rimowa

リモワのスーツケース

子供の頃から箱みたいな物が大好きだった。
ギターをやってる頃はエフェクターケースを色々いじくったり
ハードケース入りのフェンダーUSAのストラトを
周りの迷惑そうな目線など気にせず電車で運んで
スタジオに通っていた。

仕事に就いてからはゼロハリバートンのケースを沢山集めた。
一時輸入が途絶えていたパースケースが欲しくなった際には
まだe mailが使えなかった頃なので、アメリカの本社へFAXを送り
交渉したこともあった。
その時には日本の代理店の紹介と輸入が再開される見込みを書いた
丁寧な返信が来て、後日、届いたばかりの正規輸入品を購入した。

カメラ用にも、ゼロをはじめ色々買った。
ミサイルの弾頭なんかを運ぶ、サーモダイン製ショックストップの
軍用ケースも買おうとしたのだが、値段が割に合わなくて
日本製PROTEXを買ったこともあった。
このケースで、樹脂製ケースの良さを感じ
防水性に定評のあるペリカンのケースも買った。

海外旅行で格好良い、古びても味の出るケースとして
このリモワを購入した。
頑丈さではゼロだが、重過ぎてエコノミークラスでは
ケースだけで規定重量になりかねない。
リモワの軽さに分があった。

でも、空港の手荒い積み込みや
船着き場で甲板に山積みされる様子を見ると
貧乏性の僕は、派手に凹まされないように
荷物の隙間に梱包材や段ボールを丸めて詰め込んだり
角の部分にはTシャツなどを入れてクッションにしたりして
大事にするのだ。
そんな僕のリモワは、X線検査を通る時
くしゃくしゃのゴミのような物を詰め込んだ鞄として
画面に映るのがちょっと恥ずかしい。
帰りには、お土産の割れ物を包むのに結構役立つんだけどね。

軽いと言えば、イギリスのグローブトロッターも好きな鞄だ。
ロンドンのデパートの地下で見た比較的安価なトランクが
日本では高価だった。
グローブトロッターは次に使ってみたいと思う。
かつてのようにポンドが下がってくれると買いやすくなるのだが。