見沼・風の学校BLOG

知るより感じろ。――見沼田んぼ福祉農園で日々耕作をしているボランティア団体、見沼風の学校のブログです。

サバイバルキャンプ2009情報

2009年07月30日 | サバイバルキャンプ2009
サバイバルキャンプ2009のお知らせです。
一週間の予定については現在調整中ですので、変更がありましたら、
このブログで別途お知らせします。


■サバイバルキャンプ2009土着力 -人と土地を結ぶ力-

土着とはそもそもその土地に長く住むことを表しますが、テーマの
土着力は「人と土地をむすぶ力」を意味します。

福祉農園には世代や出身地、職業、障害の有無など様々なものを越え
て、人が集まっています。
サバイバルキャンプ2009ではその福祉農園の仲間や根源を知り、
場所の意味を探り、その場所で農業をしていくために必要な知恵や技
を学びます。
さらに、30名以上の参加者が農業という人間一人では完結しない、人
と人、人と自然の対話の中にある作業を通じ、自分と他者、自分と
土地を考え、土着力をつける一週間です。

そして、土着力への探究を通じて、同質的ではない人達と交わり続け
、昔からあるもの(以前からいるひと)と新しく生み出されるもの
(新しく来る人)をこの土地でむすんでいきたいと思います。

■開催場所
見沼田んぼ福祉農園:(ベースキャンプ)
見沼田んぼ(斜面林、見沼代用水、湿原、田んぼ、畑など)

■開催日時
2009年8月9日(日)~8月15日(土)

●一週間の予定
<一日目 8/9(日)>
【昼】 開会式 ベースキャンプ設営 農園作業
【夜】 (勉強会)福祉農園の仲間を知る

<二日目 8/10(月)>
【昼】 畑作業、竹小屋のリフォーム
【夜】 (勉強会)福祉農園の根源を知る
 
<三日目 8/11(火)>
【昼】 畑作業、(勉強会)病害虫講座
【夜】 見沼・風の学校 畑会議

<四日目 8/12(水)>
【昼】 畑作業、ハーブ園作り、農機具メンテナンス講座
【夜】 (勉強会)地域を知る1 若手農家を迎えて
    (勉強会)地域を知る2 わかば塾 藤本氏を迎えて

<五日目 8/13(木)>
【昼】 畑作業、ハーブ園作り、環境整備
【夜】 (ワークショップ)こころのたね~場所の力を呼び起こす~

<六日目 8/14(金)>
【昼】 畑作業、ハーブ園作り、環境整備 
【夜】 打上げ

<七日目 8/15(土)>
【昼】 片付け

■参加費
  一般参加費:一週間12,000円/スポット参加2,000円(一日)
  *食事代込み
  *宿泊はテント
  *8/14の打上参加費は別途徴収

参加希望日時を申し込みの際に連絡ください。

■持ち物
作業できる服装・靴・軍手・タオル・帽子
(泊まられる方は寝袋をお持ちください。)
※作業内容は天候により変更になる場合があります。
※参加の申し込みや不明な点のお問い合わせは以下の連絡先からお願いします。

■問い合わせ先
担当:寺床
Tel:09049274048
Email: rusukaze@hotmail.com

安全講習会

2009年07月25日 | サバイバルキャンプ2009
サバキャン初日まで2週間前となります、明日。
農園にてサバキャン保健係主催で安全講習会をおこないます。

例年農園近くの消防署と公民館のご協力のもと開催しておりましたが、
今年度は日程の都合上農園でおこなうこととなりました。
以下、概要と保健係からのメッセージです!



日時:7月26日(日)の昼食後、1時間~1時間半
場所:見沼田んぼ福祉農園
内容:心肺蘇生法、止血法、熱中症対策、蜂に刺された時の対処法など


安全講習会を行うにあたって気を付けてほしいことがあります。

万が一の場合に対して、サバキャンに参加する人が慌てず自分で
はっきりとした行動がとれるようにするためであること、他には
農園にある機械は本物であるため使い方を知らないととても危険
であることです。

安全講習会は夏の暑さの中でやる良い機会だと思っています。
気温が高いと疲労も溜まりやすく、体調不良や怪我につながりや
すいため事前に知ることが大事になってくると思います。

今年は消防署の方と都合がつきませんでしたが、ぜひサバキャン
に参加する人は多くの参加を待っています。
よろしくお願いします。


写真は昨年の様子です。

障害者とはたらく

2009年07月15日 | 雑記
障害者と働くとどうしても仕方のないことを実感したりする。
例えば「はたらく」という感覚をそもそも伝えるのに困難する。

私は障害者の自立支援を目的として平日の農園で農作業を一緒に
おこなう、有償ボランティアとしても関わっているのだが、本人
たちの態度に時々いらだちを覚えることもある。農園では本物の
農機具を使用しているので、安全への配慮のためには厳しい言葉
も当然必要である。この感情は1年前には感じなかったものだ。
はじめのころは先輩スタッフが指示を聞かない障害者に対して
怒鳴ったり、いらだったりするのが不思議だった。

障害者に対する感情が変化し、いつからか私も同じような対応を
とるようになったのは、それは私が一緒に作業をする人間として
障害者と向き合えるようになったからだと思う。そんな風にして
1年間一緒に作業を重ねていくと彼らも私を同じ作業者として認
めてくれた(かはわからないが・・・)のか、一つうれしいことがあった。

   12時ころにかかる藤枝さんの「お昼にしましょうよ」の声で
   私たちは各々が持ってきたお弁当で昼食をとる。一緒に働く
   彼らは作業の手を止めてその声を待ってました!という感じ
   でお昼の休憩に入る。その日は風の学校の畑について藤枝さん
   に相談していたため、15分くらい私たち二人はお昼休憩に
   入るのが少し遅れた。雨の日だった。ハウスに戻ってみると
   良太さんと晴ちゃんがお箸を持って、お弁当の蓋を開けて待っ
   ていた。「食べてていいですよ」とも「食べずに待っていて
   くださいね」とも言っていなかったのだが、とにかく私たち
   二人が来るのをお弁当を食べずに待っていてくれたのだ。
   そんな小さなことがうれしかった。
   一緒に作業する人として認識してもらって関係が築けている
   というのを(一方的だけど)感じられた出来事だった。

障害者というのは休んでも、サボっても、できなくても仕方ない
と片づけて自分がその代わりに働くことを選択せずに、どうしたら
「はたらく」に繋がるかを考えるようになった。
彼らにとっては「はたらく」ことは大切なことではなくて、その
周囲が大切に感じているのだ。だから、「はたらく」の意味を
理解させなくても(それは難しいし)それが結果的に「繋がる」
でいいのだと思うようになった。だから何でも「してあげる」
という接し方を選ばなくなった。

共生とかいう言葉を用いるならば積極的に彼らの能力を引き
出したり、その環境作りや、作業の指示を工夫したり、厳しい
言葉も時には必要なんだと思うようになった。それが私の役割
なのかなと考えながら作業ができるようになった。

それは障害者を支援したいとかいう関心から入らずに、黙々と
雑草を抜いたり、半日堆肥を運ぶという一人では途方もなく
単調で地味な「農作業」があったことは自分にとって特別な
意味がある。


これは障害者に限定されるものではなくて人との付き合い方
にも同じことがいえる。私はこれを濃い人間関係の中で、
農作業という一人では完結しない、マニュアル化されていない
営みの中で、農園や風の学校を通じて学ばせてもらっている。


風の学校スタッフ 浦谷早紀

サバイバルキャンプ実行委員会

2009年07月11日 | サバイバルキャンプ2009
すっかり更新が滞ってしまい、申し訳ありません。
プレキャンプの夜からサバイバルキャンプ(以下サバキャン)実行委員会が始まり、これまで4回行われてきました。
以下、振り返りです。

第1回では、スタッフと今年のサバキャンに参加する明治学院大学の学生を集め、今年のテーマ『土着力』を発表しました。
見沼は人が手をかけて守ってきた土地であり、人の想いや知恵が積み重なってきたもの。土地に根付いたものを引き出し、自分達も想いや知恵を積み重ねていくことをテーマにしました。

それは6月19日に発刊された見沼学4号『耕し続ける自治』の先にあるもの。

第2回は7月5日(日)に開催。
参加者:スタッフ8名、農園代表、他1名
議題:役割分担とスケジュールについて
キャンプの要職、一週間の献立を考え、みんなの食を供給する料理長に明治学院大学2年生のヤマガさん、同じく、必要調達品・お金の管理をする物品担当に埼玉大学1年生のユキヒロくんが選ばれました。他に各日のタイムスケジュールを管理し指示を出す1日リーダーもベテランではなく、若手が多く選ばれ、下の世代を中心に運営する配置にしました。
そして今後実行委員会は事務所で木曜と金曜の週2日行うことに決定。

第3回は7月9日(木)
参加者:スタッフ5名、他2名
議題:参加費の設定と、サバキャンのチラシイメージについて
◇参加費は前年同様です。
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  一般参加費:一週間12,000円/スポット参加2,000円(一日)
  *食事代込み
  *宿泊はテント
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◇チラシはサバキャンに特化したものを作ると使用期限があるので、
福祉農園と見沼学4号のチラシを作り、その裏面にサバイバル
キャンプ2009の広告を載せることにしました。
サバキャンは、ただ若者が真夏の一週間に農園で生活するのではなく、雑多な人達と一緒に、自給自足の生活をし、サバイバルするものです。その『雑多な』をアピールするために、キレイで整理された情報を発信するのではなく、アートで表現することにしました。そして、アートディレクターに、こまどり社を迎えることが決まりました。

また、会議終了後、大日本山岳部のスワタイチが風の学校スタッフになりました。


第4回は7月10日(金)
参加者:スタッフ5名、農園代表、アートディレクター、他1名
議題:広報戦略とサバキャン2009で行う作業について
昨年まで農園で採れた野菜を持って新聞社等のメディアにチラシの投げ込みを行ったりしましたが、チラシでひっかかる参加者は現れず、サバキャンまでに関わってきた人が参加していました。
広報戦略は、チラシではない表現方法(例えばジャガイモの皮にサバキャンのお知らせ、URLを書いて、手渡ししていく)で攻めることにし、学生達にアイデアを出してもらうことになりました。

この日こまどり社とサバキャンのイメージについて話すと、一つの絵で表現することはできないので、何個かのコマを合わせて作る、といい、1枚書いてくれました。
しかし本人が納得できない様子で「もっと見沼を知らなくちゃいけない」と言って見沼学を読み始めたり、「明日農園に行く」と言ったり、彼も表現力を高めようとしてくれています。

また、この日会議に参加した埼玉大学4年生のタマちゃんがスタッフになり、サバキャンの準備も関わっていくことになりました。

以上