鍼灸庵の独り言

西宮市で小さな鍼灸院を営むおじさんのつぶやきです。

鍼灸の適応

2012-06-05 16:19:05 | 日記
 このところ何人かの人に言われたこと・・
「鍼灸は肩こりやぎっくり腰の時に行くものでしょ?私は関係ないね。」

 たしかに、一般的なイメージではそうなんだと思います。でも、鍼灸治療が有効なのは肩こりやぎっくり腰だけではありません。
 WHO(世界保健機関)では、次のような疾患について、鍼灸治療の有効性を認めています。


■ 神経系疾患
  神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・  ヒステリー
■ 運動器系疾患
  関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、
  むちうち、捻挫)
■ 循環器系疾患
  心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
■ 呼吸器系疾患
  気管支炎・喘息・風邪および予防
■ 消化器系疾患
  胃腸病[胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘]・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・
  胃十二指腸潰瘍・痔疾
■ 代謝・内分泌系疾患
  バセドウ病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
■ 生殖・泌尿器系疾患
  膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
■ 婦人科系疾患
  更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
■ 耳鼻咽喉科系疾患
  中耳炎・耳鳴・難聴・メニエール病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
■ 眼科系疾患
  眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
■ 小児科疾患
  夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠・小児喘息・
  アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症  虚弱体質の改善 



 このように、結構たくさんの適応症が上げられていますが、他にも症例として有効性が認められている疾患もあります。

 鍼灸治療は、何よりも免疫力を向上させ、人間が本来持っている「自然治癒力」を活性化させるという、大きな効果があります。一部の薬のような副作用もない、安全な治療です。
 鍼灸=肩こり・ぎっくり腰というイメージをお持ちの方、鍼灸の可能性はそれだけではないのです。体の中から治療する、それが鍼灸治療です。

 


  
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