QALY: Quality-adjusted life year
完全な健康状態で生存する1年
Cost Effectiveness Ratio (CER):費用効果比
新薬cost / 新薬effectiveness
Incremental Cost Effectiveness Ratio (ICER):増分費用効果比:既存薬Aから1QALY延長するために必要となる追加費用
新薬cost - 旧薬cost / 新薬effectiveness - 旧薬effectiveness
Cost/QALYの域値 5-10万米ドル以下 (HIV Cost-effectiveness)
英国のThe National Institute for Health and Care Excellence: NICE は、一般に費用対効果の閾値として、1QALY(疾患・状態毎の QOL で調整した生存年数)あたり 20,000~30,000£を、費用対効果の閾値として判断基軸に置いている。すなわち、新しい技術が、既存の技術よりも1QALY 延伸させるために必要な追加費用が 20,000~30,000£以下であれば(過去の薬剤ケースに基づいて算出された数字のよう)、費用対効果が高いとして承認され、それよりコストが上がるにつれ、その他の条件を勘案した判断となり、費用対効果が低いという判定の可能性が高くなる。
2009 年、NICEは抗がん剤治療を含む終末期医療に対して、費用対効果の終末期閾値として、新たに QALY 当たり50,000£程度という閾値を設定した。
上記を踏まえて、日本での費用対効果に優れるとされるICERの明確な閾値のコンセンサスは存在しないが、Shiroiwa et al. (Health Econ 2010:19;422-437)はわが国における閾値を1QALYあたり500万円から600万円程度とすることが提案されていることから、本指針では1QALYあたり500万円を閾値と設定した。
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