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温熱ふとんは本当に体に良いのか?・・・その1

2008-06-29 17:28:55 | 温熱ふとんと冷え性

昨日、恒例イベント「西川の寝具フェア」を開催いたしました所、多くのお客様にご来店戴き(遠くは車で1時間半もかかる一宮市・清州市・春日井市などからも、偶然ですが沖縄!からも)、昼食も摂れないという嬉しい悲鳴の一日でした。ありがとうございました。

 

さて、そんな中で「温熱敷きふとん(ダンクリニック)」は、本当に体に良いのか?というご質問を戴きました。1つ目の質問の概略は次のようなものでした。良く勉強されているお客様ですね。 爺としては、メチャ嬉しい質問です。

 

「人は眠る時には深部体温を下げる必要がある。なのに、温めてしまっては、睡眠の質が落ちるのではないか?」

とりわけ勉強をされている寝具店で相談したら「電気毛布は体に良くない」と言われます。なのに、体を温めるダンクリニック(同業他社製品ドクターセラ・ローズテクニー・ロマンスヘルスetc)を販売するのは、おかしく(矛盾)ないか?と言うことです。

 

人は、深部体温を下げるために、熱を手足に送り放出します。赤ちゃんは手足が暖かくなるともうすぐ寝る。そんな経験をされたお母さんは多いと思います。大人も同じです。手足が暖かくならないと寝られないのです。熱を放出するために手足が暖かくなる。この一連の生理現象が起これば、温めるふとんは必要ありません。

問題は、そんな体のメカニズムの働きが不十分な方です。そう、冷え症の方です。

 

足が冷たくて寝られないとよく言います。でも、人は「足を温めたら眠れる」のではなく「足が暖かくなったら結果的に眠れる」のです。

足の温度を上げるには、血流を増やす必要があります。少々のことでは足の血流量は増えません。人の足には毛細血管の何と「10,000倍」も血流量を増やす血管(動静脈吻合AVA)がある(手・顔の三か所のみ存在する)のです。ところが、この血管非常な「はずかしがりやさん(超敏感)」なので、ほんの少しの刺激で閉じてしまうんです。開いてやるには「だます」のが手っとり早いのです。

 

このAVAは、平均皮膚温を1℃以上(個人差がかなりあります)上げれば開くようです。寒い時暖かいふとんに入って「気持良い~」と思うと、やおらAVAは開くようです。すると一気に血流量がふえ足が暖かくなり入眠できる訳です。

 

また、靴下を履いて眠るのも、良いでしょう。ゆるい、すぐにも脱げてしまいそうな靴下が良いでしょう。AVAが開いても脱げないと暑くなり過ぎて逆効果になることも・・・

 

ちょっと余談になりましたが、本題に戻ります。

深部体温を下げなければ、深い眠りが得られません。いつまでも、温め続けてはいけないのです。

つまり、ふとんを十分暖かくしておいて、入床と同時に通電を止める(あるいは、加温温度を低く設定する)のが良いでしょう。

環境が暑いと体温が上がり過ぎるのを予防するのと同じように、寝床内の温度が高いと体温を下げようと自律神経が働き、AVAが開きやすくなります。ちょっとだましてやる訳です。

 

 

冷え性の方は温めるふとんが必要ですが、そうでない方は自然の暖かい寝具(羽毛ふとん・真綿ふとん・ムートンなど)で寝ると熟睡できると思います。冷え症の方よりAVAの開きがスムーズだからと思います。・・・

 

 

 

だったら、電気毛布で良いじゃん。そんな「高価なふとん」じゃなくても。・・・

電気毛布には決定的な欠点があります。

その話は、次回ということで・・・

 

 

 

 

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