こんにちは。
はかりの三和屋、奥田です。
最近、歴史ある道具に魅力を感じるようになりました。
まだ知らないはかりの仕組みや使い方などを調べるうちに、
いろいろな道具を知るようになったからかもしれません。
本日取り上げるのは、職人さん愛用の「上皿さおはかり」!
(写真は「上皿さおはかり(並皿) 1kg 職人さんが愛用 TPB-1 検定品 田中衡機」です)
なんと、明治時代から使われているはかりですが、
まだまだ現役で活躍しています。
当店の実店舗に常時の在庫はなく、昨日の修理依頼で、
私は初めて実物を見ることができました。
仕事を始めてすぐに、商品画像は目にしたものの、
仕組みも使い方も全く分からなかった上皿さおはかり。
別名で上かん(うわかん)とも呼ばれます。
デジタル式の計量器が普及する中、こうした機械式のはかりは
製造が減少し、単価が上がってしまっている状況です。
現在、国内で製造しているメーカーは、
田中衡機工業所1社のみとなっています。
しかし、上皿さおはかりは、
今でもパン屋さんや製菓業の方々などに根強い人気。
中には「これやないといかん!」という方もいらっしゃるそうです。
一般的には、はかりといえば
「あるものの重さを知る」というイメージがあります。
でも実は、パン屋さんでは、
「ものを同じ重さにする」ためにはかりを使います。
そのためなら、上皿さおはかりの方が断然効率がよいということです。
その理由は、機械式ならではの使い方がポイント。
明日は、上皿さおはかりを使った重さのはかり方をご紹介します。
よければ、一体どのように使うのか、ぜひ想像してみてください。