今日は、朝から雨です。
まとまった雨が降っています。
この雨の後、ぐっと草木が伸びることでしょう。
先日、小作人の方々から質問を受けた内容です。
大きな船の組織というか船で働く人の職制について,
触れておきたいと思います。
特に内航船で数百トンクラスの小型の船の場合、
職制や人員数は、減ります。
また、大型船といえども、
海上保安庁や海上自衛隊などの特殊な特殊なかつ、
最も船乗りが多い組織は、別の組織形態となっています。
ここでは、極間近な船を対象として、
触れておきたいと思います。
船の中の組織は、大きく分けて、
甲板部、機関部、無線部、司厨部(しちゅうぶ)があります。
一部の船舶では、
司厨部を事務部に含んでいるところもありますし、
無線部、事務部、司厨部が一緒になっているところもあります。
一般の船では、事務部はほとんどありません。
無線部の下に司厨部が存在する形がほとんどでしょう。
司厨部とは、船内の食事を作る部です。
甲板部には、職員である航海士(1等、2等、3等)
部員である甲板長、操舵手、甲板員がいます。
機関部には、同様に機関長、機関士(1等、2等、3等)
操機長、操機手、機関員がいます。
無線部は、職員である通身長、次席あるいは3席通信士がいます。
司厨部には、部員である司厨長、司厨手、司厨員がいます。
これらすべての人を束ねるのが、
船長となっています。
船長は、航海士からなります。
機関出身、無線出身の船長はいません。
部員の方は国家資格である海技免状が不要ですが、
職員は基本的に国家資格である海技免状が必要です。
これは船舶職員法によって、定められています。
海技免状には、航海、機関、通信、電子通信と、
種別ごとに別れ、そのうちさらに
1級から6級までのクラス分けがなされています。
通信は1から3級、電子通信は1から4級となっています。
1級が最も上級であり、6級が最下位となっています。
昔は、船長あるいは機関長、
その下に甲種、乙種としてクラスが分けられていました。
1級においては、船長あるいは機関長の免状、
2級の場合甲種1、3級で甲種2
4級、乙1・・・とクラス訳が続きます。
なんだかややこしいですが、
昔々の免状(航海)のクラス分けは、
1級が甲種船長
2級が甲1等航海士
3級が甲2等航海士または乙種船長
4級が乙1等航海士
5級が乙2等航海士または丙種船長
6級が丙種航海士となっていました。
そのためか、甲種以上である3級以上の海技免状を、
上級と呼びますし、
船員に「免状持っているのか?」と聞く場合、
3級以上の免状をさす場合が多いのです。
仮に海技士免状の4級を持っていても、
外航大型船の場合には、船舶職員法上、
航海士や機関士になれません。
3級の海技士(航海)を所有している人は、
遠洋航海を走る大型船の船長にはなれませんが、
内航の小型の船の船長をしても(技術面は別として)
法律上、問題ありません。
普通に見かける大型船の船長や機関長は、
海技士免状1級を所有している人がほとんどです。
3級までは、
学校や大学などで取得することができますが、
1級や2級の場合、
乗船履歴(場数、経験が物を言う)が必要となります。
この海技免状の試験は、筆記と口述の2種類があり、
筆記は乗船履歴が無くても受験することが可能です。
口述を受けるときに乗船履歴が必要となります。
普通の船会社において採用試験する条件として、
3級海技士の免状と2級以上筆記試験合格者を
採用する場合が多いです。
あと、
1級海技士の免状を持っているからといって、
誰もが船長や機関長になれるわけではありえません。
社内において、選考された人に任されます。
適切な判断が下すことが出来ない、
素行が危ない、操船が著しく下手等々、
高価な船を任せられない人に
船長職を与える会社は無いと思います。
また、年功序列という言葉があるとおり、
上の人がいなくなるまで、
2等や3等航海士のままという事例も
たくさんあります。
これは陸上職でも言える事でしょう。
私も3級海技士(航海)を所有しています。
近海区域の5000トン未満の船であれば、
船長になっても法律上問題ないみたいですが、
今の私には技量も経験もありませんので、
船長になることはありえません。
ちなみのちなみに
1級海技士(航海)の海技免状を所有していても、
小型船舶操縦士免許をもっていなければ、
20トン未満の小型船(モーターボードやヨット)の
船長にはなれません。
まとまった雨が降っています。
この雨の後、ぐっと草木が伸びることでしょう。
先日、小作人の方々から質問を受けた内容です。
大きな船の組織というか船で働く人の職制について,
触れておきたいと思います。
特に内航船で数百トンクラスの小型の船の場合、
職制や人員数は、減ります。
また、大型船といえども、
海上保安庁や海上自衛隊などの特殊な特殊なかつ、
最も船乗りが多い組織は、別の組織形態となっています。
ここでは、極間近な船を対象として、
触れておきたいと思います。
船の中の組織は、大きく分けて、
甲板部、機関部、無線部、司厨部(しちゅうぶ)があります。
一部の船舶では、
司厨部を事務部に含んでいるところもありますし、
無線部、事務部、司厨部が一緒になっているところもあります。
一般の船では、事務部はほとんどありません。
無線部の下に司厨部が存在する形がほとんどでしょう。
司厨部とは、船内の食事を作る部です。
甲板部には、職員である航海士(1等、2等、3等)
部員である甲板長、操舵手、甲板員がいます。
機関部には、同様に機関長、機関士(1等、2等、3等)
操機長、操機手、機関員がいます。
無線部は、職員である通身長、次席あるいは3席通信士がいます。
司厨部には、部員である司厨長、司厨手、司厨員がいます。
これらすべての人を束ねるのが、
船長となっています。
船長は、航海士からなります。
機関出身、無線出身の船長はいません。
部員の方は国家資格である海技免状が不要ですが、
職員は基本的に国家資格である海技免状が必要です。
これは船舶職員法によって、定められています。
海技免状には、航海、機関、通信、電子通信と、
種別ごとに別れ、そのうちさらに
1級から6級までのクラス分けがなされています。
通信は1から3級、電子通信は1から4級となっています。
1級が最も上級であり、6級が最下位となっています。
昔は、船長あるいは機関長、
その下に甲種、乙種としてクラスが分けられていました。
1級においては、船長あるいは機関長の免状、
2級の場合甲種1、3級で甲種2
4級、乙1・・・とクラス訳が続きます。
なんだかややこしいですが、
昔々の免状(航海)のクラス分けは、
1級が甲種船長
2級が甲1等航海士
3級が甲2等航海士または乙種船長
4級が乙1等航海士
5級が乙2等航海士または丙種船長
6級が丙種航海士となっていました。
そのためか、甲種以上である3級以上の海技免状を、
上級と呼びますし、
船員に「免状持っているのか?」と聞く場合、
3級以上の免状をさす場合が多いのです。
仮に海技士免状の4級を持っていても、
外航大型船の場合には、船舶職員法上、
航海士や機関士になれません。
3級の海技士(航海)を所有している人は、
遠洋航海を走る大型船の船長にはなれませんが、
内航の小型の船の船長をしても(技術面は別として)
法律上、問題ありません。
普通に見かける大型船の船長や機関長は、
海技士免状1級を所有している人がほとんどです。
3級までは、
学校や大学などで取得することができますが、
1級や2級の場合、
乗船履歴(場数、経験が物を言う)が必要となります。
この海技免状の試験は、筆記と口述の2種類があり、
筆記は乗船履歴が無くても受験することが可能です。
口述を受けるときに乗船履歴が必要となります。
普通の船会社において採用試験する条件として、
3級海技士の免状と2級以上筆記試験合格者を
採用する場合が多いです。
あと、
1級海技士の免状を持っているからといって、
誰もが船長や機関長になれるわけではありえません。
社内において、選考された人に任されます。
適切な判断が下すことが出来ない、
素行が危ない、操船が著しく下手等々、
高価な船を任せられない人に
船長職を与える会社は無いと思います。
また、年功序列という言葉があるとおり、
上の人がいなくなるまで、
2等や3等航海士のままという事例も
たくさんあります。
これは陸上職でも言える事でしょう。
私も3級海技士(航海)を所有しています。
近海区域の5000トン未満の船であれば、
船長になっても法律上問題ないみたいですが、
今の私には技量も経験もありませんので、
船長になることはありえません。
ちなみのちなみに
1級海技士(航海)の海技免状を所有していても、
小型船舶操縦士免許をもっていなければ、
20トン未満の小型船(モーターボードやヨット)の
船長にはなれません。