それは、先週の金曜日の放課後の出来事だった。
ボクと銀とK.Oは、学校際の写真購入を申し込むため、渡り廊下にいた。
写真を選び終わり、混んでいた写真の前を離れて火災報知機の付近でお金を封筒に入れるなどしていた。
K.O「ねぇ、鶏さん、お金かして。」
鶏「へ?何で?」
K.O「今50円くらいしかない。」
鶏「お前、写真買いにきたんじゃねぇのかよ。」
K.O(財布を探りながら)「ごめん、2円しかなかった。」
ボクはずっこけた。
今思えば、幾分か大げさすぎたかもしれない。
壁にもたれていたボクの、右ひじの下から、突如「ポンッ!」という音と共に、淡い桃色の煙が立ち上った。
最初、ボクは理解出来なかった。
そこには消火器があったのだ。
ずっこけた拍子にレバーを押してしまったらしい。
周囲が騒然とした。
ふと、気付いた。
消火器に安全ピンがついていなかった。
思い出されるのは、数日前に銀の下駄箱に安全ピンが置いてあり、それを面倒くさいがために放っておいたことだ。
すなわち、誰かが安全ピンを抜き、それを他人の下駄箱に置いて行きやがった。
その犯人許すまじ。
取りあえず職員室に行こうとしていると、たまたま通りかかった先生がいらっしゃったので、事情を説明すると、職員室に連れて行かれ、事務室に回され、掃除をしてその場では終わった。
家に帰って親に事情を説明し、しばらくすると担任の先生から電話を頂戴し、また事情を説明。
親も電話で謝罪。
本当に申し訳ない。
で、今日、あらためて現場検証され、帰りに担任の先生がおっしゃるには、不可抗力なので仕方ない。
安全ピンが無かったことが一番の原因である。
よって今回の件に関しては不問。
と。
ありがたいことだ。
本当に良い先生だ。
迷惑をおかけしてしまって申し訳ない。
何よりボクは言いたい。
消火器にイタズラするんじゃねェ。
命の灯消えるから・・・。
今回の事件は、ある意味では良い経験になったかもしれない。
でも、出来ることならこんな経験したくなかった。
精神的なダメージが大きい。
自分のしてしまったことに対する罪悪感というかなんと言うか。
全国の皆さん、消火器の安全ピンにはご注意を。
どこかのお馬鹿さんが取り去っているかもしれません。
そして、消火器は人の命を守るものです。
人の寿命が縮まるのでイタズラしないように。
では、皆さんが消火器で嫌な思いをされないことを祈りつつ、今日はこれくらいで筆をおきます。
面白くも無い記事で御免なさい。
さよなら。