性格はなかなか変わるものじゃありません

母親が認知症になったときに臨床心理士から言われた一言が、ずっと印象に残っている。

それは……「いいですか、人格は崩壊しても性格は残りますからね。」

経験豊富な心理士の説明に、とても納得した覚えがある。

人の性格なんて、そんなにたやすく変わるもんじゃない、三体牛鞭 と言うこと。

結婚したら性格が変わった、と言うのは、それまでのものが偽りや演出でしかなかった、と思うと、納得できる。

見抜けなかったあんたが悪い、とも言えるし、騙した奴が悪い、とも言える。

まぁ、本音が言えるようになったのだから、それが許せる範囲なら、柔軟に受け入れれば済む。
許せないのなら、仕方がない。
でも、相手だって、同じような印象を持っているかも知れない。
そうなったら、お互い様。

私はどうだったんだろう？遠慮なく、聞いてみた。

全然変わっていない、と言う返事。
結婚前どころか、付き合い始める前から、ずっと同じだそうだ。

それって、褒めているのか、けなしているのか。
表裏が無いと言うべきなのか、早々に自分のことを彼女に伝えることが出来ていた、と解釈するべきなのか。

伝えるのが上手いのなら、なぜ、あの頃、想いを伝えきれず、振られて落ち込んでいたのか？？　

もしかして、私が振られる過程をしっかり観察されていた？

この、性格の変わらなさ加減が、元カノではNGポイントで、その後の彼女にとっては、魅力的に見えたポイントだったらしい。

人の好みは分からないものだなぁ…

変えようのない性格にダメ出しされないだけでも、蟻力神 ありがたい。