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-ドイツ人が見ていた太平洋の「戦争か平和か」1-(GHQ焚書図書開封 第99回)

2018-02-21 16:44:39 | 近現代史
GHQ焚書図書開封 第99回
-ドイツ人が見ていた太平洋の「戦争か平和か」1-
 ドイツ人ウェルネル・A・ローエの「ドイツはアジアをかく見る」より抜粋
1.日本精神と西洋文明について。
日本民族は実利主義の権化である。世界のどの民族よりも祖先伝来の伝統を神聖に保持してきた。最近85年間に、日本民族の中に西洋民族の文明の波濤は滔々と流れ込んだが、日本の固有の文化はいささかも失われなかった。西洋文明は全く技術的には優れており、過去800年間勝利の経緯をたどってきたけれど、日本人の魂の中にまで染み込むことはできなかった。
日本民族の師を求めてやまぬ一念からこれらの西洋文明を次々と飲み込んだ。しかし、西洋文明を鵜呑みにするのでなく、迅速に咀嚼し、日本に合うように消化した、
膨大な外来物は健康に良かった。すばらしいほど日本の健康を増進させた。日本は一層太り、ますます強力になった。
飢えている日本の姿を物笑いの種にした西洋。単に模倣するだけでなく、善悪を取捨選択し、有用と不必要なものを判別する能力をどうやって身につけたか?
西洋は、自分が目覚めさせたこの日本民族をじっと停滞させておき、異国情緒的に興味を引く文化的、心理的、経済的に極めて危険のない植民地民族の役割を演ずる程度に止めておくことが出来なかった。
西洋人に隠している顔は何か?、
最高の階級においても、祖先崇拝の考えが浸透している。「技術の進歩や、一般的文明の進歩は目的を達成するための手段」として見ている日本は文明崇拝にのみ生きている国とは違う。・・・
5.日本の直面する困難は何か。
日本は資源がないけれど、階級闘争というイデオロギーにも屈しなかったし、西洋文明によって分裂もしなかった。
抵抗によって生き、まぎれもなく障害、覚醒、禁欲によって生きる日本。しかし、日本は太平洋の乞食の段階にあるのは動かざる事実。
日本の周りの国々、支那、ロシア、オーストラリア、合衆国は資源が豊富なもてる国。
砂漠の多い支那の耕作面積は日本の耕作面積と同じしかないが?国家の体をなしていない支那。
日本人の強い精神と知恵が支那に宿った時の怖さという欧米人にある根強い黄禍の思想。
1935年(昭和10年)上院外交委員会で「アメリカ国民は日本を好かぬ」と憎悪の念を表した上院外交委員長ネバタ州民主党ピットマン。
英米仏によって支配されていた太平洋。アジアとの貿易をするにも、高い関税をかけ妨害する英米仏。
アジアを解放し、自由貿易圏を作ろう。これが、大東亜共栄圏建設であった。

資源が豊富で、領土も広く、黒人という仮想労働力を持ち、ドルという強い貨幣、人口も過密でないアメリカは膨張する必要性がなかった。それと対照的な英仏日の姿。
日本は、1939年(昭和14年)まで、アメリカが日本に戦争を仕掛けてくるとは思わなかった。それほどアメリカは日本から経済的利益を得ていたことを日米双方が知っていたからである。
歴史のいたずらか、ルーズベルト大統領の出現で、アメリカは急変し、拡大欲、帝国主義を露わにして日本に戦争を仕掛けてきたのである。
日本は戦わざるを得ないほど追い込まれていたのである。これに対し、半藤一利氏、北岡伸一氏、秦 郁彦氏、加藤陽子氏らはこれと正反対の日本の侵略説を主張している。
参考文献:「ドイツはアジアをかく見る」ウェルネル・A・ローエ
引用元:安濃博士のブログ帝国政府声明文 「戦勝国は日本だった」)、「大東亜戦争の開戦目的は植民地解放だった-帝国政府声明の発掘-」安濃 豊