ひと雨降レバ

　　　当地も梅雨入りし、日常生活ではジメジメした空気が不快指数を上げている

　　　しかし、釣り師的観点からすれば、河川内の魚が動き、

　　　海から新しい魚を呼び込む　「恵みの雨の季節である」。

　　　森の木も草もそこに暮らす動物から昆虫、バクテリア類に至るまで

　　　すべての生命が水を欲しているのこの季節、少しばかりの雨量では、

　　　川の水量は思った以上に増えないものだ。

　　　良い魚を釣ろうと思えば「まとまった雨」が必要になる

　　　数日前にその「まとまった雨」が降った

　　　

　　　今年初めて、釣りに行くため夜明け前に目覚ましをセットした

　　　川に向かう途中、カーラジオからは「サッカー ワールドカップ」の中継がながれ、

　　　日本が二点目のフリーキックを決めたのだと、アナウンサーが興奮気味に解説していた。

　　　

　　　　　　　　 そして早起きの努力に川が答えてくれて・・・

　　　

　　　　　　　　　　　　　 「サクラマス」　５７cm　

　　　水温の上昇に伴い、うっすらと婚姻色を浮かばせ始めています



　　　アメマスが遡上するには少し早いかなと思いつつ・・・

　　　ヤッパリ遡ってきてました　

　　　

　　　　

　　　特別大きいアメマスは出ませんでしたが、

　　　３５～５０cmくらいが飽きない程度に竿を曲げてくれました。

　　　「狙えば釣れる、狙わねば釣れぬ」 川に釣らせてもらった一日でした。　　

サクラマスのジアイ

　　　釣りに行くにしては、ゆっくりと起きた。

　　　暫らく雨らしい雨も降らず、川の水位は日に日に渇水へと近づいている

　　　いまいち気合いも入らずに「ドライブにでも行くかぁ」と車に乗り込んだ

　　　いつもの津軽の川、生命感の乏しい流れがまったりと流れている

　　　「・・・ふぅ」とため息を一つ

　　　ウェーダーを履く前に、お湯を沸かしコーヒーをいれる

　　　「んまいのぉ～」と呟く。

　　　んまいコーヒーに少しだけやる気をもらって、藪をかき分け川へ降りて行った。


　　　

　　　いつもであれば、釣り下りながら丁寧に流れを探っていくのだが、

　　　一気に飛ばして、対岸に冠水したブッシュが有るところまで進んだ。

　　　シンキングミノ－をややアップ気味にキャストし、ブッシュの際をなめるように、

　　　尚且つシェイクさせながら撃っていく、三投目まで反応なし

　　　四投目、ブッシュから大きい影が飛び出してきた

　　　流芯でターンしたミノ－を鼻先で追いかけまわしている、

　　　しかし川幅が狭いため、ミノ－がターンした時点でラインは四メートル程しか出ていない、

　　　人間に気づくギリギリだったが、かなりルアーに集中しているようで、足元まで追ってきた

　　　一度ブッシュの方に戻りかけたが、トゥイッチでヒラ打ったミノ－に

　　　身を翻して、バイト !!!

　　　反転したのを見てから、アワセを入れる

　　　アワセるのが早いかいなか、足もとで大暴れして、続けざまに連続ジャンプ　

　　　「こりゃぁバラシそうだ！！！」

　　　あまりに激しく暴れるので、近くにいるのにフックポイントが確認出来ない。

　　　かなり長く暴れた後に疲れたのか、少しラインを出して沖の方で、おとなしくなった

　　　だましだまし、少しづつよせてテールから、「サッ」とネットに掬う


　　　


　　　　　　　　　　　　　 「　サクラマス　５３cm　」

　　　テールフックが地獄に二本ガッチリフッキングしている、「運が良かった」

　　　このフッキングだからこそ、凌げたファイトだと思った。



　　　「今日はこれで終わりかねぇ～」なんて思いながらしばらく釣り下った、さっきと似たようなポイント

　　　

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　 「　再びサクラマス　４９cm　」
　　　
　　　水色としては出ない日だと思いましたが、釣れた理由を強いて上げるのなら、

　　　「サクラマスのジアイ」だったんでしょうかねぇ～。

　　　　ライン　　　バリバス　　　ゲーム５lb
　　　　ロッド　　　サスペンド　　　5,7ｆ
　　　　
　

　

　　　
　　　　

　　　
　　

　　　

米代解禁 「2010」

　　　前日も仕事が長引き、現地に着いたのが当日夜明け間近の午前三時半

　　　「入る場所もう無いんじゃナイ？」と言う心配をよそに、各ポイントはガラガラだ

　　　支流のメジャーポイント、ナントカカーブに入る。

　　　・・・ざっと流れを見渡し・・・「こりゃ厳しいんでないの」と思う

　　　と言う予想を覆し、連れが早々に一本キャッチ。

　　　

　　　　 「スーパーヤマメ」のような桜鱒、４４ｃｍ
　
　　　
　　　しかし後が続かず、自分はやる気の無さそうな、チェイスが一回だけ。

　　　竿先を叩くも、まったく無視

　　　その後は上流に向かって、移動を繰り返しましたが、誰にもノーバイト

　　　自分の実力の無さを、見せ付けられた一日で御座いました

　　　まー、たとえ釣れなくても、自分の中にはそれなりに得るものもあったし

　　　あれだけのロケーションで今年も仲間と釣りが出来たことに

　　　素直に感謝したいと思います、

　　　後は地元河川で雨待ちですなぁ～