青い鳥通信局

2つの世界の旅人

本ー英語に飽きたら多言語を!

2017年05月01日 | 
本ー英語に飽きたら多言語を!
ハンガリー人のお父さんとイタリア人のお母さんのもとに生まれ
アメリカで暮らしながら英語を母語のように使っていた外国人が
日本語で書いた語学に関する体験談のような本を読みました。
いつも会話の中にユーモアを織り込まれるように勤めている
彼らの文化がこの本にも反映され面白かったです。
奥さんである日本人の漫画家の漫画で話の内容がリアルに伝わってきます。

英語やイタリア語などアルファベットを用いる人が
漢字を扱う言葉である日本語をここまで上達させたことに感心しています。
文字や文法など完全に構造の違う言語を学び使っていた人が
正反対の位置にある言葉を身につけるのは容易いことではありません。
それを見事に成し遂げ成功しているのですね。

今でも英語の必要性を感じて嘆いている私には羨ましい限りです。
新しい言葉に挑戦する事にワクワクしていた時期がありました。
小学校の卒業を前にして知り合いの人に英語を習いに行ったことがあります。
アルファベットを習い簡単な文章を読みながら全く知らなかった
外国語の世界に興奮していました。
けれども、中学校に入り文法の学びでつまづき早々と
英語は苦手な科目に変わりました。

ただ、一つだけ記憶に残ることは物語が好きで
英語で書かれた面白い内容は辞典を探しながら
内容を知るために熱心に読んだことです。
ジェイン・オースティンの小説が好きで簡単な単語でリライトされた
ペーパブックやトーマス・ハーディの本を読みました。
大好きな恋愛小説を英語で読めたらいいなと思いましたが
未だにそれは叶えられていません。

そんな私にはハリーポッターを幾つかの言葉で読み比べるために
悩んでいる著者の世界は夢の様な話です。

字幕のない中国のドラマを見たいために中国語を勉強し
英語の字幕を必死に読んでいると言った私に知り合いの日本人は
語学に才能があると言っていました。
しかし、言葉が好きで色々な言葉に挑戦している著者とは裏腹に
私はただ好きな本やドラマを見るために仕方なく学んでいるのに過ぎません。

世界全体では7,000近くの言語が使われていると著者は言っています。
その中で文字を持つ言葉はどれぐらいあるでしょうか。
名前も知らない言葉がまだまだ沢山有るんですね。
さて、私は人生の中で幾つかの言葉をかじってきたでしょう。
思い出してみると母国語である韓国語を始め日本語、英語、エスペラント語、
中国語、ドイツ語、イタリア語、タイ語、アラビア語、ヘブライ語、
ベトナム語があります。

教材や辞書を買って始めた色々な言葉の中で物になったのは
だった一つ、少女漫画を読むために始めた日本語のようです。
ドイツ語は学校で学んだだけで全く記憶に残っていません。
イタリア映画と歌が好きで始めたイタリア語も長続きせず
コーランを読みたいなと思い始めたアラビア語もすぐ辞めたし
タイ人の友達が出来、変わった文字に惹かれ始めたタイ語は
タイドラマを見るためにまだ勉強の必要性を感じながら
まだまだ勉強に励むことが出来ずにいます。

母国語と第2外国語としてエスペラント語を主張する話に惹かれ
始めたエスペラント語はまだ憧れが残っているだけでしばらく休んでいます。
最近、一番力を入れているのは中国語とヘブライ語です。
経済的にも豊かになり世界的に力を得た中国語の需要が高まり
図書館には沢山の中国語の教材があります。
それで図書館で借りてきた教材やスマホでインストールしたアプリで
時間を見つけては熱心に勉強しています。

知り合いの台湾の人にあった時実力を試そうとしたのですが
中々文章が思い浮かばずもどかしい思いをしました。
翻訳ではない元々の言葉で聖書を読みたいなと始めたヘブライ語は
中々22文字を覚える事ができず苦労しています。

韓国は日本の支配下の中で自分の国の言葉と文字を奪われた
辛い歴史を持っています。
言葉にはそれを使ってきた人たちが生きてきた歴史の中に
受けづがれた文化と魂が宿っています。
言葉を奪われる時、アイデンティティまで失われていきます。
韓国語も日本語も荒れていくこの頃です。
色々な必要で新しい言葉に挑戦し習得していることはとても大事ですが
自分の国の言葉を一番大事にし磨く必要性を感じます。

一つの言葉を学ぶことは全く新しい世界を覗き見る事ができます。
言葉の中で知らない人々の世界を見て視野が広がり
違う生き方の中で起こる誤解の余地がなくなります。

色々な必要性や目標を持って始めた語学ですがその道程は楽ではありません。
”継続は力なり”という言葉通り諦めず続けることで
いつか自分の思いを叶う日が来るでしょう。
あ、、、、いつヘブライ語の聖書を読めるだろうか?