本村太朗の三つ眼の巨人

モトムラが「ブログ」というものを可能な限りやってみる
(2004年8月19日より)

凱旋門賞回顧

2017年10月02日 | JRA(中央競馬)
日本時間で昨晩発走した今年の凱旋門賞はイギリス調教の3歳牝馬エネイブルが優勝した。日本から参戦したサトノダイヤモンドは15着、帯同馬として出走したサトノノブレスは16着であった。斤量の軽い3歳馬が有利とされているが、エネイブルは仮にアローワンスが無くても勝てたといえるくらいの直線の伸びであった。一方で、サトノは好位に付けてはいたが、直線で伸びを欠いた。重馬場を苦にしたという話ではあるが、前哨戦のフォア賞の敗退を見るに、確かにそうであろう。普通に考えると今後はジャパンカップか有馬記念になるであろうが、本質的にこの馬は直線が短い方が力が出し切れる感がある。海外挑戦は残念な結果に終わったが、有馬記念の連覇は十分期待できるであろう。

長時間労働と労災の因果関係

2017年09月26日 | ビジネス
大手広告代理店の従業員が自殺した件についての裁判が進んでいる。長時間労働が争点になっており、これが被害者のうつ病を発症、自殺に至ったのではないかとされている。そのような中、この企業は長時間労働の規制策を矢次端に導入し、何となく幕引きを図っているように見える。しかし、自殺の原因は本当に長時間労働だけであろうか。おそらく、上司や会社が被害者にそれ以外の高負荷なストレスをかけ続けていることが直接の引き金のように思われる。実際、顔にこにこしてエネルギッシュに働いている人でただ労働時間が長いだけであると、うつ病の発症や自殺には至らない。もし、労働時間だけで発症するとすれば、世の中のクリエーターや自営業者は多くは発症するであろう。結局、この問題の本質は長時間労働ではなく、会社としてのマネジメントにあると考えるべきである。

ホークス優勝とクライマックスシリーズ

2017年09月17日 | スポーツ
ホークスが16日ライオンズ戦に勝利して2年ぶりの優勝を決めた。日付としては自球団の記録を1日更新するスピードだったそうである。一時はイーグルスと熾烈な首位争いを繰り広げていたが、8月中旬に首位に立つと一気に突き放し、マジック点灯後は10勝1敗の成績であった。
そして、毎年この時期になってざわついてくるのが、恒例のクライマックスシリーズ(CS)不要論である。2位以下を大きく話して優勝した場合、CSの何試合かで万が一敗退したら日本シリーズに出場できないのは納得できないというのである。この感想を持つファンは特にホークスファンには多いのではないだろうか。前身のプレーオフ制度がパリーグに導入された2004年から2年連続して、ホークスはペナントレースを1位通過しながらプレーオフで敗退し、日本シリーズの進出を逃すという苦い経験がある。特にプレーオフ時代はペナントレースの成績に関係なく、プレーオフで敗退すれば「優勝」の栄誉さえも奪われてしまっていた。
自身も、この忌まわしいプレーオフやクライマックスには反対の立場をとっていたが、ここ数年は少し考えが変わってきた。というのは、興行的な成功に加えて、このシステムは優勝球団が仮にペナントレースでは今回のように適地胴上げになっても、CSさえ勝ち抜けば本拠地胴上げが保証されるからである。また、開催時期もあらかじめ決まっているから、ファンも予定が立てやすい。いろいろ意見はあろうが、プロ野球も時代に沿ってシステムが変わることは良いことではないだろうか。

株価指数投資は仕組み上分散投資といわれるが

2017年09月14日 | 一般
今月初旬に北朝鮮が核実験を行った直後の週、日経平均株価は19000円割れを伺う水準まで急落したが、今週に入って制裁決議の結果を受けてかその下げ幅をほぼ解消する動きとなっている。しかしながら、北朝鮮の動向は今後も安閑としていられない状況には変わりなく、予想外の行動を受けて再度リスクオフの動きが生じることは想像に難くない。
出来高の株価ランキングを見ると、日経平均のETFは常に上位にランキングされている。個別業績や発表などを気にすることなく、単純に原資産である日経平均だけを見ていればよいというわかりやすさから人気があるのであろう。さらに、分散投資の面でも優れていると考えるのは当然である。しかしながら、日経平均ETFだけを保有し、その他の投資を一切していない投資家にとって、これは本当の分散投資とは言えない。もし日経平均がリーマンやチャイナショックの時のように下落し、長期にわたるようなことがあれば、その流れにETFの価格も抗うことはできない。その場合、日経平均が再度上昇するのを投資家はひたすら願って待つしかないのである。このように考えると、ETFへの単独投資はリスク分散という意味では決して推奨できるものではない。
では、どうしたらよいのか。一つはETFを時間分散で買うことである。もう一つは、個別銘柄を5個ほど保有することである。時間分散の効用に関しては、多くの書物が外にあふれているので割愛するが、個別銘柄を5個ほど保有することについての効用は、もし相場が全体的に下落したときに、保有銘柄のうち一つでも上昇すれば、損失をかなり軽減できる点である。どんなにファンダメンタルズが悪化しても、優良株というのは必ず存在する。優良株を見極める眼力を身に着けたいものである。

ホークス・サファテ投手の偉業

2017年09月03日 | スポーツ
プロ野球パリーグで、ホークスのマジックが昨日の勝利で14となった。クローザーのサファテ投手は9回を締めて日本記録タイの46セーブを記録した。7月ごろ、登板過多を巡って先発陣に対する奮起を促し、物議をかもしたこともあったが、それでも与えられた仕事をきっちりこなして、あと22に試合を残した状態での記録樹立は尊敬に値する。サファテ投手の活躍には当然、おそらく現状球団経営のお手本といっても過言でないソフトバンク球団の支えもあってのことだろう。
さて本日9月3日、仮に登板すると新記録がかかることになるが、8月31日の札幌でのファイターズ戦から4連投となり、疲労を心配する声は多い。疲労を考慮すると回避となることも当然考えられるが、ホークスは来週1週間はすべてビジターでの試合となっており、本拠地での試合は次は12日まで無い。おそらく、本拠地で新記録を樹立を目指すのであれば、本日3点差以内であればおそらく本人も登板を志願するのではないだろうか。このようなことで妄想できるのもプロ野球の面白みである。