちの子や孫の世代には、皆、非正規雇用者になってしまう。正社員の人たちは、非正規雇用の人たちの声を無視してきた。いま手を取り合って声をあげないと、大変なことになってしまう。ニュージーランドの例をみればわかるように、一度悪化してしまった雇用体系をもとに戻すには、たいへんな時間がかかるし、痛みを伴う。シングルマザーでも、子供が1人2人抱えても食べてゆけるような賃金を確保しなければならないと、訴えられました。坂さんは、いま問題になっている非正規雇用の問題について、社会が騒ぎ出すはるか以前から、ずっと苦労をされた人だと思いました。特に「このままでは、子や孫の代には、みんな非正規雇用になってしまう」という訴えには、切実なものを感じました。

 次に笹島診療所パート職員の、藤井克彦さんが発言されました。笹島診療所とは、失業や病気で困っている高齢者、日雇労働者などに、医療面からの支援を行っている非営利団体です。藤井さんは、まず、ホームレス状態にある人たちで働いている人たち主な仕事は、地域によって対象は違うものの(東京なら雑誌、名古屋なら空き缶など)、廃品回収がもっとも多い。そういう仕事をしている人たちの平均日収は1000円、平均月収は3万円だと話されました。みんな、やれることをやって生き抜いて、死んでいる。怠け者ではない。また、高齢化が進んでいるのも深刻な問題である。ホームレスとなると、飢え、寒さ、入浴や洗濯などで困る。公園などで洗濯をすると、そこではするなと排除をされる。自分がホームレスになると、どういうことで困るかということを、想像力をもってほしい、と訴えられました。

 仕事の中で、特に現場作業などは、暴力団関係の人たちが人集めをしており、未払い、労災の問題などが多数ある。季節によっては仕事がない。不況だけが問題ではなくて、規制緩和によっる雇用体系の変化も原因のひとつだ。一方、社会制度からの排除も進行している。日雇い労働者のための失業保険があり、その届出のための印紙は雇用主が支払うことになっているが、印紙をだしてくれない業者も多い。生活保護の運用についても、問題がたくさんある。生活保護は、働けるととダメ、住居に住んでいないとダメ、若いとダメ…というイメージが浸透しているが、本当は、そうではない。資産労力の活用も、絶対的なものではないし、野宿者でも、現在地で申請できる。よく施設にはいれといわれるが、これもおかしい。かつては、障害者もみんな施設にいれられていた。それと同様に、ホームレスを施設にいれるという行為には、おかしな部分がある。今年の2月に発表された全国ホームレス調査によると、大幅に野宿者が減少しているとの報告結果がでているが、強制代執行や強制撤去などにより、表面的には確かに公園での生活者は減少しているが、周辺地域や河川は増加している。

 特に名古屋市では、万博の時期に、白川公園で定住生活している人たちばかりを施設などに収容して、路上で生活している人たちは施設に入れなかった。これなどは、もっともわかりやすい例で、目に見える形のホームレスを減らしただけで、実際には周辺化を招いただけだった。行政によるこういった施策は「ホームレスは排除してもよい」という意識を人々に植え付けてゆく。ホームレスの襲撃事件を起こした子供達は「町をキレイする」ため「社会のゴミを片付ける」ために、ホームレス襲撃を行ったと証言しているが、これは、行政の対応が生み出した偏見ではないか、と強く指摘されました。

 ヨーロッパなどでは「ホームレス」とは、路上や公園などに住んでいる人たちだけをさす言葉ではない。一時的に知人の家に宿泊している人、安い簡易ホテル、一時的滞在施設に入所している人、これからホームレスになる可能性のある人などの安定した生活をできない人たちを含めて「ホームレス」と呼んでいる。貧困は社会的な排除の結果であり、貧困の問題は個人的な努力不足によって起こる問題ではなく、あくまでも社会的経済的な問題だということ。「なまけもの」だからホームレスになるわけではない。路上から野宿者を排除しても何も問題は解決はしないと話されました。藤井さんは、さまざまな資料を駆使し、具体的な事例をもとに話され、学者のような方だという印象を持ちました。とくに、ヨーロッパでは、ホームレスという言葉を「目に見える」路上生活者だけにとどめない、という点は、とても大切なことだと思いました。

 最後に、わだちコンピューターハウスの小島 功さんがはなしをされました。わだちコンピューターハウスは、コンピューターを駆使した作業を受注する障害者の授産施設です。とても成功した授産施設で、1996年以降は年間売り上げ1億円、平均工賃月10万円を超えることもあるところです。小島さんは、集会に出るにあたって、なぜ弱い立場の人たちが増えているのかについて、考えたことを話されました。いま、この日本がアメリカ型社会に移行しつつある、競争社会になりつつあるので、弱い人が負け組になる。しかし、地道に働いている人が底辺を支えているのは、まぎれもない事実。社会を支えているのは私達であることを忘れないでほしいと力強く訴えました。昨年の4月か「障害者自立支援法」による施設利用の1割負担がはじまった。どれだけ働いても利用料金を払えという。私達の施設は、全国でもトップレベルの成果をあげているが、全国の作業所の平均月給は1万円、同じ時間働いても1万円。

 1割負担による施設の利用料金は1万5000円。食費も払うと1万5000円。1万円稼ぐのに、3万円かかってしまう。これでは、授産施設で働く多くの仲間の労働意欲の減退へと結びついていてしまうので、抗議行動を起こした。厚生労働省へも講義行動に赴いた。とりくみは成果を挙げており、名古屋では利用料がとても低額で抑えられているが、他の地域ではかわらない。自分達のような障害者は、一般企業に面接にいっても門前払いだ。仮に一般企業に勤めても、人間関係で苦労して、施設にもどってくる人が多い。わたしたちは先人達の闘いの成果によって現在の段階まできたと思っている。現在も、社会運動に積極的に力を入れて動いているのは、わたしたち障害者だ。先程の藤井さんの報告の最後に、貧困は個人問題ではなく、社会的経済的原因によるものだとあったが、自分もそのことに賛同する。このまま何もせずに放置しているとなしくずしで、三角形の底辺が、どんどん大きくなっていってしまう。労働対価を得ることと、生存権を保持する事を、強く訴えてゆかなければならない。

 そのためには、弱い立場の人達が、お互いに手を取り合うことが大切だと訴えられました。小島さんは、やや重い障害があるので、マイクをもってもらって話をされていましたが、語られる内容は、とぎれとぎれではありますが、とても力強く、たいへんわかりやすかったです。人前で話をするのに慣れている方だという印象をもちました。小島さんと、わだちコンピューターハウスの取り組みは、困難な状況の中でも、しっかりとした行動を繰り返しつづけてゆけば、獲得できるものがある事を示してくれていると思います。

 パネラーのお話のあと、休息と交流タイムということで、30分ほどの休憩時間がもうけられました。会場に集まった人たちは、お互いの状況について話をしながら、実行委員会の用意したお茶とカンパンを食べました。実行委員の長谷川さんによると、貧乏人集会なので、あまり良いものは用意できなかったのですが、炊き出しなどで、毎回、なかなかおいしいと評判のカンパンだそうです。実際に記者も一包み食べましたが、たいへんおいしかったです。どこかで備蓄されていたものの、保存期限切れの品物のようでした。交流会のあとは、多重債務者による苦労を経験された方の発表や、弁護士の方の報告、各種団体の方のアッピールなどが続きました。ここでは、多重債務の方のお話と、弁護士の方のお話の2つだけ報告します。

 多重債務で苦労をされた方は、匿名です。はじめ、消費者金融でお金をかりたときは10万円。すぐ返済をした。信用ができた、と言われて、限度額が30万、50万と増えてゆく。そういわれると、つい借りてしまう。最初はなんとか返済していたものの、そのうちずるずると増えてしまって、300万以上となる。最後のほうは、1件の返済を月に2回くらいするようになってしまっていた。50万円、29%で月に1万2000円。それだけ払えばよい、とはいっても、それではいつまでたっても元本は減らない。最後のほうは、友達のお金を返済にあててしまったりしてしまう。毎日が不安で、いつも誰かに電話をしていた。それは、いざというときに、誰かにお金を借りるためにつながりをつけている行為で、非常に利己的な動機でした。そのうちヤミ金にも手を出してしまい、電気代、水道代も払えずに真っ暗な部屋の中で、ヤミの取り立てに怯えていたそうです。

 弁護士に相談して、法定金利で再計算をしてもらったところ、借りていたものの半分は、すでに過払いであったとのことでした。このとこから、グレーゾーン金利というものが、いかに破滅への道に続いているのかを思い知ったそうです。グレーゾーン金利、消費者金融の金利を下げると、融資審査が厳しくなり、お金をかりられなくなった人がヤミ金にはしり、ヤミ金が勢力を拡大するのではないか、と心配している国会議員がいると、新聞で読んで記憶があるそうですが、私は、それは間違っていると思う、と強く訴えられました。会場から発言をされた森弘典弁護士は、賛同人にもなってくれている方です。

 わたしは、豊田の偽装請負の件などにかかわったのですが、いま偽装請負が大きな問題になっています。派遣労働をして仕事をさせるのですが、労災を認定すると大変なので、大怪我をしても、なかなか認めません。また、正社員が突然、請負業務の立場にさせられてしまったということもありました。いまコムスンの問題などがマスコミにとりあげられていますが、福祉は競争原理になじまないものなので、福祉業務を民間に委託するのは、不安がのこります。生活保護を受給している人が、交通事故でお金が出たところ、それを全部もっていったという事件がありました。不服申し立てをすると、すく返還されたのですが、最近、こういう事件が多い。

 福祉は、たいへん入り口が狭くなっています。認められても少なく、何か理由をつけて返せといってきます。これは、まさに社会問題です。自分に、いつ降りかかるかもわからない問題です。と、自らの体験をもとに話されました。ほかにも、様々な立場の人たちから意見が出され、時間が足りないほどでした。集会の最後は、「生き残ってまたあおう。横にひろげて結び合おう。反貧困の連携を秋の集会につなげよう」の集会宣言で幕を閉じました。好況の名古屋で行われた、あたらしい取り組みの今後に期待したいと思います。

笹島診療所
http://www4.ocn.ne.jp/~sasasima/index.htm
AJU自立の家 わだちコンピュータハウス
http://www.aju-cil.com/wadachi/wadachitop.php

(Esaman)

NO 貧困~名古屋行動集会(2)集会前座・路上開放コンサート(JANJANの記事)

2007年06月15日 | 2007 6・9名古屋行動
NO 貧困~名古屋行動集会(2)集会前座・路上開放コンサート 2007/06/15
http://www.news.janjan.jp/area/0706/0706137228/1.php

前回記事:NO 貧困――名古屋行動集会(1)準備編・横断幕に思いを込める

 6月9日、市内で活動する市民団体や野宿労働者たちの手で「『貧困に反対する』名古屋行動集会」が開催されました。集会の前座の企画として、名古屋の中心、久屋大通り公園、中日ビルの前の噴水で行われた炊き出しコンサートには、名古屋市内で生活する野宿労働者を中心に80人ほどの人が集まり、実行委員の人たちの手作りした炊き出しを食べながら、歌や太鼓、朝鮮雅楽を楽しみました。前日は雨でしたが、この時間はとてもよく晴れて快適でした。その後、集まった人たちと笛をならし、路上を練り歩きながら入場をした教育舘での集会は、立ち見の人、会場に入れずに外で見る人などが出るほどの盛況ぶりをみせました。約100人を越す参加がありました。

コンサートの模様

 ノリパン、板谷信彦さん、人業劇団ひらき座の人たちが噴水前でコンサートを行いました。

 ノリパンさんは、名古屋で活動する在日韓国・朝鮮人と日本人が一緒に朝鮮半島の文化を学んでいる団体です。サムルノリという、座って、太鼓やドラを使う独特のリズムの音楽を披露していただきました。小さな子供達の披露したプチェチュム(扇の舞)には、ブルーシートの上に座った、日々の苦労の滲む面々も、おもわず顔をほころばせていました。ノリパンさんは、名古屋での越冬闘争などでもよくみかけるのですが、民族の文化を守りつつ、このような集会にも連帯の意思を表してくれるその姿勢は、とても「カッコよい」と思います。

 板谷信彦さんは、名古屋の隣、愛西市のシンガーソングライターの方です。反戦や反万博、ブッシュ・安倍の歌など、レパートリーも豊富で、方々で活躍なさっています。この日も、多数の歌を披露していただきました。ギターを鳴らしながら「つる、つる、つる、つる、つるもおうぜ、一人ならばナメられる、みんなでつるめばビビられる」「たたかわなければやられっぱなしだ」と、集会への熱いメッセージを歌いあげていただきました。会場からの飛び入りでのセッションもあり、とても愉快でした。

 ひらき座さんは、戦争や社会問題をテーマとした公演を、名古屋で80回以上もしている劇団です。今回は、和太鼓を披露してくれました。東北地方の太鼓でしょうか?太鼓は日本を代表する文化のはずですが、いざ聞くとなると何処の地方のものなのかがわからないものです。威勢のよいかけ声とともに、和太鼓の音が、久屋大通り公演一帯に、とてもよく響いてしました。さながら、これから厳しくなってゆくだろう状況に備えて、みんなの結集を呼びかける陣太鼓のようです。
 
 みなさんの熱演を、私の隣でみいてた、よく炊き出しを利用する野宿労働者の方(60代)は、「今日のような炊き出しは、気持ちもいいし、とても楽しいね。集会も大切だけど、こうした催し物もあると、(出向くのに)足が軽くなるよ」と語ってくださいました。配られた炊き出しは、マリネ風のサラダとおにぎり。サラダは、涼しい風のなかでいただくと心地よく、おにぎりはとても大きく、食べがいがありました。


関連リンク:
朝鮮・韓国民族打楽器チーム「ノリパン」
人業(ひとわざ)劇団ひらき座
6月9日『貧困に反対する』名古屋行動集会


(Esaman)



NO 貧困――名古屋行動集会(1)準備編・横断幕に思いを込める(JANJANの記事)

2007年06月15日 | 2007 6・9名古屋行動
NO 貧困――名古屋行動集会(1)準備編・横断幕に思いを込める 2007/06/15
http://www.news.janjan.jp/area/0706/0706070832/1.php

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 6月7日、名古屋NPOセンターにおいて、来る6月9日に行われる「貧困に反対する」名古屋行動集会の準備が行われました。

 当日は、昼の12時ころより、名古屋の中心部、通称「栄の噴水前」において、炊き出しと朝鮮舞踊、歌などの出し物をおこなったのち、名古屋市教育館8研修室(ウォッチマン近く)において、午後1時半から、集会とシンポジウムが行われる予定。

 なんといっても貧乏人の集会、すこしはお金のある人もいるが、大半の関係者は、みんなお金がない。やりくりしてカンパを集めてくれる人あり、炊き出しのお弁当をつくる人あり、更新のときにだされる保存食を「おやつ」として調達してくる人ありと、なるべきお金がかからないように、可能な限り、すべてのものを手作りで進めている。

 炊き出しは、たくさんはないかもしれないが、心を込めて作っているので、味は保障あり。また、集会中に出される湯茶とおやつも、なかなかおいしいものと評判の品を、集めてきた。7日は、集会での司会の割り振り、パネラーのみなさんの資料の印刷、アンケートの印刷などがおこなわれた。ネットカフェ難民や、貧困の話題がおおく取り上げられているので、マスコミの取材も、すこしは期待できそうだ。

 実行委員会では、当日に掲げる手作りの横断幕も披露された。横断幕といっても、少し縦に長い。下の余白の部分には、参加者の思い思いのメッセージをかいてもらう予定だ。この集会を契機に、分野は違う活動をしていても、おたがいの悩みを共有し、手を取り合うことができるように、との願いがこめられた横断幕だ。

 好景気で経済が右肩上がりといわれる町、名古屋。その好景気の町の足元に、日々の生活に、悩みをもつ人たちがいる。貧困の問題を中心にあつまる、市民の手で行われる、あたらしいとりくみに密着取材したい。

(Esaman)


6月9日「貧困に反対する」名古屋行動集会

2007年05月23日 | 2007 6・9名古屋行動
6月9日「貧困に反対する」名古屋行動集会
人間らしい生活と労働の保障を求めよう!


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6・9行動・集会スケジュール

●●時間のある人は集会の前11:30栄噴水前集合。●●
●● 12時頃から炊き出し・演し物を開催予定。鳴り物歓迎。●●



日時 午後1時半~4時半(開場1時)
場所 名古屋市教育館 8研修室(中区錦3-16-6 ℡ 961-2541)
地図 地下鉄「栄」駅下車10B出口から西へ

   1)お話し 坂 喜代子 女性ユニオンなごや執行委員長
        藤井 克彦 笹島診療所パート職員
        小島 功  わだちコンピューターハウス
   2)休憩(湯茶あり。飲食物持込歓迎。)
   3)アピールタイム 貧困問題に取り組んでいる個人・団体からの報告・アピール

≪主催者≫ 6・9名古屋行動集会実行委員会
中村区則武2の8の13 笹島労働者会館
電話  080-3618-2525
メール nagoya_p_net(at)goo.ne.jp
ブログ http://blog.goo.ne.jp/nagoya_p_net

 ●「ホームレス」の人、派遣・請負労働者、パート・バイト労働者、日雇労働者、生活困窮フリーター、障がい者・病者、シングルマザー、年金・生活保護利用者、外国人労働者等のみんな、生活権を脅かされ人間らしく生きる権利をないがしろにされている社会の現状を告発し、変えていこう。
 ●労働ビックバンと闘い、賃金や労働条件、労働制度の改善をかちとろう。派遣・請負労働者、野宿労働者、日雇労働者等は連帯しよう。
 ●生活保護水準の引き下げに反対し、人間らしい生活ができる所得保障を要求しよう。

【賛同人と賛同団体】(順不同 5月9日現在)
 山田昭義(AJU自立の家)      島しづ子(日本基督教団名古屋堀川伝道所)
 林正史(牧師)            川上栄光(カトリック司祭)
 東岡牧(笹島診療所)         竹谷基(NPO法人ささしま共生会)
 大野萠子(精神病者集団・ゼロの会)  大隅良務(西山浄土宗 僧侶)
 金安弘(不戦へのネットワーク)    平山良平(ノーモア南京 名古屋の会)
 斉藤亮人(名古屋市議会議員)     庄司暁憲(真宗大谷派 僧侶)
 高森 裕司(弁護士 名古屋南法律事務所) 川合隆史(第9条の会なごや理事)
 村瀬浩祐(障害基礎年金受給者) 福永求武(愛高組元委員長)
 田中博一(日本アラブ未来協会)    寺尾光身(元理系教員)
 Y.K.(シングルマザー)      須賀川直也(アルバイト労働者)
 西保生(コラールを歌う会)       桐村剛
 近藤ゆり子(9条の会・おおがき)    李誠姫(不戦へのネットワーク)
 磯貝治良(在日朝鮮人作家を読む会)   K.E.(シングルマザー)
 エサマン(Ainu puyarA)       森弘典(日弁連生活保護問題緊急対策委員)
 清水悦子(グループしらかわ代表)   梶原寿(中部学院大学教授)
 笹島日雇労働組合           管理職ユニオン・東海
 ユニオンなごや     スタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合中京分会連
 ST合同労組             怒りの広場実行委員会
 人業(ひとわざ)劇団ひらき座     朝鮮・韓国民族打楽器チーム「ノリパン」


 6月9日「貧困に反対する」名古屋行動集会の趣旨

6月9日「貧困に反対する」名古屋行動集会の趣旨
 ◆久しい前から格差社会であることが問題視され、貧富の差が広がり、貧困化が進み、貧乏人がますます増えています。大勢の人々が人間的な生活がおくれなくなっています。
 ◆財界の要求によって政府が認めた規制緩和によって、どんな業種でも労働者派遣が認められるようになり、いわゆる非正規労働者・非正社員と呼ばれる不安定労働者が全労働者の約3分の1を占めるようになりました。のみならず賃金が生活保護水準以下のワーキングプアとよばれる貧困労働者が4百万人以上もいるとされ、その存在が大きな社会問題となっています。
 ◆社会的に排除され、野宿を余儀なくされた労働者は、人権(生存権)を侵害されています。生活困窮フリーターは約4百万人いるとされています。
パート労働などの非正規雇用は女性労働が大きく、非正規雇用の男女間賃金格差をはじめとする、男女労働者の間の格差は深刻となっています。障がい者は、少数の者が正規雇用されているものの、大部分就労から排除されています。
 こうした事情は、当該者の生活不安をつくりだし苦しめています。そしてまた、正社員と派遣社員とでつくられる企業内の労働編成は位階的なものになっており、派遣労働者の非人間的処遇も問題になっています。正社員も過剰労働に追いやられています。
 ◆他方で、多重債務者が 300万人を超えています。生活保護世帯が 100万世帯を超えています。だが、これらの世帯は、本来生活保護を受けることができる世帯のうち、高めに見積もって約20%と言われており、他に膨大な低所得世帯が存在しているのです。
 それにもかかわらず、政府は70才代の生活保護受給者を対象にして老齢加算を廃止し、生活保護受給の母子世帯の母子加算も段階的に廃止しはじめています。障害者福祉においても、「障害者自立支援法」で、サービス利用の一割の応益負担がかせられました。これらの施策は、当該者の生活にとって重くのしかかって、生活不安をつくりだしています。
 ◆いわば、生活権を剥奪されて、飢餓水準の生存を強いられる人々が生み出され続けています。しかも、貧困の世代的再生産・貧困の世襲化も進行しています。
これらの動きに歯止めをかけて貧困をなくしていくために、まずは、いろいろな場所で貧困に苦しんでいる人々が、バラバラに苦しんでいるのではなく、横断的に声を上げましょう。貧乏人をさげすむことはやめよう。自分より少しばかりめぐまれているからといって、人をやっかんで引きずりおろすこともやめよう。そしてそれぞれの貧困を明るみに出し、貧困化を進めている政治と社会の構造を浮かび上がらせ、人間らしい生活と労働を求め保障させていくための闘いに取り組んでいこうではありませんか


賛同人の追加

2007年05月10日 | 2007 6・9名古屋行動
賛同人に

須賀川直也(アルバイト労働者)
桐村 剛
怒りの広場実行委員会

を追加しました。

須賀川さんからのメッセージ

貴集会の意義に賛同し、参加を考えていたのですが、所用が入り参加できなくなりました。同じ名古屋に住むものとして、貴集会の大成功を祈念しております。少しながら、私の気持ちを包ませてもらいます。費用の一部として使って頂けたら幸いと思います。
      (1000円カンパあり)。