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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(93) 支離滅裂な浜矩子

2010年02月25日 | 浜矩子語録
妖艶なエコノミスト・浜矩子が22日、ヒルトンホテル大阪の昼食講演会で“新たな夜明けか、更なる闇か?”を演題とした語録である。
主催は関西カナダビジネスアソシエーション(KCBA)、大阪商工会議所が共催し、香港上海銀行(HSBC)がスポンサーだった。
本編は前々編から引き続き、浜矩子の応答語録である。

~・~・~ 今のご質問は、私が言っていることは、『市場経済と言いますか、市場原理主義というイメージと、一方で「あなたさえ良ければ」という非常に管理された経済のイメージもある、いったい、どっちを言っているのか分からない。
そして、競争というものの役割をどういうふうに捉えるか。お互いに市場を提供し合うということであれば競争力を競い合うことになるのだと思う。なのに、一方で分配を強化すべきだと言う。
要は、(浜矩子は)支離滅裂なことを言っているのではないか?』というふうな感じの質問でもあるわけですが、

おっしゃることは良く判ります。
私が思いますには、21世紀そしてグローバル時代という状況の中では、「競争なのか?管理なのか?」「市場なのか?計画なのか?」という問題の設定自体が今や時代遅れなのではないか、と思っているところでございまして、(講演では)その発想の両極端の中間点にある黄金の正三角形ということを申し上げたのですが、黄金の均衡点、新しいバランスを見出すことを我々は求められているのではないでしょうか。

21世紀・グローバル時代に相応しい黄金の均衡点、競争と管理の間に存在する黄金の均衡点、市場と計画との間に存在する黄金の均衡点、今までの経済学の教科書には書いていなかった均衡点を見出すことが我々に今求められていて、我々がまだ掴み取っていないから新型デフレなどの問題が起きてしまってきている。
「新しい酒に相応しい皮袋」を、我々は発見することを求められている。
それが発見できないと永遠の暗闇になってしまうということなのではないか、と私は思っているのです。 ~・~・~

●浜矩子は、様々な『黄金の均衡点』が求められていると語っている。
『ヒト、モノ、カネ』、『派遣労働者と正社員』、『競争と管理』
1月の日刊ゲンダイの連載では、『新型デフレ克服の手がかりは「三方良し」「三方一両損」「三人寄れば文殊の知恵」という3つの「三」だ』と、やはり黄金の均衡点の必須を主張している。

そして、その「均衡点は原点だ」とも主張している。
更に、「恐慌とは、「その(地球経済)過大膨張・歪みの行き過ぎ、それを経済活動が自ら正そうとして、均衡点を再び取り戻そうとして大急ぎで縮んでゆく、原点に立ち戻ってゆく、このプロセスが恐慌という現象なのです」として、「恐慌は天佑だ」とも語っている。

浜矩子語録目次Ⅲ

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