今こそ、船出の時

2008-06-19 01:06:31 | 日記・エッセイ・コラム

大潮。
月齢は14.3、日付を越えたら間もなく満月。

牛はスズキランチで軽く馬に乗ってから、仙台港へ向かいました。
Kiso
太平洋フェリー、きそ号。
相変わらずキレイだなぁ。

「牛のヤツ、また北海道に行く気か?!」

そう思ったアナタとアナタ、アナタも、ハイ残念。
今回は牛じゃありません。

行くのはこのヒト。
Ayasan2

ayaさん。
そして相棒のドカさん。
2輪一人旅です。

ayaさんとの出会いは突然でした。

某所にて初めて会って、牛の北海道旅行の話をしたらば、「私も北海道に行って馬に乗るっ!」とか言うもんだから、スズキランチを紹介 したんですよ。
そしたら、牛が知らないうちに行ったらしく、気がついたら会員になってて…がんばって通って、初めてなのにものすごい勢いで上達して、ついに今日、北海道へ旅立つんです。

いや。ね。
軽く感動しましたよ牛は。
彼女はとてもかわいくて女の子らしくてチャーミングで、牛とは大違い。
なのに、その行動力と気合と根性。
牛はうれしい。実にうれしい。
胸のすくようなこの会話を聞いてくださいよ!

牛:「で、馬はどこで乗る事にしたの?予約とかは?」
aya:「ううん、いきあたりばったりで。」
牛:「明日は着いたらどっち方面に向かうの?北とか東とか。」
aya:「なーんにも決めてない。明日の宿もとってないの。」

誰ですかこの牛みたいなヒトw

なんていうか他人な気がしない。
牛と同じニオイがする(笑)
やっぱこういう事するの牛だけじゃないじゃん?
ウヒヒヒヒ、面白ぇ!行ってしまえぇっ♪

…とはいえ、若干洗脳してしまった気がする牛は、果たしてこれで良いのかとちょっぴり責任を感じてみたり。
だって牛は4輪だったから、いざとなったら「ホテルインプレッサw」に宿泊可能だけど、2輪でテント無しだしねぇ。
だけど、2輪って意味では彼女のほうが先輩だし。スズキランチへの通いっぷりからすると、きっと大丈夫。

で、まるで自分の娘のように心配してるスズキランチのオーナーの分も、牛が責任もってお見送りしようと思ってフェリー埠頭来た次第。

仙台港のフェリー埠頭。
乗船手続きを終えて、2輪の待機レーンでしばし談笑。
本人は「どうしよう!本当に行くの私?!」とか言ってるけど。
うん、行くんだよw
その気持ち、すごく良くわかる。
期待と不安とが入り混じってそわそわする。ワクワクする。
そう思って牛は見送りに来たんだ。
大丈夫、行っちゃえばなんとかなるから。
一人旅っていろんな事があるけど、全部ひっくるめて楽しんできてね。
ただひとつ、事故にだけは決してあわないように。

いよいよ乗船の時。
カメラを構えた牛に、手をふって笑顔を見せてくれた。
うん、その余裕があるなら、大丈夫だよ。
Ayasan

いってらっしゃい!
思いっきり楽しんできて。
今は一緒に行けない牛の分まで。
あのすばらしい景色の中を、イタリアの情熱と共に。

…さて。
「アホか!宿くらいとって行け!」
「痛い目にあうんじゃね?」
「旅行で辛い思いするのってさぁ…」
とつぶやく皆さん。
そうですね。でも、否定ばっかりで片付けないで欲しいんです。
すべて穏便に事も無く終えたいのなら、きちんと無理の無い計画を立て、宿を予約し、予定のコースを予定通り「移動」すべきだと牛も思います。
お手軽に観光したいならツアーに参加すべきだし、ガイドブックで観光スポットをチェックして、何人かで観光旅行するのはとても楽しいし。

でも、それでもトラブルって発生するでしょ?

旅。
旅って単なる移動じゃないんです。
今回、ayaさん本人がどう思ってるかは牛にもわからない。
けど、1人っきりで、想いにまかせて走る今回の旅は、単なる移動ではないはず。
あの広い大地で感じることの出来る開放感も孤独も感動も、そして辛さも喜びも、自分自身によって生み出され、自分が独占できる。そして分かち合う事も出来る。
そういうのを全てのみこんで、旅するんですよ。
結果、もしも「二度とこんな事しない!」と思うのなら、それもその旅の結末。

1人じゃできない事はもちろんある。
だけど、「1人だから何とかなる事」もありますから、ねw

ただただ、無事に帰ってきてほしいと。
牛はそれだけ願ってます。
ええ、毎日、祈ってます。