この店はどうかな?
日頃、食事に立ち寄ったお店や建物のことを書き込みます。浦和、志木、県内、都内、そして最近は福島県がエリアです。
 



「プリンセス・トヨトミ」
映画は今でもやっているのかなあ?

原作は万城目学氏の作品で、映画を見る前に読んだ。
会計検査院の3人が大阪で検査を進める中で、
大阪国の存在に行き当たる。
その大阪国の人々は通常、世間一般の人となり、
普通の生活を送っているが、
大阪国のプリンセスに何かある時、
緊急の召集が大阪国全ての男性にかかる。

大筋はこんなものかな。
でも、映画を見る前は、
このストーリーを映画にするってどういうふうに撮影するんだろう?とか、
会計検査院の3人のうち、旭ゲーンズブールというハーフの才女を
綾瀬はるかがどう演じるのだろう?とか、
ものすごく疑問だらけだった。
実際のところ、綾瀬はるかはハーフ役ではなかったが・・・

中でも私が一番気になっていたのは、
大阪城の地下とつながっている入り口部分。
そこには、古いレンガ造りの建物が関係してくる。
辰野金吾の建物である。
私はこの部分を期待して映画を見たのだが、
残念ながら映画では、この辺のくだりはカット。


そこで「辰野金吾」について。

明治の初めに工部大学校(のちの東大)教授を勤め、
設計事務所を開設し、日本銀行本店、東京駅などを
設計したことでも有名。
東京と大阪に事務所をもち、数多くの建物を残してきた。
東京より大阪の方が現存する建物が多いそうで、
「プリンセス・トヨトミ」の原作には、そういった辰野建築が登場する。

ちなみに、この当時の辰野金吾のパトロンとも言うべき人が、
埼玉の偉人、渋沢栄一で、彼の関わりによる設計がいくつもある。
その当時の兜町には、辰野金吾の設計による渋沢の自邸ほか、
レンガ造りの建物がいくつか造られたそうである。

しかし、兜町を商業の中心にしようと考えていた渋沢栄一は、
内務省の方針と合わず断念。
その後、丸の内一帯の国からの払い下げをもくろんだが、
三菱が全て受け、渋沢の入り込む余地はなく、
かろうじて東京駅の設計だけは辰野が受注できたとのこと。
こうして、東京駅を設計し、駅が完成するが、
戦争中、巨大な船のような外観は、空爆の餌食になり焼失。

現在、東京駅は当初の建物に復元する工事中である。
今までずーと仮復旧の状態だったものを
ようやく、辰野金吾のプランに戻すらしい。


今、一部八角の屋根が見える。


完成が楽しみである。

東京駅丸の内駅舎保存・復原工事



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