良寛さん 14 2018-03-31 12:00:39 | 原発震災避難者 うらを見せおもてを見せて散るもみぢ 裏も表もすべて見せて散るもみじのように 私は散っていきます 裏をあの世 表をこの世とすれば 一枚の葉は ・・・ 表裏一体 ・・・ 生死一如 そんなに悲しみなさんな (貞心尼が 「生き死にのさかひ離れてすむ身にも さらぬわかれのあるぞかなしき」 と詠んだ歌に対して 良寛がこたえた最後の言葉) 良寛さんといえば かならず出てくることばですね (15につづく)
良寛さん 13 2018-03-30 21:06:29 | 原発震災避難者 生涯身を立つるにものうく 騰々として天真に任す 立身出世にも気が向かず のんびりのほほんと ・・・ 自然のままに任せています (14につづく)
良寛さん 12 2018-03-30 17:02:27 | 原発震災避難者 道のべに菫(すみれ)摘みつつ鉢之子(はちのこ)を 忘れてぞ来しあはれ鉢之子 坊さんの全財産は一衣一鉢 鉢の子は自分の分身であり 自分の命そのもの その大切な鉢の子を忘れてきてしまったよ (鉢の子=托鉢のときに僧が使う木の器 鉢) (13につづく)
良寛さん 11 2018-03-30 14:00:07 | 原発震災避難者 この宮の森の木(こ)したに子供らと 遊ぶ春日は暮れずともよし 子供たちは純真だけれど その裏に悲しい宿命をいだいているかもしれない こののどかな春の日が暮れないでほしいね (12につづく)
良寛さん 10 2018-03-30 10:39:48 | 原発震災避難者 瓢(ひょう)として浮雲のごとく また西に去る 行こうと思って行かなくても おのずから行くところはあるものです (西=極楽浄土の方向 安らかな境地) (11につづく)
良寛さん 9 2018-03-30 07:01:33 | 原発震災避難者 世の中にまじらぬとにはあらねども ひとり遊びぞ我はまされれる 人にへつらったお世辞をいうよりは 一人で詩歌をよみ 書を書くくらしの方が 私には向いているようです ・・・ 良寛さんらしい言葉ですねぇ (10につづく)
当たり前 3 2018-03-29 07:11:36 | 原発震災避難者 柳緑花紅(やなぎはみどり はなはくれない) ある日 柳があるがままの緑色に 花はそのまま紅色に見える日がきます 真実をそのまま見るには 少しの勇気も必要です 柳は緑色でよし 花は紅でよし それぞれが自分の色を持っていてよし ・・・ ということです
当たり前 2 2018-03-28 22:18:13 | 原発震災避難者 柳緑花紅(やなぎはみどり はなはくれない) 柳を描く時に 手にたくさんの色鉛筆を持ち 花を塗るにも たくさんの絵の具を用意しました この緑は 見えている緑ではないはずだ あの人の言う言葉は 文字通りではないはずだ もっと違う意味が込められているにちがいない 上から下から斜めから 疑って疑って検証して 信じることを忘れた日々 何をやっても少しはずれてしまっているのに 気づいたことはありませんか (3につづく)
当たり前 1 2018-03-28 15:58:36 | 原発震災避難者 柳緑花紅(やなぎはみどり はなはくれない) 当たり前ということです 柳は緑色 花は紅色 ただそれだけの ありのままの自然の姿こそが 真実だ ・・・ という意味です (2につづく)
良寛さん 6 2018-03-28 07:19:39 | 原発震災避難者 山かげの岩間をつたふ苔水の かすかにわれはすみわたるかも チョロチョロと流れる苔清水のように 私は ひっそりと澄みきった心境で 住んでいることですよ
良寛さん 5 2018-03-27 07:30:04 | 原発震災避難者 鮎は瀬(せ)に棲(す)む鳥は木に止まる 人は情けの下にすむ 人と人との心が通じなくなったら 鮎や鳥に笑われますね (6につづく)
良寛さん 4 2018-03-26 22:06:37 | 原発震災避難者 霞立つながき春日に子供らと 手毬(てまり)つきつつこの日暮しつ 子供たちは純真そのもの 良寛も童心にかえって 一日中マリつきをしていることです (5につづく)
良寛さん 3 2018-03-26 18:00:11 | 原発震災避難者 生あるもの とりけだものにいたるまで なさけかくべき事(こと) ノミ シラミ 蚊にいたるまで いのちあるものをすべて大切にしました (4につづく)