my daily life

日常なことも、非日常なことも・・・

詩人・茨木のり子さんの死

2006年03月02日 | Weblog
先月、茨木のり子さんが亡くなられたんだな・・・ということは知っていたが、山形にゆかりのある人だとは知らなかった。
本日の山形新聞夕刊の記事により知った。書かれているのは、鶴岡市在住の元高校教諭、戸村雅子さん。茨木さんと親交があった方だ。
茨木さんは、お母さんが庄内の三川町の出身、旦那さんも鶴岡市出身と言うことだそうだ。詩にも随筆にも庄内が出てくるという。「ご夫君の三浦家の菩提寺は鶴岡市加茂にあります。茨木さん、ご夫君のそばで安らかにお眠りください。」と文章は結ばれている。

茨木のり子さんの詩と言うと、私も思い出すものがある。
「けものの涙」は確か高校の2年生の国語の教科書にも載っていた・・・はず。

一番覚えているのは、これまた高校2年のとき、合唱部の全日本合唱コンクールの課題曲のひとつに、「六月」があって、練習したことだ。
この曲は、作曲家高嶋みどりの女声合唱曲「女の肖像Ⅰ」に収められており、他に「私が一番きれいだったとき」「自分の感受性くらい」「見えない配達夫」があったが、課題曲に入ったのは「六月」だった。(高嶋みどりは当時は売れっ子の作曲家で、「あなたが歌えと命じるときに」なんかは有名で、各校が自由曲で歌ってくるくらい、「ブーム」だった。なつかしー!)
結局、わが高は課題曲に別な曲「夏逝く日」を選び、コンクールでは歌わなかったが、この詩の中の「一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒」と言うフレーズは、今も覚えてる。お酒の飲めない年齢でありながら・・・笑。「どこかに美しい村はないか~」で始まる、美しい曲であった。

今ならば、「自分の感受性くらい」が最も自分の心に響く。
ラストの3行を引用させていただく。

 自分の感受性くらい 
 自分で守れ
 ばかものよ




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4 コメント

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勉強になりました (hiroyuki)
2006-03-03 23:44:54
こういう記事は山形を知る上で勉強になります。実は2~3回しか行ったことがないので。義兄が山形出身だったりするかので、たまに会話にはどこどこが、みたいな話はしてるんですが。また、山形関係の記事楽しみにしてます。
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ありがとうございます (カオリ)
2006-03-05 00:15:39
私も記事を知るまで知らなかったんで・・・驚きでした。

茨木さんの詩って独特ですけれども、好きです。ネットで見ると、詩集「自分の感受性くらい」は品切れ状態のようですよ。



今後も地元ネタは多いと思いますが、よろしくお願いします。
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Unknown (Unknown)
2006-11-20 23:07:27
「けものの涙」は石垣りんの詩だと思いますが・・・
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え! (カオリ)
2006-11-28 01:04:27
そうでしたっけ・・・・確認します。
ご指摘ありがとうございました。
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