反日デモを取材していた記者が、シナに拘束されたとのこと。デモ(暴動)を止める事が仕事でしょうに、報道管制を仕掛けてきたようです。
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中国でまた反日デモ発生 拘束の産経記者ら「前線取調室」に2時間(平成22年10月23日、MSN産経ニュース)
―――――――――― ここから ――――――――――
【徳陽(中国四川省)=河崎真澄】学生らがインターネット上で反日デモを呼びかけていた中国四川省徳陽市で23日、千人規模の反日デモが行われた。公安当局は正午(日本時間午後1時)過ぎ、現場付近にいた日本のメディアを含む外国人記者ら5、6人の身柄を「安全確保」を理由に相次ぎ拘束、取材活動を妨害した。当局は国内外のメディアへの報道規制を強める構えだ。
徳陽市での反日デモの呼びかけは、同日午後2時に文廟広場に集合するようネット上で先週末から広がっていた。23日は、同広場に全面的に非常線が張られ、立ち入りが禁じられた。大学などは事前に、デモに参加した学生を処分すると緊急通知していたが、広場周辺ではやじ馬を巻き込み、参加者は千人規模に膨らんだ。
大学側は23日が土曜日であるにもかかわらず、「通常授業を行う」と22日になって通知したといい、広場近くを歩いていた地元の男子大学生は「午後の授業に出ないと退学させられると聞かされた」と、首をすくめた。
一方、記者(河崎)らの拘束は、市内広場前で写真を撮影していた際に起きた。2人の公安関係者に突然囲まれ、車に強制的に乗せられた後、広場近くの「前線取調室」に押し込まれた。パスポートや記者証を入念にチェックされ事情聴取された後、取調室内に完全に閉じこめられる形となった。
公安当局は「反日デモに備え、日本人の安全を確保する」と拘束理由を説明したが、拘束された大半はNHKも含む日本人記者で、旅行者などはいなかった。
拘束は約2時間に及び、その後、市外へ強制退去させられた。
徳陽市は、17日に1万人以上が参加して、一部が暴徒化した四川省綿陽に隣接しており、2年前の四川大地震では大きな被害を被った地域。農村の貧困問題など経済格差への不満が、マグマのように渦巻いている。
この週末に反日デモがネット上で呼びかけられたのは、徳陽のほか甘粛省蘭州市、湖南省長沙市、江蘇省南京市、山東省荷沢市などで、重慶市でも今週末から来週初めにかけて実施される計画となっていた。中国当局は17日に綿陽市などで起きた反日デモで、参加者の一部が日本車を破壊するなど暴徒化した事態を重視、公安当局が大学に対して反日デモへの参加を禁じる通知を出していたという。
一方、関係筋によると、16日に四川省成都など3都市で起きた反日デモについては、地元政府当局が事前にデモの実施を承認していたとされる。ただ、ネットで広がったデモの勢いは当局の想定を超え、承認のない都市にも飛び火し、統制を失っているとの見方もある。
当局は16日に申請を認めながら、その後は一転して規制に動いた背景として、軍部がデモ発生に関与した可能性を指摘する関係者もいる。
―――――――――― ここまで ――――――――――
一緒に拘束されたNHKは
中国 徳陽で日本への抗議デモ(平成22年10月23日、NHK)
―――――――――― ここから ――――――――――
中国では23日、内陸部の四川省徳陽で、尖閣諸島の領有権をめぐり日本に抗議するデモが行われましたが、デモはおよそ1時間余りで解散し、当局が厳しく規制していることがうかがえます。
反日デモが起きたのは、四川省の中心都市、成都からおよそ60キロ離れた街、徳陽で、住民によりますと、日本時間の23日午後3時ごろ、街の中心部の広場から、およそ1000人が「日本製品をボイコットしろ」とか「中国万歳」などと叫びながら中心部の通りを行進したということです。デモはおよそ1時間続いたということですが、警察官の指示に従って自然に解散し、被害などはないということです。中国で反日デモが起きたのは、今月18日に湖北省武漢で発生して以来です。四川省では、1週間前の今月16日には成都で1万人以上が参加した反日デモが起きて、一部が暴徒化し、日系のスーパーやデパートで被害が出たのに続いて、翌17日には綿陽でも日本のメーカーの車が壊される被害が出ています。それだけに徳陽では23日、反日デモの集合場所となった中心部の広場におよそ1000人の警察官が出て、警戒に当たったり、外国人記者の取材を厳しく制限したりするなど、当局が反日デモの広がりに神経をとがらせている様子がうかがえました。ただ中国のウェブサイトなどでは、24日以降、来月中旬までの期間に江蘇省南京など少なくとも全国11の街で、反日デモの呼びかけが確認されており、一部の大学では学生の外出を禁止する措置をとるなど、中国政府は警戒を強めています。
―――――――――― ここまで ――――――――――
NHKは取材が厳しく制限されただけ、だそうです。
《続報》
「徳陽では何もなかったと報道を」拘束記者に中国公安職員 当局ピリピリ・・・肌で感じる(平成22年10月23日、MSN産経ニュース
―――――――――― ここから ――――――――――
(前略)
その後、公安の小型バスに乗り込むよう指示され、車中から文廟広場を撮影することが許可された。デモが予告されていた午後2時ちょうどに広場前を通過し、公安職員は、厳重な警戒態勢が敷かれ、学生らの姿は見えないことを強調した。市内の大学の周囲も走り「学生らの間に異常は何も起こっていない」と説明し、「徳陽では何もなかった」と報道するよう記者らへの説得を試みた。
それから30分もたたずして、約100人の若者が、「祖国は皆の声が必要だ」などと書かれた赤い横断幕を掲げ、行進を始めたのだった。
―――――――――― ここまで ――――――――――
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中国でまた反日デモ発生 拘束の産経記者ら「前線取調室」に2時間(平成22年10月23日、MSN産経ニュース)
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【徳陽(中国四川省)=河崎真澄】学生らがインターネット上で反日デモを呼びかけていた中国四川省徳陽市で23日、千人規模の反日デモが行われた。公安当局は正午(日本時間午後1時)過ぎ、現場付近にいた日本のメディアを含む外国人記者ら5、6人の身柄を「安全確保」を理由に相次ぎ拘束、取材活動を妨害した。当局は国内外のメディアへの報道規制を強める構えだ。
徳陽市での反日デモの呼びかけは、同日午後2時に文廟広場に集合するようネット上で先週末から広がっていた。23日は、同広場に全面的に非常線が張られ、立ち入りが禁じられた。大学などは事前に、デモに参加した学生を処分すると緊急通知していたが、広場周辺ではやじ馬を巻き込み、参加者は千人規模に膨らんだ。
大学側は23日が土曜日であるにもかかわらず、「通常授業を行う」と22日になって通知したといい、広場近くを歩いていた地元の男子大学生は「午後の授業に出ないと退学させられると聞かされた」と、首をすくめた。
一方、記者(河崎)らの拘束は、市内広場前で写真を撮影していた際に起きた。2人の公安関係者に突然囲まれ、車に強制的に乗せられた後、広場近くの「前線取調室」に押し込まれた。パスポートや記者証を入念にチェックされ事情聴取された後、取調室内に完全に閉じこめられる形となった。
公安当局は「反日デモに備え、日本人の安全を確保する」と拘束理由を説明したが、拘束された大半はNHKも含む日本人記者で、旅行者などはいなかった。
拘束は約2時間に及び、その後、市外へ強制退去させられた。
徳陽市は、17日に1万人以上が参加して、一部が暴徒化した四川省綿陽に隣接しており、2年前の四川大地震では大きな被害を被った地域。農村の貧困問題など経済格差への不満が、マグマのように渦巻いている。
この週末に反日デモがネット上で呼びかけられたのは、徳陽のほか甘粛省蘭州市、湖南省長沙市、江蘇省南京市、山東省荷沢市などで、重慶市でも今週末から来週初めにかけて実施される計画となっていた。中国当局は17日に綿陽市などで起きた反日デモで、参加者の一部が日本車を破壊するなど暴徒化した事態を重視、公安当局が大学に対して反日デモへの参加を禁じる通知を出していたという。
一方、関係筋によると、16日に四川省成都など3都市で起きた反日デモについては、地元政府当局が事前にデモの実施を承認していたとされる。ただ、ネットで広がったデモの勢いは当局の想定を超え、承認のない都市にも飛び火し、統制を失っているとの見方もある。
当局は16日に申請を認めながら、その後は一転して規制に動いた背景として、軍部がデモ発生に関与した可能性を指摘する関係者もいる。
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一緒に拘束されたNHKは
中国 徳陽で日本への抗議デモ(平成22年10月23日、NHK)
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中国では23日、内陸部の四川省徳陽で、尖閣諸島の領有権をめぐり日本に抗議するデモが行われましたが、デモはおよそ1時間余りで解散し、当局が厳しく規制していることがうかがえます。
反日デモが起きたのは、四川省の中心都市、成都からおよそ60キロ離れた街、徳陽で、住民によりますと、日本時間の23日午後3時ごろ、街の中心部の広場から、およそ1000人が「日本製品をボイコットしろ」とか「中国万歳」などと叫びながら中心部の通りを行進したということです。デモはおよそ1時間続いたということですが、警察官の指示に従って自然に解散し、被害などはないということです。中国で反日デモが起きたのは、今月18日に湖北省武漢で発生して以来です。四川省では、1週間前の今月16日には成都で1万人以上が参加した反日デモが起きて、一部が暴徒化し、日系のスーパーやデパートで被害が出たのに続いて、翌17日には綿陽でも日本のメーカーの車が壊される被害が出ています。それだけに徳陽では23日、反日デモの集合場所となった中心部の広場におよそ1000人の警察官が出て、警戒に当たったり、外国人記者の取材を厳しく制限したりするなど、当局が反日デモの広がりに神経をとがらせている様子がうかがえました。ただ中国のウェブサイトなどでは、24日以降、来月中旬までの期間に江蘇省南京など少なくとも全国11の街で、反日デモの呼びかけが確認されており、一部の大学では学生の外出を禁止する措置をとるなど、中国政府は警戒を強めています。
―――――――――― ここまで ――――――――――
NHKは取材が厳しく制限されただけ、だそうです。
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「徳陽では何もなかったと報道を」拘束記者に中国公安職員 当局ピリピリ・・・肌で感じる(平成22年10月23日、MSN産経ニュース
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(前略)
その後、公安の小型バスに乗り込むよう指示され、車中から文廟広場を撮影することが許可された。デモが予告されていた午後2時ちょうどに広場前を通過し、公安職員は、厳重な警戒態勢が敷かれ、学生らの姿は見えないことを強調した。市内の大学の周囲も走り「学生らの間に異常は何も起こっていない」と説明し、「徳陽では何もなかった」と報道するよう記者らへの説得を試みた。
それから30分もたたずして、約100人の若者が、「祖国は皆の声が必要だ」などと書かれた赤い横断幕を掲げ、行進を始めたのだった。
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著書『暴かれた中国の極秘戦略』で中国共産党政権による台湾乗っ取り戦略を描いた
袁紅冰氏が来日。台湾乗っ取り戦略の現況とともに、中国の対日本戦略を語ります。
尖閣諸島沖の衝突事件以来の日中関係の背後にあるものとは何か、そして中国はいっ
たい何を狙っているのか? 中国共産党政権内など中国内に余人をもって替えられない
情報網をもつ袁紅冰氏ならではの講演が聴けることでしょう。
■日 時: 2010年10月28日(木) 18:30~21:00(18:00開場) 定員70名
■会 場: 文京シビックセンター 区民会議室 5階会議室C
■使用言語:中国語(通訳有)
■主催: まどか出版
■お問い合わせ・お申込み
mail予約 adm@madokabooks.com [件名 袁紅冰講演会 お名前 ○○○]
電話予約 TEL:03-5814-9292 まどか出版 イベント係まで
■参加費: 500円
[講演者略歴]
袁紅冰(えん・こうひょう/Yuan Hongbing)
中国の著名な亡命作家。自由主義の法学者。詩人で哲学者。民主政治活動家。「中国自
由文化運動」発起人。ウェブサイト『自由の聖火』総編集長。現在、オーストラリア在住。
1952年、内モンゴル高原に生まれ、中国共産党によるモンゴル人への大迫害のなか少年期
を過ごす。86年、北京大院を修了、同大の教職に就く。89年、六・四民主化運動では「北京大
学教師後援団」を組織。94年「中国労働者権益保障同盟」組織したことから秘密裏に逮捕さ
れ、同年末、貴州に追放される。
2004年、三十有余年をかけて秘密裏に書き上げた『自由は落日のなかに』など四部の原稿を
出版するため、オーストラリアに亡命。06年、「中国自由文化運動」を発起した。
主要な文学の著作に『自由は落日のなかに』『黄金の聖なる山』『荒涼に回帰する』『文化と運
命』など。ほかに哲学や法学、政治学の著作もある。
[講演者の日本での著書]
『暴かれた中国の極秘戦略――2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?』(まどか出版刊)
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◆純日本人会の勉強会 お知らせ◆ 詳細
11月7日(日) 午後6時?午後8時 講師:栗原茂男 テーマ:『政府貨幣と日本銀行』
12月5日(日) 午後6時?午後8時 講師:須永有輝子先生 テーマ:『華道、茶道、そして日本の心』
純日本人会は、JAL123便墜落の真相究明を行う ひふみ会 を応援します。
« ■米諜報機関がスパイ活動で警告した中国・華為技術社、日本ではイー・モバイル等へ端末を納品 JSNより
中国自身が尖閣の日本領有を認めた証拠資料集 ―史実を世界に発信する会― »
『暴かれた中国の極秘戦略』著者 袁紅冰氏講演会
By junnihonjin, on 10月 13th, 2010
台湾・日本で今最も注目されている華人、袁紅冰氏が緊急来日します。
特別講演会が渋谷で開かれますので、ぜひお越しくださいませ。
08憲章作者にノーベル平和賞が与えられましたが、袁紅冰氏はノミネートの段階で協会に反対する書簡を出していました。
これは真に08憲章が意味することについて、中共の内部で何が起こっているかについて、氏から解説伺える機会です。
どうぞお見逃しなく。
===詳細は以下===
台湾・日本で今最も注目されている華人、緊急来日!=袁紅冰氏特別講演会
衝撃の新刊『暴かれた中国の極秘戦略(原題、台湾大劫難)』の著者
――――――――――――――――――――――――――–
尖閣諸島沖漁船追突事件後、互いに譲らぬ日中外交!
邦訳『暴かれた中国の極秘戦略』著者、中国からの亡命作家・袁紅冰氏(現在オーストラリア在住)は近く来日、共産中国のグローバル拡張や、対日戦略の中核、2012年までの中国の政局などについて、日本読者に語る。
■日時:10月31日(日) 講演時間14時~16時
*中国語で講演、日本通訳付
■場所:東京都渋谷区道玄坂2-6-17 渋東シネタワー13階
■交通:JR、渋谷駅「ハチ公口」徒歩2分 東京メトロ、東急田園都市線渋谷駅2番出口直結
■会費:1,500円(特典付き:次回講演割引券付き、大紀元時報送料付き4回無料購読)
■予約:日本語で申込み ファックス:03-6407-9409 メール:info@my3.jp
(連絡先、氏名を必ずお入れください)
■予約:中国語で申込み ファックス:03-3381-7612
メール:info@epochtimes.jp
(連絡先、氏名を必ずお入れください)
主催:ワールドビジネスマーケティング協会
後援:株式会社 大紀元
講演者袁紅冰氏のプロフィール:
袁紅冰(えん・こうひょう:Yuan Hongbing)、北京大学修了後、同大の教職に就く、89年、六・四民主化運動時に「北京大学教師後援団」を組織し民主化運動を支持、94年「中国労働者権益保障同盟」を組織したことから貴州へ追放される。貴州師範大学法学院長時の2004年、オーストラリアに政治亡命する。現在は作家、法学者、哲学者、民主活動家と多彩。
氏の主たる著書:『自由在落日中』『金色的聖山』『回帰荒涼』『文殤』など、他に法学、政治学などの著書多数。
http://www.epochtimes.jp/jp/2010/10/html/d22163.html
胡錦濤報告(中国共産党機密資料)
「今回の資本主義世界の金融危機は、まさに始まったばかりで、今後も継続的に発展していくだろう。これは、資本主義の精神価値体系に大きな打撃を与えることになる。今回の危機は、マルクスが資本主義は必要的に周期的な危機を導き出すとした断定、レーニンが帝国主義は瀕死の資本主義だとした断定、マルクスと エンゲルスが社会主義は最終的に資本主義に勝利するとした断定がいずれも完全に正しかったことを証明している。ソ連・東欧大きな変化のあと、社会主義陣営は崩壊したと考える者もいる。こうした観点は欧州中心主義から出たものであり、彼らは中国共産党があることを忘れている。我々の党が政権を掌握しているかぎり、社会主義は崩壊することはない。小平同志はかって我々は『韜光養晦(今はがまんして来る日に備える)』すべしと指示した。一九八九年の六・四事件の政治的暴風のあとの険悪な国際環境のなかで、小平同志の政策決定は完全に正しかった。現在、十九年が経過し、我々は、六・四事件、特にソ連東欧の巨大 変化の不利な影響から脱け出して、戦略的発展期入ってきている。我々は、対外開放の度合いを強め、充分に経済・文化・社会の交流を進めて、世界各国に対して影響力を拡大しそれを強めていかなければならない。」
歴史上、西洋列強は砲艦とアヘンをもって中国を植民地にした。現在歴史は逆転し、我々は対外開放政策を通して、資本主義経済の危機という有利な歴史的機会を捉えて効果的な措置をとり、次第にかつての列強を社会主義中国の経済的、文化的な植民地に変えていくのである。かつて西洋が我々に対して行った植民地化の本質は、帝国主義による侵略であった。現在、我々が彼らに対して行う植民地化とは、共産主義の理想が腐敗し没落した資本主義に勝利し、最終的に共産主 義をもって全人類を解放するという偉大な歴史的使命を担っていかなければならない。この使命こそが来たるべき歴史的段階における党の政治的大戦略の核心なのである。
目次
*台湾編集室より
震撼すべき、想像を絶する台湾への陰謀
*著者について
*前書き
迫り来る台湾の大厄難――人類の危機と台湾の大厄難
*第一章 共産中国――理解されていない本当の中国
1 中国はすでに亡国状態にある
――中国共産党の暴政は、東洋的皇帝権の継承者なのか、
西洋の全体主義文化の現代への復活なのか
2 中国共産党の経済改革
――自由資本主義の勝利にあらず
3 中国共産党の経済発展の政治的効果
――民主化に向かうのか、全体主義を強化するのか
4 第一章結論
*第二章 二〇一二年、戦わずして台湾に勝つ
――中国共産党の対台湾謀略の最高政治戦略
1 中国共産党の台湾に対する政治戦略の確定
――理性的か非理性的か
2 胡錦濤の個人的心理要素が台湾に対する政治戦略の確定に及ぼした作用
――歴史の荒唐無稽さか人間性の荒唐無稽さか
3 中国共産党の台湾に対する策略の戦略および戦術設計
――非理性的な状況での精確な理性
4 第二章結論
*第三章 国民党を篭絡し、民進党は分裂させ、傀儡党を立ち上げよ
――中国共産党の政治統一戦線
1 国民党上層部に対する統一戦線計画
――恩讐を水に流すのか、裏切り者どもを呼び入れるのか
2 民進党に対する統一戦線計画
――陰険な心理による人間性の弱点に対する洞察
3 中国共産党を背景とした台湾社会民主党の公開結党計画
――民主の名を借りて民主を葬り去る準備
4 第三章結論
*第四章 「市場一体」を経て「政治統一」に――中国共産党の経済統一戦線
1 市場一体化と金融一体化
――経済的好機か、経済の絞首台の縄か
2 台湾商人、強権に人質を取られた一群
――利益と良識のはざまで
3 経済統一戦線の実施における謀略
――陽光の後ろの暗黒
4 第四章結論
*第五章 メディアを統制し、学者と政治和尚を飼い慣らす
――中国共産党の文化・社会統一戦線
1 メディアと出版の統制
――自由の表向きのもとで思想専制を実現する
2 知識界への浸透
――大学教授を文化下僕に手なづける
3 宗教と闇社会における統一戦線
――政治に汚染された信仰とマフィア化した政治
4 第五章結論
*第六章 現在の中国外交戦略の重点
1 外交戦略全体の調整
――台湾の首にかけられた鉄の手
2 対米外交
――政治と商人との間の利益交換
3 対日外交
――利益誘導と威嚇
4 第六章結論
*第七章 「軍事台湾攻略対応マニュアル」および統一後の台湾に対する処置
1 「軍事闘争の準備」
――微笑の後ろの鉄血の陰謀
2 統一後の台湾に対する政治法律的処置
――「まな板の上の鯉」
3 台湾社会民主党の執政
――中国共産党の国民党に対する最後の恥辱
4 第七章結論
*第八章 台湾政治の現状
1 馬英九政府の全面的投降
――愚かなのか、裏切り売国なのか
2 民進党の度量のなさ
――理想主義の凋落の悲劇
3 民衆の安逸を貪る心情
――「憂患にあるからこそ生命は全うされ、安楽にあるため死を迎える」
4 第八章結論
*第九章 台湾の絶望
1 魂なき邦は必ず没落する
――残るは永久の悲哀のみ
2 台湾政治戦略選択の第一策
――島国を超克する大英知の必要
3 台湾の戦略的選択の第二策
――決死戦の英雄的心情を必要とする
4 第九章結論
*第十章 台湾の希望
1 鄭南榕の精神
――燃え上がる台湾の魂
2 国家意志、台湾を主体とする文化価値、社会道徳の基盤および人民の自信を立て直す
――知識人と政治家の天から与えられた務め
3 中国共産党の暴政の強大と衰弱
――運命は最後に誰に微笑むか
4 第十章結論
*最終章 台湾よ、自由人たれ
*訳者後記
*解 説 石平
*登場人物紹介
*参考文献
現実は、しばしば誤解されたまま進んでいく。真相は、往々にして歴史的に回顧されるまでは明らかにならない。しかし、危機に対応するためには、すぐさま誤解の靄から抜け出て真相に迫ってしっかり見きわめなければならない。
この二十年来、中国に対して要領を得ない理解しかしてこなかった「中国学者」「中国問題研究者」たちは、際限なく発表される学術論証によって、経済改革により中国が自由資本主義市場経済の道を歩んでいくという巨大な嘘を散布してきた。さらに悲しむべきは、こうした嘘がかなりの程度、国際社会が中国共産党の暴政の発展の趨勢を判断する根拠となってきた。
実際、少しでも政治、法律の常識があれば、こうした嘘と同じような結論は出てこないはずだ。自由資本主義市場経済において不可欠な法的基盤の一つは、法的主体同士が法的権利において一律平等だということである。法的権利の平等が、自由資本主義市場経済の競争の公正性の前提を構成する。しかし、中国共産党の暴政のもとでは、真の法的権利の平等はありえないものだ。
法律は当然遵守されなければならない権威をまったくもっていない。すでに数千年前、叡智あるアリストテレスは法律について良法と悪法の区別を打ち出している。良法だけが国民全体の利益に有利となり、それゆえ、遵守されるべきなのである。現代法の精神に基づき、良法は「主権在民」の原則を魂としなければならず、有効な立法手続きを経てその公民全体の利益を体現することを保証しなければならない。党の暴政は一党独裁の専制政治を実施し、国家テロリズム的性質の暴力を使って、人民の政治的選択権を剥奪している。これによって法が人民の利益を体現する可能性を剥奪している。中国共産党は暴力によって国家権力を壟断することを決定した。党の暴政の法は必然的に、党の権力貴族層の意志と利益の法律形式であり、それゆえに専制の悪法である。専制の悪法は、いずれも同じような本性をもつが、それこそが特権の肯定であり、法的権利の平等の否定なのである。党の暴政においては自由資本主義市場経済を実行する法的前提である法的主体の法的権利の平等がまったく存在しないのだ。
版元から一言
◎ここがポイント
1.経済の発展がクローズアップされる中国だが、本書は容赦のない世界戦略をもつこの国の政権の姿を迫真の筆致で捉えており、日本とも関係の深いこの隣国への理解が深まるとともに、今後のアジア情勢を考えさせる。
2.本書では、中国の政権による台湾乗っ取り計画が語られているが、日本の安全保障にとって重要な台湾のありようを知ることで、今日の日本をとりまく国際環境を深く理解することにつながる。
3.本書は重厚な文体で複雑な中国の政権内部のようすを描くが、詳細な訳註を掲載し、ことに多彩な登場人物への註は人物事典としても使え、また気鋭の評論家石平氏の解説も付し、読者の理解を助ける編集となっている。
◎こんな人にお薦め
・中国の政治とその動向に関心がある人。
・台湾および中台関係の将来への関心が高い人。
・日本をめぐる国際環境や安全保障に関心がある人。
著者プロフィール
袁紅冰(エン コウヒョウ)
中国の著名な亡命作家。自由主義の法学者。詩人で哲学者。民主政治活動家。「中国自由文化運動」発起人。ウエブサイト『自由の聖火』総編集長。現在、オーストラリア在住。
一九五二年、内モンゴル高原に生まれる。中国共産党によるモンゴル人への大迫害のなか少年期を過ごす。八六年、北京大学大学院修了、同大学の教職に就く。八九年、六・四民主化運動では「北京大学教師後援団」を組織した。九四年「中国労働者権益保障同盟」組織したことから秘密裏に逮捕される。同年末、貴州に追放される。
二〇〇三年、筆者は貴州師範大学法学部を創設し、学部長に就任する。貴州省訴訟法研究会会長、同省政府行政仲裁委員なども務める。〇四年、三十有余年をかけて秘密裏に書き上げた『自由は落日のなかに』など四部の原稿を出版するため、団体を引率しオーストラリアを訪問した際に政治的庇護を求め、亡命作家となる。〇六年、「中国自由文化運動」を発起し、中国のマルクス主義文化植民地の運命を変えていくことを提唱する。
主要な文学の著作に『自由は落日のなかに』『黄金の聖なる山』『荒涼に回帰する』『文化と運命』など。ほかに哲学や法学、政治学の著作もある。