It's My Party

映画のこと、音楽のこと、海外ドラマのこと、海外ゴシップなど興味あることをテキトーに綴ります。。。

『扉をたたく人』

2010-03-30 00:34:30 | 映画
リチャード・ジェンキンスはこの作品で去年のアカデミー主演男優賞にノミネートされてたのね!
タイトルが違ったからわからなかったけど、この映画だったんだ~。
惜しくも受賞はなりませんでしたが、けっこういろんな賞を獲ってる作品なので楽しみ


                 



 【STORY】

コネチカットで暮らす大学教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)は、妻と死に別れ
て以来本を書く事にも、教える事にも情熱を燃やせず憂鬱な日々を送っていた。ある日、
出張でニューヨークを訪れた彼は、マンハッタンにある自分のアパートで見知らぬ若い
カップルに遭遇する。知人に騙されて住んでいたというそのカップルは、シリアから移住
してきたジャンベ奏者のタレク(ハーズ・スレイマン)と、彼の恋人でセネガル出身のゼイ
ナブ(ダナイ・グリラ)だと名乗る。                 《movie gooより》
     

 



7/10





妻に先立たれ頑なで無気力になった老人が、ある青年との出会いをきっかけに
心を開き始めるストーリー。
名バイプレイヤーのリチャード・ジェンキンスが67歳で初主演を勤めた
派手さはないけれど心に響く、彼のようなそんな作品になっています





ウォルターは妻が好きだったピアノを習ってみたものの、先生を次々とクビにしてしまう始末。
何かを始めようと試みたが、心にポッカリ穴が開いたようで、
何をやってもどこか満たされない日々。本当はどうでもよかった。
突然の出張も仕方がなく引き受けたものの、毛頭やる気など起きなかった。


久しぶりに戻ったNYの自分のアパートで、勝手に生活しているカップルがいた。
謝罪しカップルは出て行くが、ウォルターは行き場のない2人を泊めてあげることに―。



ここで、ウォルターとタレクの出会いがあるわけですけど、
ここまで頑なで他人に冷たかったウォルターがなぜ突然
こんな優しさを見せたのか、どういう心境の変化があったのか、
このシーンは正直理解できないし、納得できないなぁ~




その後、奇妙な同居生活が始まるが、ウォルターはタレクの持っていた楽器
“ジャンベ”に興味をそそられ、勝手に拝借。それを見たタレクに叩きかたを教わり、
その音とリズムと共に何かが開放されていくようだった。




ウォルターが一生懸命太鼓を叩く姿がすごくよかった。
ジャンベを公園で叩く2人は微笑ましいくらい楽しそうで
特に叩くだけの簡単でシンプルな楽器で、人種や世代や言語を超えて通じ合える
様子は、音楽ってやっぱりすごいなぁと改めて実感させられました




しかし、ちょっとした手違いから彼が不法入国者であるとわかり入管に入れられてしまう。



拘置所に通い、タレクの母親も自分のアパートに住まわせ、何とか出そうと奔走する
ウォルター。しかし、簡単にはいかない。祖国への強制送還の期限が迫る―。




ラストは難しい選択でしたけど、こうなるしかなかったように思います。
感情的にはもっといい方法なかったのかなぁとか、助けてあげたい、少し悔しい気もしますけど
私の気持ちはウォルターが拘置所の職員にぶつけてくれました。


にしても、途中から中年のラブロマンスものにシフトチェンジするのかとヒヤヒヤした(苦笑)
そんな展開誰も見たくないしっ!
でも、例えばウォルターとタレクのお母さんが結婚したら(もちろんちゃんと恋に落ちてね)
タレクはアメリカに残れたのでしょうか?
お母さんはセーフだとして、タレクはウォルターの息子になるわけですけど
それでOKになるの??アメリカの基準や法律がわかんないからそこらへんが微妙ですが。




自由の国アメリカ。誰もがその夢のキップを手にしたくてこの地へやってくるが、
それを手に入れられるのはほんの一部の人間だけ。
不法入国の問題は日本でもあること。
たしかに彼はいい人で、テロリストではない。だから同情する気持ちもあるけど、
不法入国者を野放しにしていたら、それはそれで問題は起きてしまうのもまた事実。


ラストの地下鉄の構内に響き渡るウォルターのジャンベの音は
彼の怒りの声にも寂しさの声にも聞こえた―




社会問題を描きながらも心にゆっくり響く良質な作品でした






原題:THE VISITOR ('07 アメリカ)
監督:トム・マッカーシー
出演:リチャード・ジェンキンス  ヒアム・アッバス
    ハーズ・スレイマン    ダナイ・グリラ   他


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2 コメント

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はじめまして♪ (みぬぅ)
2010-03-31 19:09:55
Allyさん、こんばんは~。
「扉をたたく人」でヒットし、お邪魔しました。
みぬぅと申します、どうぞよろしくお願いします。
この映画、地味だけど心に響きましたね。
感動もじわじわ・・と伝わってくるような、抑えた演出がいいなぁ~と感じました。
ウォルターがジャンベに夢中になっていく過程がとても微笑ましかったです。
Allyさんもおっしゃってますが、タレクたちをアパートに泊めてあげたウォルターにビックリしたけど、きっとタレクが凄く好青年だったから、それがウォルターに伝わったのかなって思いました。

海外ドラマも大好きです!
私も、つい最近「LOST」を一気観しました。(疲)
でも本当に面白くて・・、シーズン5は2度観ましたよ(笑)
『N.C.I.S』、Allyさんの一押しのようなので観たいのですが、レンタルであるのかしら、探して来ますね。

突然おじゃまして、長々と失礼しました。
また、遊びに伺いますね~☆
みぬぅさんへ (Ally)
2010-04-01 01:00:52
コメントありがとうございました。すごく嬉しかったです

この映画、抑えた演出が心にゆっくり入ってくる、まさにウォルターの心を少しずつ溶かしていく過程のようないい映画でしたね!

私も海外ドラマが好きでいろいろ見てます。
『N.C.I.S』オススメですよ!ツタヤなどではレンタルも始まってますよかったら感想なども教えて下さいね♪


こんな素人のつたないブログですが、よかったらまたぜひ遊びに来てコメント残していただければ嬉しいです