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ゲームの話題など

考察:なぜPSP2(NGP)は「全部入り」なのか?

2011-01-30 14:13:50 | その他
現在公開されている資料では、PSP2(NGP)には以下のデバイスが搭載されています。
・マルチタッチスクリーン画面
・背面にもマルチタッチパッド
・前面と背面にカメラ2基
・マイク内蔵
・3軸ジャイロセンサ
・3軸加速度センサ
・3軸電子コンパス
・GPS
・Wi-Fi、3G、Bluetooth
・コントローラ(十字、△、○、×、□、L、R、スティックx2)

なぜPSP2(NGP)はこんなにも沢山のデバイスを詰め込んだのか考えてみました。

それは、過去のあらゆるゲーム機のエミュレーターを実行可能にするため、また、現在考えられる他のあらゆるハードウェア向けのアプリケーションを移植可能にするため、ではないでしょうか。

まず、標準的なゲーム機のコントローラー、十分に高性能なCPU、GPUを装備しているため、過去のゲーム機(他社のゲーム機含む)のエミュレーターは全て実現可能です。

L2、R2がありませんが、これは背面タッチパッドの右上端、左上端を触るなどの操作で仮想的に実現できるでしょう。

タッチパネルがあるので、縦持ちにして画面を上下2分割し、任天堂DSのエミュレーターを実行することも技術的には可能です。(アンダーグラウンドコミュニティによる開発が予想できます。)

多くのボタン、スティックにキーボード操作を割り当て、マウスの代わりにタッチパッドを利用し、タッチパネルでバーチャルキーボードを実装すればPCのエミュレーターも利用できるでしょう。

タッチパネルや傾きセンサ、GPSがあるので、iPhoneやAndroidエミュレーターを実行したり、もしくは、それらのアプリをそのままの仕様で移植することが可能です。

今後、エミュレーション技術の発達により、アプリケーションはハードウェアの垣根を越えて自由に行き来することが可能になります。A社のハード用に作られたアプリが、エミュレーターによってB社のハードの上で動く、ということが今後は当たり前になるでしょう。

エミュレーター上で動くアプリケーションにとっては、どんなハードウェアの上で動かされるかということは重要ではなくなります。つまり、これから独自ハードウェアの重要性はどんどん低くなっていくと予想されます。

そうなった時、最も強いハード、最も必要とされるハードとはどんなものでしょうか?

例えば、A社のハードにはGPSがあり、B社のハードにはGPSがないとします。その他の仕様はほぼ同じとします。
この場合、A向けにGPSを使って作られたアプリは、Bのハード上にはそのまま移植することはできません。しかし、B向けに作られたアプリはAに移植できます。そうすると、擁するアプリの数は必然的にAの方が多くなります。

ユーザーはより多彩なアプリを擁するA社のハードを選ぶでしょう。

これを拡大して考えれば、全てのデバイスを搭載したハードは、全てのアプリを得ることになります。そして一番選ばれるハードになります。

これが、PSP2(NGP)があらゆるデバイスを詰め込んでいる理由だと思います。

他のあらゆるハード向けのアプリを全て飲み込んでしまうことが可能なハード(PSP2、NGP)と、他のあらゆるハードの上で動作してインストールベースを無限に、永遠に拡大していくサービス&仮想マシン(PlayStation Suite)。

攻めと守りの強力な戦略です。
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仮想ゲーム機プラットフォームの可能性

2011-01-28 22:14:11 | その他
エミュレーション技術の進歩によって、ゲーム機を丸ごと仮想化し、携帯電話上ですら現実的な速度で動かすことができるようになってきました。

現在すでにファミコンや初代プレイステーションなど、過去の有名なプラットフォームは仮想化されており、それを利用したビジネスも存在しますが、同様に全く新しいゲーム機を最初から仮想化した状態で提供するというビジネスの可能性も見えてきました。

つまり、実際のゲーム機のハードウェアは作らず、エミュレーターの形で仮想ゲーム機のみを開発し、それをPCや携帯電話、他のゲーム機!等、あらゆるハードウェアの上で動かせるようにしてしまうということです。

そしてそれを通常のゲームプラットフォームと同様にサードパーティーのゲーム開発会社に使ってもらい、あらゆるハードウェアの上で同じゲームを遊べるようにしてしまう、という構想(妄想)です。

では、そのような最初から仮想化された新しいゲームプラットフォームが生まれた時、ユーザー、ソフト開発企業、プラットフォーマーには、それぞれどのようなメリット、デメリットが発生するでしょうか?ちょっと頭の中でシミュレーションしてみました。


ユーザーの場合:

メリット:

・仮想ゲームプラットフォームは様々なハードウェアの上で動くため、色々なゲーム機を買い揃える必要がなくなる。普通のPCやモバイル機さえ持っていれば、どの仮想ゲーム機のゲームも遊ぶことができる。部屋がゲーム機だらけにならない

・仮想ゲーム機も、その上で動くソフトもネットでダウンロードして購入できるので、お手軽に試すことができる。

・仮想ゲーム機は物理的なハードを持たないので、従来のゲーム機に比べて格段に安く購入できる。(多くの場合、仮想ゲーム機代はソフト代に込みになっている。)

・ソフトもネットでダウンロードするため、物理的なパッケージコストや流通コストがかからず、安く購入できる。

デメリット:

・ハードもソフトもデータの形で流通し、物理的な形がないため、人によっては所有欲を満足させられない。コレクターには不向き。

・中古ソフト屋に売れない。


ソフト開発企業の場合:

メリット:

・その仮想ゲーム機向けに1回開発するだけで、そのソフトはあらゆるハードウェアの上で動くことになり、自動的にマルチプラットフォームのスケールメリットが得られる。マルチプラットフォームに対応させるために面倒な移植作業を行う必要がない。

・従来のゲーム機の商品寿命はせいぜい5〜6年で、人気機種でも10年すれば市場から消えてなくなり、それ向けに作ったソフトは売ることができなくなってしまうが、仮想化されたゲームプラットフォームには、基本的にディスコンが存在しない。一度作れば未来永劫そのソフトを販売し続け、利益を得ることができる。

・新しいハードウェアが登場した場合もプラットフォーマーが仮想ゲーム機を移植するだけで、自動的に全ての対応ソフトが新しいハードの上で動き、販売することができる。ソフト開発企業が新しいハード向けにいちいち移植する必要がない。一度作れば後は寝てても儲かる

・開発者が望めば、古い型のプラットフォームをいつまでも使いつづけることができる。新しいハードに向けた勉強やゲームエンジンの作り直しをする必要がない。

デメリット:

・仮想マシンの技術が進歩したといっても、やはり実行効率の限界はあるので、その時代のハードの性能を100%叩きつくしたようなゲームを作ることはできない。仮想マシンをマシンコードレベルでカリカリに最適化することはできても、物理マシンのコードを直接最適化することはできない。

・通常の(物理的な)ゲーム機のソフトと比較されると、技術力が同じでも仮想プラットフォームの作品は見劣りしてしまう場合が多いと思われる。

・特殊なコントローラーを使ったゲームは作れない。ハードによって入力デバイスの操作性にはばらつきがあることを考慮する必要がある。


プラットフォーマーの場合:

メリット:

・物理的なハードを作らなくて良いので、資本力のない小さなメーカーでも(個人でも!)参入可能。必要なのは仮想ゲーム機やゲーム開発ツールを作る能力と時間だけ。

・投資の小さなビジネスの割には上手くいけば儲けが大きい。

・一度作れば永久に続くプラットフォームを構築できる。

・部品メーカーや製造会社の都合など開発上の外部要因のリスクがほとんどない。

デメリット:

・ハードを売ることによる利益がない。

・ハードウェアのプラットフォーマーに参入を拒否される可能性がある。例えばライバル企業のゲームプラットフォーマーのハードなど。

・自分でハードウェアの仕様をコントロールできない。特に、入力デバイスはハードによって違いがあるため、平均的でシンプルな操作体系に制限されるかもしれない。コントローラーだけは周辺機器として提供するのもアリかも。

・新しいハードウェアへの移植や互換性、同一性の確保などはプラットフォーマーの仕事になる。今まではゲーム開発企業に任せていればよかったが、これからは逆につつかれる立場になる
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PlayStationから外に踏み出した「PlayStation Suite」

2011-01-27 23:31:53 | その他
今日はもう一つ大きな発表がありました。
「PlayStation Suite」というサービスで、これはPlayStationフォーマットのゲームをPlayStationハードウェアではなく、Android等のあらゆるハードウェアの上で提供するというものです。

まず最初は初代PlayStationのゲームを、Android向けに提供するそうです。
これはSCE公式のPlayStationエミュレーターをAndroid上で動かすことにより実現されています。

これは一見普通っぽく見えて実は凄いニュースだと思います。
なぜなら、今までSCEさんは独自に開発したクローズドなハードウェアの上で独占的にゲームを提供することでビジネスを成り立たせていたのに、「PlayStation Suite」では他社のハードウェアの上でゲームを提供することになるからです。これは今までのやり方と180度異なる方向です。

もし全てのゲームを「PlayStation Suite」路線に切り替えていった場合、究極的にはゲーム機というハードウェアからの撤退を意味することになります。

しかし、たとえそうなったとしても、「PlayStation」というプラットフォームは、今まで以上に広く普及し、永久に存在し続けることになります。

なぜそうなるのかを、ファミコンを例に考えてみます。
ファミコンは30年近く前のゲームプラットフォームです。にもかかわらず、今も世界中で遊ばれ続け、愛され続けています。
ファミコンというハードウェアは、ユーザーの手によってエミュレーターという形でPCなどのあらゆるハードウェア上に移植され、ゲームソフトはネットを介してデータの形で流通し(違法なものも含みますが)、現在でも遊ぶことができているからです。

中には、今でもファミコンフォーマットで新作を開発する人もいます。

今後もファミコンというプラットフォームは新しいハードウェアが出る度にエミュレーターの形で移植されつづけ、存在し続けるでしょう。
しかし、メーカーに無許可で流通しているエミュレーターや違法コピーされたソフトからは、開発者や権利者は一切利益を得ることはできません。違法なものは取り締まるべきです。しかし、エミュレーターという技術で過去の資産を生かしつづけることにも意義があります。

そこで、「PlayStationアーカイブス」や「バーチャル・コンソール」に見られるように、メーカー自らがエミュレーターの技術を利用して新しいハードの上で過去のソフトを提供し、正当な権利者が利益を得られるようになってきました。

一旦プラットフォームをエミュレーターで仮想化してしまうと、それを実際に実行するハードウェア自体は何でもよくなります。PCであろうと携帯電話であろうと他社のゲーム機であろうと同じように動きます。

そうなってくると、エミュレーターを提供する対象を自社のハードウェアに限定するよりも、むしろPCや他社のハードウェアを含めたあらゆるハードウェア上に提供した方が利用者も増えて、利益が上がります。
逆に、わずか5〜6年の製品寿命の独自のハードウェアを開発して多額の開発コストをかけ、他社との激しい競争を行うことは、リスクばかりに思えてきます。
もし自社のハードウェアを出すにしても、ゲーム専用機のために半導体の設計、生産まで自社で行うのはリスクが大きすぎるので、エミュレーターを動かすのに必要十分な、そこそこの性能のハードを既存の汎用部品で作った方が良い、ということになります。

「PlayStation Suite」はそういう方向に一歩踏み出したサービスなわけです。

では、この考え方を推し進めて、過去のプラットフォームだけでなく、最先端の新しいプラットフォームも最初から仮想化したらどうなるでしょうか?

もはや独自のハードウェアを作る意味はなくなります。

ソフトウェアの流通システムは、AppleのApp StoreやGoogleのAndroid Marketに見られるように、汎用的なハードやOSを作っているメーカーが支配することになりそうです。物理メディアを利用した小売店でのソフトウェア販売は縮小していき、いずれはなくなってしまうでしょう。

AppleやGoogle、Microsoft、Intelなど、汎用的でオープンなハードウェア、OSの開発メーカーとの競争になった場合、クローズドでゲームに特化したハードで対抗するのは圧倒的に不利です。汎用ハードはビジネスからエンターテイメントまであらゆる用途に大量に普及させ、またx86やWindowsに見られるように非常に長い間一つのプラットフォームを提供し続けることでその開発コストを消化でき、水平分業により多くの会社でリスクを分散できますが、ゲーム専用機では多くても1億台で、5〜6年の期間で全てのコストを消化し、たった1社で全てのリスクを背負わなければならないからです。

さらに悪いことに、今ではPCやモバイルがゲーム機のような1チップ構成で作られるようになり、製造コストでの優位性もなくなっています。
iPhoneやAndroidに見られるように、流通システムのライセンス料金で利益を得るゲームプラットフォーマーの仕組みもすでに競争相手は取り入れています。
近いうちにWindowsも同様の流通システムを取り入れるでしょう。

将来的にゲームのプラットフォーマーは、ハードの開発をやめ、ゲームソフト開発や仮想ゲーム機のプラットフォームを他社ハードに提供して生き残るか、ゲームだけを対象にすることをやめ、PCのような汎用のオープンなハードウェアやOSを開発して一つ上の階層に行き、Apple、Google、Microsoftと真っ向勝負するか、その選択を迫られることになると思います。

答えは、決まっているようなものですが
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aozoraconvのバグ修正版ver.1.2を公開しました

2009-08-24 22:17:16 | PS3ゲーム
aozoraconvのバグ修正版ver.1.2を公開しました。

青空文庫の小説をPSP向けに変換するツール aozoraconv(あおぞらこんぶ、青空昆布)

ファイル名は同じですが中身は新しくなっています。

・行分割の部分で画像リンクが正常に行えていなかったのを修正

変換サンプルの小説もコンバートしなおして再アップしました。
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aozoraconvのバグ修正版ver.1.1を公開しました

2009-08-22 16:42:26 | PSPハード
aozoraconvのバグ修正版ver.1.1を公開しました。

青空文庫の小説をPSP向けに変換するツール aozoraconv(あおぞらこんぶ、青空昆布)

ファイル名は同じですが中身は新しくなっています。

・長い行を分割したときに分割後の最初のテキストが抜け落ちていたのを修正
・英文テキストの行分割ができていなかったのを修正

変換サンプルの小説もコンバートしなおして再アップしました。

(Facelessさん、バグのご連絡ありがとうございました。)
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