気まぐれなサイコロVR

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9月18日メイン予想

2005-09-18 08:57:26 | 競馬
秋のクラシック戦線に向けてのトライアル戦が東西で行われる。阪神では秋華賞に向けて最終となるローズS。中山では菊花賞に向けてのセントライト記念。特にローズSは春の実績馬が始動ということもあり要注目。

【阪神11R:ローズS】
◎⑨エアメサイア
○⑤エイシンテンダー
▲⑩ラインクラフト
△⑫ライラプス
×⑧サンレイジャスパー
×②ジョウノビクトリア

春は桜花賞・NHKマイルCという変則2冠を達成したラインクラフト。桜花賞は外枠の不利を克服し快勝。NHKは牡馬との対戦となったが、ペース的に楽をできた面はあったものの、牡馬を寄せ付けなった走りは能力の証。3歳牝馬路線のトップを形成する一頭という認識には間違いない。ただ、あくまでそれは1600mまででの話。今回は初の2000mに不安を抱える。エンドスウィープ産駒は本質的にはマイルまでがベスト(スイープトウショウのように中距離で活躍している馬はいるものの)。この馬自身も、オークスではなくNHKマイルCにいったのは、福永Jのお手馬が重なったこともあったかもしれないが、距離に対する不安があり、1600mがベストと陣営が認識していたからこそと考える。そう見ると、この2000mでどんな走りをするかは注目である。そのなかでも道中折り合えるかもポイント。桜花賞馬が距離の壁に阻まれトライアルで惨敗した例は何度もある。無印にする勇気はないので▲評価とした。
本命にはオークスでアワやの競馬を見せたエアメサイア。そのオークスではあと50mのところまでは勝利すると思っていたが、最後の最後でシーザリオの強襲に屈した。勝ったシーザリオはその後、アメリカに遠征してアメリカンオークスを制しているのだから、相手が悪かったとしか言いようがない。鞍上の好騎乗もあったにせよ、あれがこの馬の本来の実力。桜花賞は外枠でスムーズさを欠いたのが敗因。3走前の1400mはこの馬には短すぎる。この2000mはもってこい。休み明けもこの2週強めに追われてそれなりの時計も出しており、態勢は整っている。ここを勝てれば秋華賞も十分見えてくる。母親譲りの詰めの甘さは気掛かりだが、夏を越しての成長に期待。
展開利がありそうなエイシンテンダー。オークスは超スローペースの逃げを打てたことで、展開がかなり楽ということもあり、4着に粘れた。デビューしてからの内容を見るとあれくらい走れて不思議はないが、2400mの距離を克服できたのが一番大きかった。逃げ馬が見当たらず、前走と同じ競馬ができる公算は大。体調面に不安が囁かれ、馬体もやや細いという面は否めないが、今週一杯に追ってCWで6F78秒台なら十分合格点。
ライラプスは本番で甘くなるが、戦績から見るとトライアルでは強さを十分見せる、トライアルホースの存在。前走は初のダートということもあり度外視していい。春のクラシックはともに惨敗だけに、この後の秋華賞はもしかしたら苦しいかもない。それならばここを狙ってきていてもおかしくはない。東京コースがベストなだけに、勝鞍はあるものの阪神は合わないかもしれない。あとは折り合いに難があるのも…。
未知の魅力ならサンレイジャスパー。夏の小倉で未勝利、500万と連勝してきた。ともにスタートで後手を踏み、スローペースを後方から追走と決して楽な展開ではなかった。それを直線で差しきるのは力がないとできない。切れ味だけならひけをとらない。父ミスズシャルダンとかなり渋い血統。2連勝して、GⅠ馬や重賞好走組と戦うのは決して楽ではない。今回が試金石の一戦。勢いで突破できたらたいしたものだが、それほど甘くはないのではないか。鞍上にも不安があり押さえの評価が妥当。ジョウノビクトリアは時計勝負になると苦しい。昨年は初めて2分を切ったが、それまでは2分かかっての決着。発馬の不安もあるだけに推奨しにくいが、条件がクリアできれば連対の穴馬。

【中山11R:セントライト記念】
◎⑦フサイチアウステル
○③アドマイヤフジ
▲⑫トップガンジョー
△⑨コンラッド
×⑮スムースバリトン
×②ピサノパテック
×⑥マイネルレコルト

昨年はコスモバルクが日本レコードを樹立しての快勝。一昨年は超不良馬場で2分24秒もかかる決着と、いろいろな側面がある。今年は良馬場で行われそう。最近はこのレースに出走している中でダービー最先着馬が3着以内の成績を収めており、実績が物言うレースになってきた。今年は4着のアドマイヤフジになるが、それ以上に狙ってみた馬がいる。それがフサイチアウステル。デビューしたのが3月の阪神開催。初勝利までは3戦を要したが、2戦目ではここにも出走しているラジオたんぱ賞の勝ち馬のコンラッドと0秒1差の競馬をするなど、相手が悪かった面もあった。その後は500万も続けて勝利。夏の阪神では初めて連対を外したものの、前走は出世レースである小倉の九州スポーツ杯を快勝した。実力はかなりのものを秘めている。2走前に連対を外したのは、キャリアの浅さと、道悪競馬が応えたもの。パンパンの馬場状態の今の中山は、この馬には絶好の馬場状態といえる。夏も小倉の1戦だけにしたため状態的にはまだまだフレッシュ。脚質も先行タイプで、好意で上手く流れに乗れそう。一線級との対戦が初となる今回が試金石。
ダービー最先着のアドマイヤフジが対抗。ダービーもよくは伸びているものの、相手が悪すぎた。それと賞金のため京都新聞杯を余計に使わなければならかったことも影響していたように見える。末脚は強烈なものがあり、嵌れば強いが、京都新聞杯のように詰めの甘さも同居している面は否めない。夏でどれだけ成長しているかが注目。追いきりでは今週は稽古駆けするアドマイヤマックスとの併せ馬だけに、遅れは仕方がない。ただ、この馬も時計的に不満はない。2週続けてしっかり追われており態勢に不安はない。本質的には広々としたコースがベスト。器用さが必要な中山は不向きも、外回りならどうにかなりそう。確実に差してこられるも、展開の助けがほんの少し必要。逃げ馬不在だけにそのあたりが不安。
トップガンジョーは連対はすべて左回りと、今回のコース替わりは不安。ただスプリングS3着の実績がある中山なら大丈夫。2走前のラジオたんぱ賞はハイペースで先行馬総崩れの中、選考した中では唯一粘って掲示板を確保した内容は光る。前走は得意の左回りで快勝。春の実績から見て、夏の上がり馬というには失礼。ただ、この夏も使われて着実に地力強化を図れたのは確か。ベストは1600~1800m。今回の距離に一抹の不安があるのは確か。ただペース一つでこなせる確率は高い。しぶといタイプだけに侮れない。
コンラッドは展開が嵌ったとはいえ、前走は強い内容だった。2走前にブリンカーを付け出してから、着差はわずかとはいえ連勝を飾っている。それだけに効果覿面なのだろう。前走は後方からの追走となったが、2走前は先行抜け出しをしており、自在の競馬ができるのは強み。調教も再三再四併せ馬を行い、古馬と遜色ない動きで、ラストの時計がかかっているのは少し気になるも、十分動けるデキニはある。距離も伸びたほうがいいだけにこの距離はプラス。連勝伸ばせれば菊花賞でも楽しみな存在。
スムースバリトンは札幌記念は殿惨敗だが、休み明け、直前の雨など敗因ははっきりしている。一叩きされて、完全とまではいかないものの、徐々に良化している調教の動きには見えた。右回りの実績のなさは不安だが、3歳馬同士の今回の戦いなら少しは前進できるはず。ピサノパテックは未勝利勝ちまで時間を要したが、徐々に力はつけてきている。ここは一挙の相手強化となったが、流れに乗れれば連対圏内はうかがえそうな勢い。
実績馬マイネルレコルトの評価は迷った。ダービーは道中最後方から進み、直線だけの競馬で5着に持ってきた。距離の不安も解消はできた。春のクラシックでも大崩れしなかったのは地力の証明。本来なら本命にしてもおかしくないが、今回の調教過程が気になる。陣営の話では牧場でハードに乗られたということもあり、帰厩してからは目立つ時計は先週の1本。それ以外は馬なりで3本出している。その強めに追いきった先週を受けての今週。5F72秒、ラスト13秒6の超軽めの追いきり。まるで牝馬のよう。牧場で乗り体は仕上がっているかもしれないが、この追いきりを見せられてはさすがに上位評価はしづらい。今回は押さえの評価。


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2 コメント

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TBありがとうございます! (のり)
2005-09-18 23:46:28
こんばんわ。セントライト記念は一年ぶりのキングストレイルの差し切り勝ちでしたねさすが藤沢先生ですフサイチアウステルは勝負どころで早めに抜け出してはいるものの、決め手一息でしたね。距離が伸びていいタイプと思うので、本番が楽しみですアドマイヤフジも太めを使われて菊花賞で注目の存在です。速い脚に欠けて長くいい脚を使い、長距離向きです。ローズSは上位2頭の力が抜けてましたね。久々のマッチレースでした。これからもよろしくお願いします!
Unknown (miyasyu(管理人))
2005-09-19 09:19:43
のりさん

いつもコメントありがとうございます。

セントライト記念はキングストレイルの素質がやった開花したという結果になりましたね。

休み明けをキッチリ仕上げたのはさすが藤沢調教師といったところでしょうか。

フサイチアウステルは勝ちパターンだったんですがね~…。勝った馬が強かったということでしょう。

アドマイヤフジはテレビで見ていても太く見えました。権利を取れなったのは痛恨。

ここを叩いて菊花賞は楽しみですが、賞金で除外されないかが心配ですね。

ローズSはエアメサイアは今までの詰めの甘さが嘘のような脚でした。

ラインクラフトは折り合いを欠いて寸前まで粘った内容から距離は克服できた感じですね。

本番もこの2頭の力が抜けてる感じでしょうか。

これからもよろしくお願いします。



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