ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

Present for 小朋友!

2006-06-23 14:44:54 | こども関係(~2010年3月)
もうすぐ息子は卒園。2年半の幼稚園生活を終了する。

当初は、中国の幼稚園で、お勉強ばっかりやらされるんじゃないか、とか、言葉が通じない中でちゃんとやっていけるんだろうか、とか、いろいろと心配したが、今の息子を見る限り、伸び伸びと育っているようだ。

幼稚園生活の中で、やっぱり言葉の面では他の中国の子ども達と同じようにはいかず、「小博士」という一つのテーマに対して子ども達が発表するという授業などはついていけずにいるようだ。

しかし彼の場合、絵が上手だったり、折り紙をうまく折る事ができたりすることが、彼自身の中でかなりの自信になっているようで、そこからクラスの中の自分の居場所のようなものが確保されている安心感のようなものが生まれた様子。結果的に、外国人という事で萎縮することなく、伸び伸びと幼稚園生活を送れたように思う。

とはいえ、これが日本だったら、もっと伸び伸び育っていたのかもしれない。何がいいんだかよくわからないが、それでも今の息子の様子を見ていると、良かったのではないかと思う。
そして、息子を2年半受け入れてくれた老師や小朋友達にも感謝している。

幼稚園の同じクラスに日本人の男の子がいたなあ、という事を、どうか忘れないでいて欲しい、と思い、なにか贈り物を・・・、と考えた。
それで、日本人作家の中国語に翻訳された絵本をプレゼントすることにした。

「小さなピスケのはじめてのたび」(中国語題「小皮斯凱的第一次旅行」)は、ピスケがこどもながらも自分の家(居場所)を探しに旅をする話で、こどもが大人に一歩成長する話。
けっこう長文なので、6歳児にはまだ難しいかなと思ったが、絵がとてもきれいなので眺めているだけでも楽しそう。卒園記念としていいんじゃないかな、と、この中国語版を38冊購入。

一番後ろに「祝賀幼稚園卒業」と息子の名前、2006年6月と一冊ずつ書いて、クラスの36人の小朋友と、老師の息子と同い年の娘、それに幼稚園の図書室に1冊ずつプレゼント。
1冊24.8元。日本だったら1200円。日本では本はほんとに高い!

日本では絵本はひらがなで書いてあるので、小学1年生なら自分でも読む事ができるが、中国語版の中を見ると、当たり前だが全部漢字で、この絵本を小朋友達は一体いつ自分で全部読めるようになるのだろう。本は腐るモノでもないし、まあいいか。

贈った本の中で、1冊でも、10年、20年先まで誰かに大切に読んでもらえたらいいなあ、と願っている。


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