映画『私は貝になりたい』を観てきました。
公開から約2ヶ月。
テーマの重さと、みえている結末から
なかなかあたしは映画館へ足を運ぶことができませんでした。
だけど、あっという間の2時間半を経て、まず思ったこと。
見てよかった。
確かに納得いかないし、理不尽だし、後味が悪い作品だけど、
この現実をあたしたちが伝えていかなきゃいけないんだろな、って思った。
出演者もよかった。
なんで中居さんなんだろって思ってたんだけど、
福澤監督が中居さんで撮りたいっていったワケがわかった気がした。
主人公の豊松が持ってる、根っこの部分の明るさや優しさや温かさが、
SMAP中居正広だったんだと思う。
いろんな人が言うけど、
中居さん、じゃないみたいだった。
目にね、すっごく表情があって。
米兵を見る冷たい目、我が子をみつめる愛しさに溢れた目…
どれも引き込まれそうだった。
もう1度観る精神力はないけど、
中居さん演じる豊松にはもう1度会いたいかも。
ただ、1つだけ苦言を…。
ミスチル、いらなかったかなぁ。
いや、あたしもミスチルは好きですよ。
あの曲もCMで見てた頃は素敵だと思ってたんだけど。
本編の音楽は、久石譲さんが手掛けていて、
その世界観があまりにツボだったから、
そのまま貫いて欲しかったなぁ、と
個人的には思ってしまうわけです。
いずれにしても、オススメできる作品です。
若い世代のあたしたちが見て、何か感じるべきなんじゃないかな。
「おもしろかったよ!」とは言えないけど、
「見た方がいいよ。」とは言えます。
今月末まで公開延長が決まったらしいので、
まだの方はぜひ。