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ecocoro

旅記録。

カンボジア・ベトナム 最終目 

2005-09-18 11:06:43 | Weblog
2005.3.18 ベトナム-ハノイ


今日は最終日。お土産を買うだけなのでゆっくりめに起床。

宿生活ともこれでお別れ。


まずはシルク通りを目指して歩く。

ハノイの通りは同じモノを売っている店が軒を連ねていておもろしい。

シルク通り、くつ通り、ガン通り、チェー通り、KARAOKE、旗、金物、紙、その他イロイロ。

見るのも楽だし、こうまで揃ってると何か買わなきゃと思ってくる。

ホーチミンよりも通りが細くて、商店街のような雰囲気。

ホーチミンはよそ行きといった感じだけど、同じ店が並ぶハノイは、ご近所さんみたいで人もなんだか庶民的。

ハノイの人は、お店に入っても商売熱心でもないし、買わないで見てるだけでもあまりいやな顔をしない。

ハノイのほうがおしつけがましくなくて好きだなぁ。

あと生活感があふれてる。

ホーチミンもエネルギッシュだけど、ハノイは生きることそのものに純粋にエネルギーを感じる。

屋台とか市場を見てそう思う。


今ごろになってやっとベトナムの街に慣れてきた気がする。

はじめの頃は体調が悪かったせいもあったし、バイクのうるささとか空気の汚さとか、慣れなかったけど、今日はけっこうフツウだった。

このエネルギッシュな感じが逆によかった。

例え、ぐーたらな生活をしていても、ご飯をたべて、明日も生活を続けていくということには手を抜けない、活き活きとした雰囲気。

昨日出会った大学生が、「ベトナムはこのままでいてほしい」って言っていたのを、

私の友達が、「そう言っていたのがわかるかも」って言っていたのを、

「わかるかも」って、私も今思った。

インフラもまだ整わないこの環境だからこその、ベトナムの魅力なのかなぁ。


今日またハノイで偶然昨日の男の子に再会した。

ここが東京でもまた偶然に会いそうな感じ。


昨日のツアーに参加していたダビデ像みたいな男の人にも楽器屋さんで会ったし、

同じく、日本語を勉強しているソウルの人にも帰りの空港で再会した。

そういう偶然ってちょっとうれしい。




カンボジア・ベトナム 12日目 

2005-09-18 10:46:54 | Weblog
205.3.17 ベトナム-ハノイ


今日は朝からハロン湾ツアーへ。

天気はあいにくの曇り、たまにパラパラ雨。

ツアーの人数は20にぐらいで、バスに乗って目的地に向かう。

日本人は私たちのほかに4人ほどで、他はいろんな人種。

朝早かったのと疲れていたせいで約3時間のバス移動は睡眠時間に。


ハロン湾に着いたのはお昼ぐらいで、みんなで昼食をとる。

その後に、船にのって大きな岩のあるほうへ。

進んでいくといくつもの岩々が姿を現していく景色は幻想的。


このツアーでは今回の旅で2週間ほどハノイに滞在していた大学生と知り合った。


ハロン湾クルーズは、大きな船で一通りまわった後、オプションで小船に乗って、岩のトンネルをくぐっていった。

ここは時間を止めたような別世界。

音がなくて、波も全く立たない静けさにびっくりした。

遠くで鳥の声とたまに現地民の声が響くのみ。

入り口は高さ2メートルぐらいのとても小さな穴だけで、まわりが全部切り立った岩に囲まれていた。


ハロン湾の中の鍾乳洞は観光用にライトアップされていて、人もたくさんいて、ちょっと残念。

こじんまりでも目立たなくてもいいから、やっぱり自然のままにしておいてほしい。


大きなボートに乗って、小さなボートで漕ぐ現地民の生活をみる。

一日中刺繍をしているお針子さんをものめずらしそうに眺める。

観光バスから、日本とはかけ離れた街の景色を眺める。

こういう感じ、見られてるほうはどう思うんだろう。

まるで富士サファリパークみたいだなと思ってしまった。

「観光」じゃなくて、できれば地元の人と近いところで、「体験」できたらな…。

昨日出会った大学生も、大沢たかお似のお兄さんも、その土地の人と仲良くなったりしてとてもいい旅をしているなぁと思った。

外国にいると、知り合いとか仲間とか人種とかそういうワクは関係なく、ただ目の前の人と話せばいいだけだ。ってすごく思う。




カンボジア・ベトナム 11日目 

2005-09-14 10:18:50 | Weblog
2005.3.16 ベトナム-ハノイ


今日仲良くなったハードベットの向かいの人(男?女?たぶん男…)
は空手をやっているらしく、はじめは怖そうだったけど、実はやさしい人だった。

言ってることは分からなかったけど、写真を見せてくれたり、食べ物くれたり。

わが子をみてるようなやさしい目でした。


朝にハノイに到着。

ハノイは駅を降りた瞬間に声掛がすごい。

シンカフェのゲストハウスだよっていうしつこい2人組みの男を避けて進む。

バイクの数もタクシーの数も本当にたくさんで駅を出るだけで一苦労。

でも空手のお兄さん(?)が追っ払ってくれた。


それからガイドに載っていた宿にタクシーで向かう。

このタクシーの運転手、悪いことはできなそうだけど、問題なことに道が全分かっていなかった。

まだ免許取りたてみたいで、ミラーとかぶつけるし、いろんな人に道を聞いてもまだ迷って…。

うろろしてやっと宿に着いた時、彼は満面の笑み。

しかも最後に名刺までくれちゃって。果たしてこれは宣伝になってるのか…。


目的の宿は満員だったので、その姉妹店にチェックインをして人形劇を観にいった。

1時間ぐらいだったけど、なかなかおもしろかった。

隣で楽器を生演奏する人と、セリフをしゃべる人、どれもいい感じでベトナム語がわからなくても楽しめた。

水上の人形をどうやって動かしていたのかは未だに謎だけど。


それから足の疲れを癒すためにフットマッサージを探しに。

目的のお店に辿り着くまでにだいぶ歩いた。

準備は万端。

マッサージをしてくれたのは自分と同じぐらいの若い女の子。

隣の店員と話しながらでちょと不安。

なんだかビシビシたたかれて痛いんですけど…。

ガイドには中国式のスポーツマッサージをミックスしたなんちゃらと書いてあったから、
それがそうなのかなぁと思って耐える。

足の裏のツボマッサージは気持ちよかった。

それにしても1時間$5は安い。


夕食はがっつりとステーキ。

お肉がじゅうじゅうしてて、久しぶりにこってりなものを食べて満足。



カンボジア・ベトナム 10日目 

2005-09-14 09:59:40 | Weblog
2005.3.15 ベトナム-フエ


今日はフエの川下りツアーに参加。

バイクがうるさい道路とは違って川はゆったりでよい。


時々寺院を見学して、また川からの眺めを見て。

寺院を見るのに入場料が高くて、見られる時間も1時間ぐらいとか少ないのが難点。


学校の側で学生たちがダンスをしているのを見れておもしろかった。

体育の授業か、学園祭の練習みたいだった。


それから早めに夕食をとってから駅へ。

今回はハードベットの列車。

これがもう、本当にハード。

一部屋に6人で3段ベット。

寝るところには板の上にござが敷いてあるのみ。かたい。

しかも汚さ満点だしガタゴトすごく揺れる。

座ってても上に頭をぶつけるからかがんでなくちゃいけなくて。

だから体勢的には寝てるしかなくてねっころがっていたけど、背中やおしりが痛い。

タオルや服をバックから引っ張り出してきてなんとかがんばった。


こんな環境で少しでも寝れたのはやっぱり疲れてたせいかな。



カンボジア・ベトナム 9日目 

2005-09-14 09:45:57 | Weblog
2005.3.14 ベトナム-フエ


宿の朝食のおかゆはお腹にやさしくて、オムレツは半熟具合がおいしくて、紅茶は器がわかいくて大変満足。


今日はすこし寒くて朝は雨もパラついた。

はじめは王宮を見にいく。

外のうるささとは別世界で、中に入るととても広くて静か。

天気もよくなってきた。

ただ栄養が少ないせいか、体力を消耗して辛かったので本当にやすみやすみ。

原っぱがあってほのぼのとした風景で少し癒された。


王宮はちっちゃくて色が鮮やかできれい。

ここは欧米人が圧倒的に多くて、日本人はいなかった。

気さくでニコニコしたツアーガイドさんの側で説明を盗み聞きしていたら、ベトナム戦争の話でそのガイドさんの目の色が変わった。

やはり戦争については今も怒りの感情があるんだろう。


それから少し休むためのカフェを探しに。

すると、どんちゃん騒ぎをしているお店を発見。

塀の外から覗いていると、「中に入っていいよ」と店員さんがメニューを持ってきてくれた。

今日は結婚式だったみたい。

花嫁さん、目鼻立ちがはっきりしててとても美人。

ピンクのドレスもすごく似合う!

どこの国でもお祝いの席ではみんなでどんちゃん騒ぎというのは変わらないんだな。

ちょっと酔っ払ったおじさんがベトナム語オンリーで話し掛けてきた。

がんばっても理解できず。

よく分からないけどみかんを一つくれた。

これから結婚式の一団は移動するみたいで写真撮影会とかをわいわいやったあと、みんないなくなってしまった。

私たちはゆっくりお茶をすることに。

すると若い店員さんたちが長い棒で木になっている実を採っていた。

中身はピンク色で見たこともない果物。

どんな味だったんだろう。


もう一人の店員さんが一生懸命話し掛けてきた。

こっちの人ってみんな気さく。

相手は英語も分からないから、伝える共通言語ないのに。


お腹の具合はかろうじて保っていたので、デザートを食べにチェーやさんに行った。

学生でにぎわっていて男の人もわりとたくさん。

むらさき芋、白玉、あんこ、寒天とかの甘いものの上にカキ氷がのってるデザート。

ここではやっぱり氷ナシで…

全部で10種類ぐらいあってどれもおいしそうで迷った。

見た目じゃなんだかよく分からないけど、モノは試しで私たちは3種類のチェーを食べた。

どれも甘くて疲れを癒してくれた。


夜は民族楽器の生演奏が聴けるトロピカルガーデンというレストランへ。

きれいで雰囲気がいいし、料理もおいしい。

ベトナムの人は繊細で手先が器用。

琴みたいな楽器を弾く手先の動きは、欧米人ではあまり想像できない感じ。

アオザイの衣装もすごくきれいで。

きれいな人は人種を越えてきれいだ。

背筋がぴしっと伸びていたり、目がキラキラしていたり。




カンボジア・ベトナム 8日目 

2005-09-14 09:17:50 | Weblog
2005.3.13 ベトナム-フエ


今朝は、胃が痛いのと暑いのと列車がガタゴト揺れるのとで寝苦しくて6:00ぐらいに起きた。

周りの人もみんな早起き。

外の風景は本当にのどか。

田んぼが青々としていて、ぽつぽつと民家があって、お墓が色とりどりのパステルカラー。

友達が車掌さんと友達になって話してた。

英語も、もちろん日本語も通じなくて、うちらまったくベトナム語も話せなくて、ほとんどジェスチャーと紙に書いた絵で。

でも雰囲気でなんとか伝わるものだな。


順調にダナンまで来たと思ったらいきなり列車がストップ。

しかも1時間ぐらい動かないし。

なにやら放送してたみたいだったけどベトナム語だったから全く分からず。

周りの人もなんだか少なくなって、気が付いたらおばあちゃんばかり。

英語が少し話せる隣のコンパートメントのお母さんに聞いたら、”アクシデント”だそうで。

それは何となく分かるけど…。

車掌さんに尋ねたら、フエを17時ぐらいにでることになりそうだという。

これじゃあ着くのが夜になってしまう。

とりあえず宿だけでも取らなきゃ。

電話の仕方を考えてたら、いきなり列車が動き始めた。

どうやら違うルートで行く事にしたらしい。

一安心。

それにしてもこの列車はすごくテキトーだ。

車掌さんもまったく申し訳なさそうじゃなかったし、まわりの人もそれほど驚いた様子もなく。


順調に走り出したと思ったら、またハイヴァン峠でもストップ。

列車は動いては止まっての繰り返し。

でも列車からの眺め、とくにハイヴァン峠はすばらしかった。

山ギリギリのところにレールがあって海のすぐ近くを通る。

スピードもゆっくりめだから眺めてるのにはちょうどいい。


列車の中では3食の食事が出た。

朝はインスタントラーメン。

昼、夜はお弁当。

朝はお腹が回復してなくて食べれず、昼夜は少しずつお腹に入れた。

ご飯とスープ、おかずが2品でわりと大きなお弁当。

でも昼と夜の具が似てる…。

あと、パンや飲み物の売り子さんもいた。


結局4時間遅れでフエに到着。

すでに暗くなっていたからすぐにタクシーに乗って目星をつけた宿へ。

なぜか目的と違ったところに着いたけど、きれいで2泊で安くしてくれると言うのでここに決めた。

お風呂にも浸かれるし、なかなか快適。

今日は雨だからかもしれないけど、フエはバイクが少なくて落ち着いた感じ。



カンボジア・ベトナム 7日目 

2005-09-14 08:56:55 | Weblog
2005.3.12 ベトナム-ホーチミン


今日も引き続き体調が悪い…。

朝は宿でパンを食べて10時ぐらいに出発。

ベトナムでの初タクシー。

心配だから初めに値段を聞いて2000VNDで。


そして戦争証跡博物館へ。

沢田教一のピリツァー賞の写真も観た。

どの戦場写真も印象的。

拷問の写真や部屋がとてもリアルで。

暑かったし体調が悪かったせいもあってちょっと気分が悪くなった。


それからベトナムプリンを求めてカフェ探し。

牛乳やさんのプリンが食べれるカフェに入った。

みんなビン入りの牛乳をおいしそうに飲んでいた。

お腹さえこわしてなければ飲みたかったなあ。


つぎに聖母マリア教会のあたりを歩いていたらInternational SOS Clinicを発見!

病院っ!!

ダメ元で訪ねてみたけど、日本人医師がいるのは午前中のみ。

その時間はすでにお昼過ぎで。

けど保険に入っていたのでタダで診てもらえるし、外人のお医者さんだけど診察をしてもらうことにした。

お医者さんはやさしい男の人で、時間外だけどケイコさんという日本人先生と電話でコンタクトをとってくれて、ちゃんと診察を受けることができた。

そして薬を処方してもらった。


気分的に少し楽になり、ちょっと早めの夕食に向かう。

ガイドブックにも載っていて、オシャレで評判のところ。

さっき病院に行ったばっかりでお腹の調子が回復してないのに、春巻きとか消化の悪そうな野菜系のものをオーダーしてしまい、また悪化…。

食後には、処方してもらったオレンジ色のまずい液体を飲む。


それからドンコイ通りを一歩き。

本当にかわいい雑貨がたくさん。

しかも日本で買ったらすごく高そうなのに、かなりお手ごろ価格で。

お金が余ったらハノイで買おうかな。


宿に荷物をとりに行き、サイゴン駅へ向かう。

この時乗ったタクシーの運転手にぼったくられた。

ローマと同じ手口。

お金を渡す時に確認しなきゃダメだな、ホント…。


そして初の鉄道。

電車の走るレールとホームの段差がほとんどなくて日本と違う。

暗かったからよく分からなかったけど。



今は列車にゆられつつ書いてます。

4人のコンパートメントの寝台車両に。

向側にはニヤニヤしたおじさん…

こわいよー。

後から来たもう一人もおじさんだったけど、こっちの人は紳士的。

私たち2人で下で寝れるように席を替わってくれた。

なんか、いい人悪い人を見分けるのは至難の業だな。

気軽に話し掛けてきてEメールを交換しようとか言うのもどこまで信じていいのかわからない。

目を見てしっかりと話せば相手は悪いことはできないのかも。


今、見たくないものを見てしまった。

床をつーっと黒い物体が。

たぶんゴキブリ。


それにしてもこの列車、BGMがでかい。

しかもめちゃくちゃベトナムっぽい音楽。





カンボジア・ベトナム 6日目 

2005-09-11 15:25:01 | Weblog
2005.3.11 ベトナム-ホーチミン


朝起きたらおなかがぐるぐる…。

たぶん友達と同じ症状。

しかも今日はこれが一日中続いた。


それでもがんばって外に出てみた。

ホーチミンは本当にバイクが多い。

バイク8、タクシー1.5、チャリ0.5といった感じ。

広い道路にバイクが並んで一斉に走り出す。

もうこれは恐怖だ、渡るの。

信号があるところも少ないし、あったとしても右折がたくさん来るし、フライングもするし、交通ルールもあったもんじゃない。

渡るコツは、ぐんぐん進んでいく強そうな欧米人についていくか、そうでなければ、もう命捨てた!ぐらいの勢いで渡るしかない。

こっちが同じペースで進んでいけば、バイクはよけてくれるっぽい。

バイクに合わせて止まったりよけたりすると逆にキケン。


歩道ではバイタクやモノ売りがしつこく声かけてくるし、

アスファルトの照り返しは暑いし、

排気ガスで空気は汚いし、

バイクのクラクションはうるさいし、

そこらじゅうにある屋台は見るだけでおなかがぐるぐるしてくるし…

…今日はとても疲れた。

体調がよくて元気なら、おもしろい写真がたくさん撮れそうだったのにもったいないな。



カンボジア・ベトナム 5日目 

2005-09-11 15:04:04 | Weblog
2005.3.10 カンボジア→ベトナム-ホーチミン


今日はカンボジア最後の日。

朝はもう一度アンコールワットの朝日を見にいくことにした。

やはり何度見ても朝焼けはきれいだった。

アンコールワットの頂上で夢を見た。

朝早くて眠かったせいとあまりに静かなせいで、休んでいたら10分ほど眠ってしまっていたみたい。

遺跡で夢を見るなんてなんだかすごく贅沢な感じ。


朝ごはんは屋台でおかゆ。

魚とワンタンみたいな具が入っていて味がしっかりしている。

すだちを搾って入れるとまたさっぱりしておいしい。


それからオールドマーケットへ。

シルクのかわいい巻物がたくさんあったので、友達のお土産を買うことにした。

元値$8が$2まで下がった。

値段はあってないようなものだ。


午後は魚と鶏肉がおいしいという西バライへ。

大きな湖なんだけど、砂浜があって、パラソルを出してハンモックに揺れている人たちがいて、海岸みたいだった。

子どもたちが浮き輪を持って水遊びをしている。

すこし水は汚いけれど。


上の屋台で炭焼きの西バライの魚と、鶏肉と、炊き立てのお米と、ビール、コーラを買って岸辺でランチ。

肉も魚も米もビニール袋でテイクアウトして、手づかみで食べる。

日本ではちょっと考えられないけど、ここにいるとそれが自然にできてしまう。

ピクニックみたいでとても楽しい食事だった。


それからエアポートへ向かう。

最後はカンボジアスタイルで。

女の子はバイクの後ろに乗るときに横向で座る(カンボジアスタイル)のだそう。

ノーヘルだし、2、3人で乗ってるし、横乗りだし、とにかくいっぱいだし、ルールなんて守ってなさそうだし、日本に比べたら危険がいっぱい。

事故ったらもうアウトだと、何回腹をくくったことか。

そんなカンボジアとももうお別れ。



今、ホーチミンの宿。

友達が具合悪くなって、ベトナムの街こわくて、知ってる人誰もいなくて、とても心細い。

シンやサリンたちの話し方が頭何度もよぎった。

でもここは違う国。いきなり身寄りがなくなったみたいでホントに心細い。

はやく友達の具合がよくなりますように。



カンボジア・ベトナム 4日目

2005-09-10 23:34:50 | Weblog
2005.3.9 カンボジア-シェムリアップ


朝はパンが食べたいとリクエストしたら、サリンたちがパンのおいしい屋台に連れて行ってくれた。

フランスパンを縦半分に切ったところに、ツナ、バターを乗せて、好みで野菜やハムをのせて食べる。

これがまたおいしい。

きゅうりの千切りみたいなココナッツのサラダも、フランスパンのサクサクした食感とよく合う。

その屋台で、日本語ガイドをしているノイさんと話をした。

彼はとてもやさしい話し方をする人だ。表情がとてもやさしそう。

何年も日本語ガイドをしていて日本のことを色々と知っていそうだった。

日本のガイドブックには、カンボジア人は危険だなどと書かれていることを残念がっていた。


それからいくつかの小さな遺跡をめぐる。

まず少し離れたバンテアスレイへ。

ここは赤レンガで造られていて彫りがとても精緻に残っているところ。


ここでカンボジアの人たちが何が楽器を演奏していた。

それを見ていていたら、あぁ、真に手に職だなぁと思った。

日本も含めて今求められてるのは手に職。

何も自由にできないときは、得意分野を極めるしかなくて結果的に手に職になっていたけど、

モノが豊かになって何でも自由にできるようになったら、今度は何か一つ秀でたものが必要になって。

結局はそこに戻るのかな、と思ったりして。


それからプレループという小高い山に登る。

そこからは360度まわりが見渡せる。

しかも人が本当に少なくていい。

疲れたら、日陰で自分の居場所を見つけて休むという時間がとてもいい。

静かに、頭も使わずにただひたすら休む。

何も考えずにただ座っていると、音に敏感になる。

そうすると、遠く離れた屋台の方からの声がとてもよく聞こえる。

ホントによく聞こえるんだこれが。

言葉は分からないけど、もしこんにゃくこんにゃくがあったら話してる中身筒抜け。


昼はニャックポアンの前の屋台でなじみのラーメンを。

でもこういうところは外国人料金がある。

一食$2は高い。

チェンラーで会った人の話によると、遺跡の修復士の月給が$20ぐらい。

だから一食$2というのはありえない高さなんだろうな。


ニャックポアンを歩いている時は熱射病になりそうなぐらい暑かった。

とにかくこまめな水分補給が必要。


それからローマの宮殿みたいな柱が建っているプリヤカーンへ。

ここは広くて森の中にあって静か。

遺跡の木陰のいい場所を見つけて座ってた。

歩きつかれて、ただ座っていただけだけど、頭で考えてるだけだった日本と比べて、身体はなんだか生き生きしている感じ。


それから一路トレンサップ湖へ。

この道が、ガタガタボコボコでまたすごい。

砂埃もすごくて、湖に着いた時には顔が真っ黒になっていた。


トレンサップ湖の周辺は魚臭かった。

現地民の生活がそのまんま行われている。

ここを船に乗って巡った。

イタリアのベネチアみたいな水上の町。

でもすぐ壊れてしまいそうなボロボロの家。

船がそのまま家になっていたり。

水はコーヒー牛乳みたいな色でとろとろと流れている。

たまに死んだ魚が浮いていたり。

この湖にはいろんなものが流れているんだろうな。


移動手段は小さな船。

子どもが一寸法師みたいなどんぶりでこいでいたり、数人の学生がゴンドラみたいなボートに乗り合わせていたり。

見るもの全てが異文化体験。

でもあくまで外から鑑賞しているという感じだった。

こういう生活を見に来る観光客を、そこにいる人たちはどう思ってるんだろう。

観光客以上のつながりを持とうなどという考えは、ある程度の生活水準がある人とじゃないと無理なんじゃないかとも思った。


船から沈んでいく夕日を見た。

上のほうにあるときは黄色っぽくて、光がまぶしい。

下のほうに行くと赤くなって、光はゆるくて、太陽のまるい輪郭がよく見える。

空の色は薄むらさきになって、水面はきらきらと光を湛えて。

どこでも見れる夕日が、静かで、こんなにきれいなものだったなんて。

江ノ島で見るのも、グランドキャニオンで見るのも、カンボジアで見るのも、どれも同じ夕日だと思うと不思議。


それから日も落ちたので来た道を戻る。

顔に沢山の虫がぶつかってくるのを、目をつぶって耐えながら。


夜はずっと食べたかったカンボジアプリンにやっと辿り着いた。

かぼちゃをくり抜いた中に白くて甘いプリンが入っていて、上にかき氷がのっている。

疲れた身体にはとてもうれしい。