私の天敵

１０月に入っ海も良い状態が続いています。
一年の中で私の一番お気に入りのシーズンです。

さて、きのうのブログ「水中で一番怖い魚は？」の続きです。
あれは約１５年ほど前、私がまだバリに来て間もない頃だった。
ヌサドゥアで潜っていて卵を守るゴマモンのテリトリーにうっかり侵入。
すると右の脇の下に激痛が！

一瞬何が起こったのか分からず、振り向いて回りを確認。
すると、こいつが先頭ダイバーの私に向って２度目のアタック！
（たいてい先頭ダイバー＝ガイドが狙われるのだ）
ヤベッ、早くテリトリーから脱出しなければ（汗）
しかし、こいつ意外としつこい。何度も何度も向かってくる。
しかも、歯むき出し、血走り目、戦闘開始のときの背中の角も立っていて、
超興奮状態が見て取れる。うぅぅ…怖い…痛い…。

なんとか脱出してダイビングを続けたものの、
浮上後にスーツを脱いでその部分を確認するとすごい噛み跡が。
しかも、噛み跡を中心に、その周り約２０㎝ほどが紫色に変色。
まるで殴られた後の青あざのような状態になっている…。
ウエットスーツを着ていてこれだよ、素肌だったらと思うとゾッとした。
そのあとは青あざは数週間で消えたが、噛み跡はケロイド状になって残り、
現在も私の右脇の下に（大分目立たなくなったが）残っている。

今までも何度か遭遇して襲われている。
こめかみをかじられて流血し、浮上後にお客さんに驚かれたことも。
それでもこの時の衝撃と痛さは忘れられない。
ダイバーの皆さん、産卵期の卵を守っているゴマモンを見つけたら、
遠くなっても大きく迂回することですよ。
社長に注意散漫じゃ！って注意されたけど、ほんとにそのとおり。
ガイドたるもの、常に周りを注意する必要あり、ですな。
お客さんが襲われなくて、ほんとに良かった。

以上、私の信念、ぜったいゴマモンガラには近づかない。
私の天敵だと思っている。
マジで、ほんっとに、怖いです(-"-)