微生物学研究BANK(Microbiology Science Study(MSS))

微生物学研究BANKのニュースブログ。生物学・遺伝子工学などのニュースを掲載。(記事時系列は無視して下さい)

オリーブオイルを用いた口腔ケア後の口腔内乾燥の改善と細菌数の減少

2003-11-19 22:34:52 | Weblog
 遷延性意識障害で口腔内の唾液が著しく減少し,乾燥・出血等のトラブルがある患者7名を対象に,口腔内乾燥と出血の改善を目的に食用オリーブオイルを使用(A方式)しての口腔ケアを実施した.
 又,イソジンガーグル液使用(B方式)と比較し細菌数の変化にどのような影響を与えるか調査した.その結果,A方式の口腔ケアはB方式に比べ,視覚的に口腔内の乾燥や出血が改善された.唾液量は,ケア前ではA方法,B方法とも一定の傾向はなく,ケア直後はケア前に比べ増加傾向であった.pH値は殆ど変化ないか又は低下したため,酸性に保たれていた.細菌数はA方法では7名中5名に減少がみられ,B方法では4名中2名に減少がみられた.

オリーブオイルを用いた口腔ケア後の口腔内乾燥の改善と細菌数の減少
吉田里枝(鶴岡市立荘内病院 看護部), 井上裕子, 伊藤和香
鶴岡市立荘内病院医学雑誌(0915-7670)14巻 Page47-52(2003.11)


最新の画像もっと見る