ひざの痛みはガチョウの足

~いま、整形外科医の診察力がヤバイ! ~

ある出来事から

2017-07-07 07:41:00 | 日記
しばらく銀座で仕事してます。
本当は『しばらく銀座で買い物してます。』と書いてみたい❗


先日岡山で施術していた時、岡山県津山市出身のスーパースターのお母様に会いました。

お母様はスーパースターである息子さんのファンが連日押し寄せるお店の中で良く動いていました。

私の患者さんの紹介でお会いしたのですが、「ひざが痛いみたいなので、少しでもいいから診てほしい。」という依頼でした。
そこで、お母様が息子さんのファンの方と話をしながら椅子に座っている格好で15分ほどひざを診させて頂きました。


まず、骨の形を診ました。
骨に変形ははっきりありました。

次に膝関節の炎症を確認しました。
そうです、ひざを触って熱感が無いかを調べた後、ひざに水が溜まっていないかを確認しました。

ここまで、1分もあればできる作業です。


膝関節に変形はあっても炎症はないようなので、問診で伺っていた「ひざの内側が痛みます。」という言葉を参考に鵞足筋(縫工筋、薄筋、半腱様筋)をほぐしてみました。
お母様が座ったままの施術なので、しっかりとはほぐせませんでした。

その後、お皿(膝蓋骨)の周りをほぐした後、お皿が上下左右に動きやすくなるように施術しました。

施術後、効果を確認したところ、歩行時の痛みはなく、立ったままひざが簡単に曲がるようになっていました。
次の日、私の患者さんからメールが来ました。

そこにはひざの施術を受けたお母様の言葉が書かれていました。

『その後ひざの調子がいいんだけど、こんなに早く良くなるものなの?私、まだまだ元気でいたいので次回岡山に来る時には本格的な施術をお願いします。』

勿論効果が持続しなければ意味がありません。
その点を後日確認しようと思います。


ただ、はっきり言えることがあります。

膝関節に骨の変形があっても、それはひざの痛みの原因では無い。
さらに、膝関節の中に炎症が無ければ、膝関節の外の痛みの原因である筋肉をほぐす事によって、ひざの痛みはかなり改善するものなのです。


ひざの痛みの原因は、骨の変形ではない。
痛みを出している原因は膝関節の中の問題か?膝関節の外の問題か?をしっかりと調べて原因を特定することが重要なのです。


このお母様、しばらく正座ができていないとの事。
次回、本格的に施術する機会があれば、正座できるようにトライしたいと考えています。

正座ができるくらいに、ひざ周りが柔らかくなり、2つの膝関節の動きが良くなると、ひざに痛みは無くなるものなのです。





関節の痛みは、本当に関節の痛みですか?