地球で放出される二酸化炭素(CO2)が地球温暖化の元凶だと云われていることについては
学者の間でも賛否が分かれているのだが、海洋では二酸化炭素の増加は憂慮すべきことが
最近の研究でわかったようである
以下はある記事の抜粋から
海洋酸性化は、約2億5000万年前に地球上で発生した最大規模の絶滅を引き起こした主要因だったとの
研究論文が、9日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された
英エディンバラ大学(University of Edinburgh)などの研究チームが発表した論文によると、
酸性化は頻発した火山活動が原因で引き起こされ、海に生息する生物の90%以上と陸生動物の3分の2を
絶滅させた
海洋は火山の噴火で発生した二酸化炭素(CO2)を大量に吸収、海水の酸性度は上昇し
脆弱(ぜいじゃく)な生命体の生息環境に悪影響を及ぼした
人為的な炭素排出の結果である現在の海洋酸性度の上昇がすでに観測されていることを考えると
今回の研究結果は憂慮すべき内容だ
気候変動によって海の酸性化が進む中、魚が生存本能を失っていることが
14日に発表された研究で明らかになった
研究を主導したオーストラリアのジェームズクック大学( James Cook University)の
フィリップ・マンデイ(Philip Munday)教授は魚は天敵のにおいを避けるのが通常だが
魚たちは今や天敵のにおいに引かれるようになっている。信じられない
行動がよりアクティブになっている。魚にとっては危険な行動、天敵の餌食になりやすくなる
地球で放出される二酸化炭素の約30%が海水に吸収され、海水が酸化している現実を考えれば
今回の研究は重要な意味をもつ
つまり、海水の酸化傾向海水の酸化は魚が生存本能を失う可能性を担保することに繋がる
ギンリョウソウ(ユーレイダケ)